航海日誌

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 39回航海

2002.10.23
パレンケの若者たち
2002.10.20
キューバの路地裏の少年たち
2002.10.15
第2回「蹴球祭」
2002.10.11
ラスパルマス: 本気のサッカー
2002.10.06
マルセイユ: サッカークラブ
2002.10.01
トルコサッカー
2002.09.23
マッサワ: ピースボール発祥地
2002.09.21
ペットボトルサッカー教室
2002.09.16
コーチン: サッカー交流
2002.09.14
サッカー大会「蹴球祭」
2002.09.10
フィリピン・パヤタス地区
2002.09.09
マニラ北東部: 子どもたち歓迎
2002.09.06
ほのぼのサッカー

 
  2002年10月1日 イスタンブール/トルコ サッカー大国

10月1日、オリビア号はイスタンブールへ寄港。そこで僕らは、FATIH大学を訪問した。FATIH大学は、最新のバイオテクノロジー施設の整う大学として、トルコ国内でも人気のある大学だという。そこで僕らは学生たちと7対7のミニサッカーを楽しんだ。
日韓共催W杯で48年ぶりにW杯に出場し、その強さを世界にアピールしたトルコサッカー。強いだけのことはある。ヨーロッパの影響を色濃く受けるトルコは、他のヨーロッパ諸国同様の「サッカー大国」なのだ。僕らが試合をした学生たちも当然サッカーは大好き、試合終了後も、サッカーの話を始めると止まらない。サッカー話ですっかり盛り上がってしまった僕らはそのまま、あの「ガラタサライ」の試合を見に行くことになった。

「ガラタサライ」は、イスタンブールをホームグラウンドとする、トルコで最も古いクラブチーム。トルコにサッカーが伝わったのは19世紀末、またたく間にサッカーはトルコ中に広まり、1905年、イスタンブールの高校生らが結成したのが「ガラタサライ」だ。その後サッカーはトルコの国民的スポーツとして定着した。トルコサッカーの歴史はガラタサライと切っても切り離せない関係とも言える。もちろん、歴史だけではない。人気も、そして実力も「トルコ・ナンバーワン」と言っていいだろう。2000年のUEFAカップ(欧州連合杯・ヨーロッパのクラブチーム対抗リーグ)ではトルコのチームとして初の優勝を遂げ、昨シーズンの国内リーグでも優勝を果たしている。ユニフォームカラーは赤と黄色の縦縞、強いだけでなく、派手なチームでもある。
僕は日本では、よくサッカースタジアムに足を運ぶほうだと思う。しかし、トルコのスタジアムはそんな僕でもビビってしまった。一言で表すならば…「異常」。平気でそのへんで発煙筒を焚く、花火を上げる、大歓声で審判のホイッスルも聞こえない…しかし、そんなことは当たり前らしい。とにかく、トルコのサッカーファンは選手に対してよく怒り、よく讃える。いいプレーをすればスタジアム全体から大きな拍手が上がるし、ミスをすれば大ブーイングが起こる。
僕らが見に行った試合は欧州チャンピオンズリーグでの一戦。「ガラタサライ」に対するはベルギーの強豪「ブルージュ」だ。結果は0対0の引き分け。しかし、会場まで足を運んだサッカーファンとしては0対0なんてツマラナイ。退場する選手に向けての大ブーイングはもちろん、水の入ったペットボトルなんかも容赦なく飛び交う。選手に当たったらどうなるんだ…と見ている僕が冷や冷やしてしまう。

スタジアムの雰囲気にすっかりビビってしまったのも事実だが、これほど盛り上がった試合を見たのも初めてだ。トルコにはサッカーをこよなく愛するサッカーファンがたくさんいる。サッカーの話をすれば、誰とでも仲良くなれるんじゃ…そんな思いさえ抱かせるような国だった。こんな国だからこそ「W杯3位」という成績を残せるのかもしれない。トルコでサッカーをして、サッカーを見て、「トルコサッカー」の強さにちょっとだけ触れたような気がする。(PEACE BALL project スタッフ: 岡部直樹)