Think the Earthプロジェクト
Think the Earthとは?
Concept  コンセプト
コンセプト組織について活動について参加のしかたパートナー協力NGOリンク集過去のTOPICS

コンセプト
メッセージ
コンセプト

1日何回、地球のことを想うだろう……

Think the Earthプロジェクトは「エコロジーとエコノミーの共存」をテーマに2001年に発足したNPO(非営利団体)です。ビジネスを通じて社会に貢献するしくみを提供し、日常生活のなかで地球や世界との関わりについて考え、行動する、きっかけづくりを行っています。

環境や社会問題への無関心とあきらめの心こそ最大の課題ととらえ、ウェブサイトや書籍などで情報発信を行っているほか、企業やNPO、クリエイターとともに誰もが参加できるプロジェクトを開発・提供しています。

メッセージ
+2001年2月19日 発足発表会での挨拶より: 水野誠一
+発起人からのメッセージ:古川 享坂本龍一ルチアーノ・ベネトン

2001年2月19日 発足発表会での挨拶より

水野 誠一 株式会社IMA 代表取締役

今日の発表に先立ち、さまざまな方々から、この「Think the Earthプロジェクト とは一体何なんだ?」というご質問をいただいていますのでその説明も含めたご挨拶にしたいと思います。

それには、このThink the Earthプロジェクトと表裏一体の関係で設立された新規企業である株式会社スペースポートとの関係をご説明をしなければなりません。

よく「企業は何を目的として存在しているのか」という問いがあります。

従来の企業は、市場に受け入れられる商材を販売することによって最大の利益を生み出し、株主に対して最大の貢献をすることをその最終目的にしていたわけですが、最近先進国欧米でも、大分変化が起き始めています。
つまり、その株主も市場もが所属している社会と、その社会が、さらには人間そのものが活かされている地球という「環境」に対して、いったいどんな貢献をしているのか、あるいはどんな負荷を与えているのかという視点から企業の使命を考える時代が来ているのです。

そこで、20世紀の後半に差し掛かり従来の企業も、その企業の生産活動が地球環境へ大きな負荷を与えていることに対する贖罪(禊ぎ)として、その利益の中から数パーセントの浄財を社会貢献のために差し出すということを次第にはじめてきました。

だがこれではまさに禊ぎでしかありません。
最近アメリカでは、「ソシアル・アントレプレナー」とか「CSR(コーポレイト・ソシアル・リスポンシビリティ)」「BSR(ビジネス・フォー・ソシアル・リスポンシビリティ)」といった言葉が盛んに使われはじめました。つまり、企業の存在目的自体において、「社会への貢献」を第一目的にした企業の登場です。こうした中には株式公開を果たした企業もあり、株主や市場からも高く評価されていると聞きます。

今日ここで発表する非営利の環境問題支援活動Think the Earthプロジェクトをサポートする株式会社スペースポートもこうした目的で設立された企業なのです。

つまり、株式会社スペースポートはさまざまな商品を、企業と共同で開発してネットを中心に販売し、その収益をわれわれのThink the Earthプロジェクトを通じて地球環境問題に積極的に取り組んでいるNPOやNGOの支援、時には優秀な環境技術を持った企業の起業支援にも使っていきます。

よく環境運動というと「エコロジー」一辺倒の活動だと思われがちですが、このThink the Earthプロジェクトでは「エコロジーとエコノミーの融合」が重要なテーマとなります。
従来は、基本的に「経済性の追求や利益の追求」と「環境配慮」、すなわち「エコノミー」と「エコロジー」は矛盾すると思われていました。 だがこれからは、その両立を目指す時代になりました。また十分に実現可能だと思っています。

株式会社スペースポートもまさにこうした日本のBSRの草分け的な企業として育って行くでしょう。でもまだまだスタートしたての企業でもあり、十分な力が付くまで、当面その表裏一体の関係にあるNPO支援活動組織Think the Earthプロジェクトは、私や今日ご出席のセイコーインスツルメンツ株式会社・社長の服部純一さん、NTTデータ社長の青木利晴さん、ご欠席ではありますが音楽家の坂本龍一さん、マイクロソフト・シニアバイスプレシデントの古川 享さん、イタリア・ベネトン社会長のルチアーノ・ベネトンさんといった発起人をはじめ、今日お集まりいただいたファウンダーの皆様やファウンダー候補の皆様や会員の支援によって支えられていくことになると思います。

今回、株式会社スペースポートの第一弾のプロジェクトとして、またThink the Earthプロジェクトのシンボルとして、世に出していくモノが、このウォッチ、wn-1であり、セイコーインスツルメンツ株式会社の全面的な協力を受けて商品化することができました。 まだ理解されにくいプロジェクトであるかもしれませんが、これからさまざまな協力者や協力企業のお力を借りて、次々と商品や事業のプロジェクトを生み出していきたいと思っています。その過程で皆様のご理解を深めていきたいと考えています。どうかよろしくご支援ください。




発起人からのメッセージ

古川 享 

今日までの定義では、「企業間の競争に勝つ」ということは、売上と利益を確保しシェアの獲得のためならば、何らかの犠牲を伴うことも辞さずということを意味しました。その結果、企業間の競争によって、個人を傷つけ、碧の地球の寿命を縮めることすらありました。

飛行機に乗って旅すると、地球の大きさを改めて感じることがあります。誰もが空港を出発するときには、会社と国家の威信を背負って離陸するものですが、成層圏から見た地球と較べて自分が如何に小さな存在かと思うと、気負いを持って搭乗した自分が微笑しくも思えてきます。どこまでも続く地平線や白い雲、変わりゆく空の輝きを見ていると碧の地球をいとおしく感じると共に自分の姿が見えてきます。彼地に着けば、今まで気づかなかった地球の織り成すさまざまな「海や空の色」「空気の匂い」「風のそよぎ」に心が洗われます。

21世紀に期待される企業の姿、そして企業に働く一人一人が考えなければならない大事な言葉は、「協働」と「共生」だと考えます。インターネットの時代に個人が企業や国家という枠に帰属しながらも、地球の上で共に働き、共に生きる、
それが碧の地球を守ることに繋がればと考えます。



坂本 龍一 ミュージシャン/アーティスト

現在の環境問題の唯一の解決は、人類がこの惑星から消えてなくなることだろう。「環境問題」というもの自体、人類の課題であって、もとより我々が存在していなければ、そんな問題も存在しない。

しかし、動物や植物の側から見ればどうだろう?自分らを絶滅においやる人類という哺乳類、やはり消えてもらったほうがいいだろう。
それやこれも、時間の尺度をどうとるかによって価値は変わる。

自分らの子供や孫という近い未来を考えると、このままでは確実に彼らは大変な苦労をすることになる。しかし、40億年生きてきた微生物の側からすれば、哺乳類が絶滅しても、たいした問題ではない。われわれの恒星である太陽は確実に、あと10億年から50億年の間に超新星となる。そうなった時、われわれの微生物くんたちは、すさまじい電子の嵐にのってまた宇宙空間への旅に出る。何億光年かの旅の後、再び生存に適した惑星におちつき、進化を始めることになるだろう。これは、まさにヒンドゥー教のいう輪廻だ。

われわれの、つつましくもいとしい遺伝子を残すという、生物としての使命に従うとすれば、人類は過剰な欲求をコントロールし、太陽エネルギー以外の限られた資源をなんとか循環させながら延命せざるをえない。何がそれを邪魔しているのか、われわれは真剣に考えざるをえない時にきている。



ルチアーノ・ベネトン ベネトングループ会長

ここ数十年で、人類は10万年に及ぶ歴史のなかで経験したことのないほどめざましい進歩を遂げました。始まったばかりの21世紀に、進歩のペースはますます加速していくことでしょう。

テクノロジーは確かに、私たちの生活をよりよいものにしてくれます。しかし、地球を蝕むテクノロジーをこのまま放っておくわけにはいかないことも、また事実なのです。

人類はいま、進歩と環境を守ることとの折り合いをつけることを真剣に考えなければならない時期にきています。またグローバル化が進む今の時代、地域のアイデンティティーや文化の多様性をしっかり守ることも大切です。なぜならそれらは、すべての社会の基礎となる価値観そのものだからです。

人類が超えなければいけない壁は、まだまだあります。たとえば、世界が今も、二つの異なる「文明」−−最先端のテクノロジーと経済発展の恩恵を受けている地域と、地球の市民権を与えてくれるコンピュータにさえ触れられない地域(人類の約半分がそうした地域に住んでいるのです)−−に分かれていることです。

21世紀、私たちはすべての人々がグローバル化の恩恵を受けられるように努力していかなければなりません。それを受けられない人々が出てくれば、また新たないさかいや社会的緊張が生まれてしまうからです。進歩が、人類すべての財産となることを願ってやみません。誰もが、「私には未来がある」と言えるような世界が実現することを。