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紀元前

文明の誕生

最古の文明は、紀元前6000〜5000年頃に黄河流域、長江流域に栄えた文明と言われています。小さな共同体が離合集散を繰り返しながら徐々に大きな都市を形成し、紀元前14世紀に中国最初の王朝「殷」が誕生しました。

紀元前3000年頃、ティグリス川とユーフラテス川に挟まれた豊かな土地にシュメール人たちによって作られた都市国家を中心に栄えたのがメソポタミア文明。世界最古の文字である楔(くさび)形文字を持ち、その文字を使って最古の文学作品『ギルガメシュ叙事詩』や「ハンムラビ法典」が作られました。

同じ頃、北アフリカのナイル川下流のデルタ地帯に古代エジプト王国が誕生。ファラオの権力の象徴として数多くのピラミッドが造られ、パピルスと呼ばれる葦の一種で作られた紙が普及していました。

紀元前2300年頃、インド・インダス川流域に栄えたのがインダス文明。メソポタミア文明とも海上交易が行われ、街区、街路が整備された都市文明を築いていました。謎の多い文明で、インダス文字は未だに解読されていません。

紀元前2世紀

始皇帝によって統一された中国(秦)がわずか15年で滅亡し、劉邦が漢王朝(前漢)を建設。シルクロードの開拓が始まり、多くのキャラバンが西域と長安の間を行き来するようになりました。地中海周辺では、3回にわたるポエニ戦争の末にローマがカルタゴを陥落し、領土を拡大。イタリア半島を中心とした地中海の覇者となっています。誰もが知っているシーザーこと、ユリウス・カエサルが独裁政治を行うのは紀元前1世紀のことです。

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