航海日誌

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ベトナム: ダナン青年連盟

 
  2002年12月17日 ベトナム: ダナン青年連盟との交流

いよいよベトナム。僕は、「ダナン青年連盟」の若者たちとの交流を楽しみにしていた。「青年連盟」とは、1994年以来、ピースボートがダナンを訪れる度に受入れを担当してくれている、ベトナム版ボーイスカウトのようなもの。代表のフォックさんを中心に、ベトナム全土に支部を持つ団体だ。今回は約200人の若者たちが私たちを迎えてくれた。

ベトナム/ダナンでのサッカー交流私のパートナーの名前はタン。地元のフォーチュン高校に通う16才の少年で、父親はカリフォルニア在住、現在母親との二人暮らしだという。将来の夢を尋ねてみたが、私が聞き取れないのか、それとも彼の英語がアヤシイのか、なにを言っているのか通じず残念だった。
青年連盟との交流会では、クリスマスツリーの飾りつけをした。雪の降らないベトナムでも、やっぱりツリーには雪がつきものらしい。タンは見たことのないはずの雪を、発泡スチロールを細かく砕いて表現している。その様子は16歳の少年らしく、とても微笑ましい。

交流会のあとは、夜のビーチに移動してのキャンプファイヤーだ。これも恒例行事と聞いていたが、1日中動いた私はもうクタクタに疲れてしまい、途中で眠ってしまった。私以外の日本人参加者も次々テントに戻って眠りについた。しかし、私たちが眠ってしまったあともベトナム青年たちは起きていたらしい。みんなほとんど寝ていないはず、と聞いた。なのに、翌日朝早く起こされて「ビーチサッカーしよう」と誘われる。眠いのと足元の悪さとで動きの鈍い日本人とは逆に、ベトナムチームは足腰が強く、とにかく元気に走り回っていた。
その後は、それぞれがパートナーと自転車二人乗りでダナンの街へ。体の大きい私の方が前で漕いだのだが、タンは私が疲れないようにと思ってか、後ろから太股を押してくれる。しかし、それはかえって漕ぎづらかった。また、車のクラクションがうるさくないようにと耳を塞いでくれるのだが、これもありがた迷惑だった。しかし、皿に食べ物を盛ってくれたり、飲み物の蓋を開けてくれたりと何かと世話をしてくれ、ことあるごとに「楽しい?」と聞いてくる、その気持ちはとても嬉しかった。

楽しい時間は瞬く間に過ぎ、別れの時がやってきた。出港時、私は紙テープにタンへの手紙を書き、デッキから岸壁へと投げた。まわりをはばからず泣く彼の姿を見て目頭が熱くなった。私は船上から何度も「I shall return VIETNAM!」と叫んだ。いつか本当にこの地に戻り、タンに会いたい。その時には、もっとふたりで語り合いたいものだ。(PEACE BALL project スタッフ: 後藤智紀)