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2002.10.23 パレンケの若者たち
2002.10.20 キューバの路地裏の少年たち
2002.10.15 第2回「蹴球祭」
2002.10.11 ラスパルマス: 本気のサッカー
2002.10.06 マルセイユ: サッカークラブ
2002.10.01 トルコサッカー
2002.09.23 マッサワ: ピースボール発祥地
2002.09.21 ペットボトルサッカー教室
2002.09.16 コーチン: サッカー交流
2002.09.14 サッカー大会「蹴球祭」
2002.09.10 フィリピン・パヤタス地区
2002.09.09 マニラ北東部: 子どもたち歓迎
2002.09.06 ほのぼのサッカー
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 | 2002年10月11日 ラスパルマス/スペイン: 「本気」のサッカー交流
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ヨーロッパ大陸から南西に約1000km、大西洋上に浮かぶグランカナリア島のラスパルマスにオリビア号は入港した。国はスペイン、しかし地理的にはアフリカに近い、またカリブをはじめとするラテンアメリカの影響も受けている――そんな独自の「カナリア文化」を持つ土地がこのカナリア諸島だ。この土地で最も人気のあるスポーツは、言うまでもなくサッカー。昨年までは、カナリア諸島から、グランカナリア島の「ラスパルマス」、テネリフェ島の「テネリフェ」の2チームが、そろって世界最高峰のレベルを誇るスペイン1部リーグ「リーガ・エスペニョーラ」でしのぎを削っていた。
ここで僕たちが訪れたのは「Puertos de Las Palmas」というサッカーチーム。グランカナリア島では、最近若者の間に蔓延する麻薬が大きな問題となっている。それに対し、大人たちが設立したのがこのチームだ。子どもたちにサッカーを通じて「やりがい」や「楽しみ」を与えることで、麻薬や犯罪から目を逸らさせよう、というものだ。またここは、ピースボールが始まった99年のクルーズから毎年、ピースボートがラスパルマスを訪れた際には交流を持っているチームでもあり、ラスパルマスでのサッカー交流は今や「恒例」ともなっている。
しかし、「交流」と言ってもラスパルマスでのそれはただの「交流」ではない。「本気」のサッカー交流だ。
この「恒例」のマジサッカー、マジだからか、毎年異常に盛り上がる。これまで3年間・5回の試合結果は1勝4敗、ここで僕らが負けるわけにはいかない。ラスパルマス寄港に向けて僕らは、船内で“特訓”を展開、さらに出場メンバーのポジション決め、作戦会議、応援団結成…と入念な準備をしてきたのだ。
いよいよ試合開始。相手はチームの大人たち…いや、30歳〜40歳くらいの「おじさん」たち。とにかくみんな身体が大きい。背が高くて、体格がいい……というか、お腹が出っぱっている。ぱっと見、「このおっちゃんたち、ホントに動けるの?」と思ってしまうくらいだ。しかし、そう油断させるのが彼らの作戦だったのか…。とにかく動く。そのウエストサイズからは想像もつかないくらい速い。ドリブルをする選手に追いつけない。パス回しも鮮やかで素早い。ゴール前では軽やかなボレーシュートまで飛び出す始末。どう見ても身軽そうな僕らがそのスピードについていけないのだ。さすがスペインサッカー、なんて感心している場合ではない。これは「マジ試合」なんだっ!
しかし、力の差は埋まらない。前半こそ、僕らのリードで試合を折り返したものの、後半にはあっさり逆転され、結果は3対5。ピースボールはラスパルマスで通算5敗目を喫してしまった。後で聞いた話だが、このチームには、元ナショナルチームのメンバーもいるという。どおりで…「ウエスト90cmオーバー」でも上手いわけだ。
試合後はチームの子どもたちを交えての立食パーティー。そこで、2個の記念ボールと、日本の子どもたちからのメッセージがぎっしりと書き込まれた「交流旗」を手渡した。
パーティーの途中で、チーム代表のハビエルさんは僕のところに来て、「毎年、ピースボートが来るのを楽しみにしているんだ。来年からは女の子同士の試合もやりたいね」と人なつこい笑顔で語った。
僕らは「地球一周クルーズ」に参加しているいわば「旅行者」でしかない。でも、そんな僕らのことを「楽しみに待っている」人たちがいるというのは、すごく嬉しいことだ。そして、「また来年」と言ってもらえることも。
「来年」――悪くない。来年また一緒にサッカーをやりたい。そして、今度こそ、絶対に勝ちたい、と思った。(PEACE BALL project スタッフ: 岡部直樹)
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