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最近の主な大地震 2009-2011

 アースリウム#4「世界の地震」は2006年に公開しましたが、その後も地球上で巨大地震の発生が後を絶たず、国内外でたくさんの犠牲者が出ています。地震予知が難しいと言われる中、いつ次の地震が起きてもおかしくない状況が続いています。家具の倒壊防止、避難経路の確認、緊急時の対策などを日頃から行なうなど、警戒を怠らないことが一次的な被害を少なくします。左の地球儀で「主な大地震2009-2011」をご覧ください。2009年〜2011年までに世界で大きな被害があった6つの地震をプロットしています。

スマトラ島沖地震
発生:2009年9月30日
マグニチュード:7.6

震源はインドネシア・スマトラ島西スマトラ州パダン市西北西45キロ地点、地下80kmと推定されています。ユーラシアプレートに対して沈み込んでいるインド・オーストラリアプレートの内部で発生した地震。1100人以上の方が亡くなり、1100人以上の方が行方不明になりました。2009年は4月にイタリア、5月にホンジュラス、9月にサモア島などでも大規模な地震が発生しました。2004年に発生した、津波を含む大規模な地震災害と同名ですが、規模も震源も異なります。

ハイチ地震
発生:2010年1月12日
マグニチュード:7.0

 震源は、カリブ海に浮かぶハイチ共和国の首都、ポルトープランスの西南西25km。深さは13kmで、震源が浅い直下型地震でした。北アメリカプレートとカリブプレートの境界の近くで発生しました。首都の近くで起きたこともあり、死者が31万6千人に及ぶ大規模な災害になりました。


崩壊した、首都ポルトープランスの大統領府(Logan Abassi / UNDP Global)

チリ地震
発生:2010年2月27日
マグニチュード:8.8

 太平洋側のナスカプレートが大陸側の南アメリカプレートに沈み込んでおり、大規模な地震が発生しやすい地域。震源となった断層の長さは450-500kmで、深さは35km。チリでは、地震観測史上最大と言われる1960年のチリ地震に次ぐ規模の大地震となりました。

青海地震
発生:2010年4月13日
マグニチュード:6.9

 青海地震はインド・ユーラシアプレート境界から数百キロ北側の、チベット族自治州で発生しました。被災した地域が高地であったため、救助活動が難航し約2700人の死者、24万人の被災者が出ました。この付近で発生した地震としては史上最大の地震で、過去には1738年に300人以上の死者を出した地震が知られています。

ニュージーランド地震
発生:2011年2月22日
マグニチュード:6.1

 ニュージーランド南島で最大の人口を有する都市、クライストチャーチ近郊を震源とする直下型の地震。震源の深さが5kmと非常に浅く、観光名所となっていたクライストチャーチの大聖堂の一部が崩壊するなど、大きな被害が出ました。特に地元テレビ局(CTV)が入ったビルが倒壊し、日本人留学生を含む多数の犠牲者を出す事態となりました。


地震で一部が崩壊したクライストチャーチの大聖堂(New Zealand Defence Force)

東日本大震災
発生:2011年3月11日
マグニチュード:9.0

 日本の三陸沖の深さ約24km、太平洋プレートと北アメリカプレートの境界域で発生した海溝型の地震。この地震により発生した津波は東北地方の太平洋沿岸部を襲い、多くの街が壊滅的な被害を受けました。マグニチュード9.0の地震は、日本国内における観測史上最大の地震。この地震と津波により、東京電力福島第一原子力発電所が全電源を失い炉心が溶融。1号機、3号機の建屋が水蒸気爆発によって崩壊する大事故となり、現在も事故は収束していません。

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