2001年度支援事業の報告


2001年度、Think the Earthプロジェクトからの支援は『ダッカ・ストリートチルドレン支援活動』に活用されました。

現在、バングラデシュの首都ダッカに約二十万人いると推定されるストリートチルドレン=路上で生活する子どもたちは、経済的に苦しく、適切な医療・教育を受ける機会がないうえに、まわりの大人からの肉体的・性的暴力にさらされています。大人からは、守られているよりも、だまされたり邪険に扱われることの方が多いのが現実です。そのため、シャプラニールでは、まずは大人に対しての不信感を取り除き、子どもたちに精神的な拠り所を作ることを活動の主な目的として、2000年度からストリートチルドレンの支援活動を行っています。ストリートチルドレン支援の経験がある現地NGO“オポロジェヨ・バングラデシュ”を活動パートナーにして 、ストリートチルドレンの生活改善、生活の質の改善につとめています。


ストリートスクール
路上で生活する子どもが“オポロジェヨ・バングラデシュ”と接触する『入り口』の役割を果たしています。週6日、毎日午前と午後の授業で、簡単な読み書きや計算を教えたりしたほか、保健衛生の知識を教えたり、子どもたち同士の助け合いの場にもなりました。場所は、バスターミナル内の一部をターミナル運営責任者の協力で使用しています。

ドロップ・イン・センター
子どもたちが、一時的に安全と安心を得られる場所として、毎日、午前8時半から午後5時半まで開かれました。主なサービスは、休息や娯楽場所の提供、お手洗い、水浴び、洗濯場所や調理場の提供、貴重品を預かるロッカー、初等教育クラス、簡単なケガの治療などです。子どもが貯金替わりにお金を預けることができる「子ども銀行」もあります。

「自炊ができるから、食費を安く押さえることができて、1日働いたお金が少し手元に残る」という子がいたり、水浴びができて身体をきれいにしているので、地域の人に前より親切にされたり嫌な顔をされなくなったという子もいます。サービス利用で最も多いのは、水浴びや歯磨きなど、身だしなみに関するもの。この他、牛乳を飲んだり、洗濯をしたり、料理をしたり…テレビを見るという娯楽も人気です。

<2001年度の成果>
2001年度全体でスクールの利用者(登録者)は5817名(男子3551、女子2266名)
ドロップインセンター登録者数4950名(男子3568名、女子1382名)
1日平均で91人が、スクールやセンターでクラスに参加。



その他の活動

地域コミュニティーとの協力
地域の人、子どもの雇用主やバスターミナルのリーダー、地域の区長さん、そして警察官とも話し合い、ストリートチルドレンについての理解を求めました。その結果、警官が暴力に巻きこまれた子どもを拘束する代わりにドロップインセンターを紹介したりするなど、具体的変化も現れてきました。

子どもの参加
月に一度ずつ、ドロップインセンターの各活動を子どもたち自身が運営する日が設けられたり、子ども同士のけんかや対立を仲裁するための子どもたち自身による委員会が結成されたりしました。


子どもたちの変化

・路上で排泄していた子たちが、センターの設備を使い、健康や衛生を保つことができるようになりました。
・調理した清潔な食事をとることができるようになりました。
・物乞いや盗み、麻薬などに関わる子どもが減りました。  etc...

今後の課題

・ドロップインセンターの24時間オープン(2002年7月〜すでにオープンしています)
・子どもたちへの精神的なカウンセリング
・地域の大人たちに、よりストリートチルドレンの問題を理解してもらうこと。
・子どもがより主体的に動けるようになること。

2001年度会計

活動費合計 ¥5,047,020-
うち、シャプラニール管理運営費¥658,307-で、残りはオポロジェヨによるプロジェクト活動費


→2002年度は、ストリートチルドレン支援活動プログラム3カ年計画の最終年なので、これまでの到達点と課題について、シャプラニールとオポロジェヨで議論している最中です。


活動のようす


ストリートスクールでの授業風景

ドロップインセンターでは簡単なケガの治療や応急手当ができる

ストリートスクールにて地域住民と
ミーティング

笑顔あふれる子どもたち



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