||||| 受賞コメント:東京ADC賞受賞を受けて
2002.7.12

「百年の愚行」アートディレクター佐藤直樹

(1)どのような想いを込めて、発行に至るまでのデザイン作業を進めましたか?

100点に絞る作業を通して膨大な写真を見てきたわけですが、根こそぎエネルギーを吸い取られていくようなキツイ体験でした。
そして、徐々に慣れてきて、そのこと自体が恐ろしくも感じられました。
僕らはまだこうした出来事をなくしていくための具体的な方法を見つけられていません。が、どうしたって見つけていかなければなりません。
ここを避けずにちゃんと通過したうえで、次に何が提示できるか
ということだけが重要なことだと思いながら作業をしてきましたし、
今も同じ気持ちです。

(2)(1) のような想いを込めた「百年の愚行」が(ADC賞受賞という)評価を
   されたことをどのように思いますか?


ADCに関しては、僕個人の中ではずっと「何を根拠に成立しているのかよくわからない」存在でした。
ですから、今まで入賞を目指したこともありませんし、
これからもそういうことはないと思います。
ただ、にもかかわらず、なぜ今回、応募したかというと
「どのような場に提出しても無視できないものになっているかどうか」
を問うてみたかったからです。受賞後、何人かのADC会員の方と
お話をする機会がありましたが、業界的な物差しではないところで
しっかりと受け止めていただけたようです。もし何かに疑問を感じるなら
それを凌駕するものを出さなければ意味がないということを痛感しました。
そういう意味では、次はもっともっと大きな枠組みを見つけて
そこに揺さぶりをかけていく必要があると思っています。