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2002年度支援事業の報告
Think the Earthプロジェクトからの支援は、2001年度に引き続き『ダッカ・ストリートチルドレン支援活動』に活用されました。
バングラデシュ政府の統計によると、首都・ダッカ市内のストリートチルドレンの数は33万人。シャプラニールは、ストリートチルドレン支援に経験のある現地NGO“オポロジェヨ・バングラデシュ”をパートナーに、2000年9月から2003年3月までの3年間をプロジェクトの第一段階と定めて支援活動を展開してきました。2003年4月から3年間は、第二段階としての活動が継続されています。プロジェクトの目的は、ダッカ市内の南東に位置するサエダバッドとジャットラバリ地区で路上生活をする子どもたち、約500名の生活の質改善です。 |
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2002年度活動実績
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ストリートスクール
路上で生活する子どもにとって、オポロジェヨ・バングラデシュと接触する“入口”の役割を果たしています。週6日間、毎日午前と午後2時間ずつのセッションが行われ、簡単な読み書きや計算、保健衛生知識を教えたり、子ども同士の助け合いや社会責任について考える場にもなっています。こうした“入口”を介して、子どもたちがオポロジェヨのスタッフを信頼し、良好な関係を築くことをめざしています。子どもたちの集中力が続くように、スタッフは試行錯誤して楽しいクラス作りをしています。 |
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ドロップ・イン・センター
週7日間、午前8時半から午後5時半までの間、開かれています。2002年7月からはナイトシェルター(夜間宿泊施設)の利用も可能になりました。周囲にはバナナや米の卸業をするお店が多く、近くには魚の市場もあるので、そこで働く子どもたちが主にセンターを利用しています。ナイトシェルターでは、2003年度から、食事の供給も行われることになっています。ストリートスクールに来る子どもが、ドロップ・イン・センターの利用を望んで移動することもできます。
===ドロップ・イン・センターの利用内容を見ると、料理や洗濯の他に、シャワー・歯磨き・ロッカー使用・爪切りなど、日常生活の基本的なことが多いのがわかります。その他、音楽を聴いたりテレビを見るなど、数少ない娯楽の場としても活用されています。 |
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2002年度の成果
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ストリートチルドレンとのコンタクト
2002年度は、延べ657名の子どもと面接しました。(そのうち、新たにダッカにやってきて路上生活を始めた子どもは13名。)面接した子どもたちの6割以上にあたる419名が、何らかの形でストリートスクールやドロップ・イン・センターのサービスを利用するようになりました。
年度全体を通じたストリートスクールの利用者(登録者)はあわせて794名(男子574名、女子220名)、ドロップ・イン・センターの登録者は1151名(男子832名、女子319名)。夜間宿泊施設利用は34名(男子28名、女子6名)です。
※上記は登録者の実数。2001年度は延べ人数表示のため、人数に違いがあります。
教育の機会
スクール、センターでは、すべてのストリートチルドレンを対象に教育の場を提供しています。簡単な読み書きから保健衛生の知識、音楽や絵を描くことまで、一日平均116人の子どもがクラスに参加しています。こうした教育プログラムの一環としてテストを行い、段階を経るための判断材料にしていますが、子どもたちそれぞれの事情を考慮し、テストを受けることや結果そのものに重きを置いているわけではありません。
モチベーションとカウンセリング
路上でくらす子どもたちは、家から離れざるを得なかった理由や路上で遭遇した虐待などのために、しばしば心に傷をもち、そして社会や大人たちを信用しなくなります。カウンセリングやモチベーション(動機付け)では、子どもひとりひとりのファイルを作り、ケースヒストリー、健康状態、学習の進捗、行動の変化について、記録・管理しています。また、話し合いなどをしながら、社会的規範や自分が社会のなかの責任ある一個人であることなどを知っていく『グループ・モチベーション』も重要です。
===これらを通じて、子どもたちの行動に以下のような変化が現れています。
- 行動が落ち着いてきて、未来のことや社会で生きていくことに前向きな考えをもつようになってきました。
- 麻薬の使用や暴力が減りました。
- 日常的にセンターの教育活動に参加し、センターのルールにも従うようになってきました。
- ストリートスクールやドロップ・イン・センターの活動に参加する子どもが増えました。
- 権利に関する意識が身につき、自分を利用しようとする大人たちに流されなくなりました。
地域の人々との協力
大人でも社会保障権、言論の自由、教育や保健医療へのアクセス権などの市民権が守られていないバングラデシュでは、一般的な人権意識が不十分で、子どもの権利に理解を示す人は少ないのが現状です。“オポロジェヨ・バングラデシュ”のスタッフは、地域の人と定期的に話す機会を持ち、子どもの権利やストリートチルドレンに対する理解をもとめてきました。その結果、大人が子どもたちを搾取することが格段に減り、警察もオポロジェヨのスタッフと協力するようになるなど、ストリートチルドレンを取り巻く状況が変化しました。
子どもの参加
月一度、子どもたちが運営者や先生の役割を体験する日を設けたり、子どもたちによる会議が開かれています。また、子どもたちが自分で麻薬の害から身を守ったり自分の労働条件を改善するためのワークショップが開かれています。その他、子ども同士の間で起こる問題を子どもの手で解決するための調停委員会、お金を預かる子ども銀行なども作られています。
レクリエーション活動
ふだん、娯楽の少ないストリートチルドレンのために、レクリエーション活動を企画しています。
独立記念日やベンガル暦の新年、断食明けのイードなどさまざまな記念日ごとに行われる文化プログラムや絵画コンテスト。遠足、ピクニック、二週間に一度の映画上映、運動会、音楽と演劇の授業など、さまざまです。
保健医療
応急処置・治療の利用者は年間で延べ9344名、うち、56名がクリニックで診療を受け、2名が大きな病院に運ばれました。また、寄生虫駆除や思春期の少年少女に対する性教育・性感染症やHIV/AIDSに関する保健教育が行われています。 |
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2002年度事業費
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活動費合計 ¥5,196,680-
うち、シャプラニール管理運営費¥677,828-で、残りはオポロジェヨによるプロジェクト活動費 |
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活動のようす
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ドロップ・イン・センターに集まった 子どもたち ドロップ・イン・センターで、安眠・・・
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ドロップ・イン・センターで料理をする子どもたち。安くて栄養のある食事をとるために、自分たちで材料を持ち寄って料理をすることができます |
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ストリートスクールの授業風景 |
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娯楽の少ない子どもたちにとって、遠足は一大イベント! |

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