『えこよみ』シリーズから誕生した、新しいカレンダー

二十四節気七十二侯をテーマにした『えこよみ』シリーズから誕生した「えこよみカレンダー」。古代中国から日本に伝わった美しい「二十四節気七十二侯」の言葉とともに暮らす、新しい1年の提案です。

----

二十四節気七十二候 華雪 えこよみカレンダー

「立秋」「大寒」など私たちになじみのある二十四節気を、さらに3つにわけた七十二侯の1侯を1ページとした、およそ5日めくりの新感覚カレンダーです。人気書家の華雪さんが、四季の移ろいを表現した言葉を、美しい書で表現。植物や動物、空や大地の移ろいを通して季節を感じる、大人のための和の暦です。

えこよみカレンダーイメージ

えこよみカレンダーの特徴

  • ・およそ5日ごとにめくる新感覚のカレンダーです。
  • ・人気の女性書家、華雪の書き下ろしです。季節の言葉を美しい書でお楽しみください。
     ※2012年、また新しく書き下ろしていただきました。
  • ・言葉の意味がわかる解説とコラム付。誰かに話したくなる、1年72の季節の豆知識。
  • ・標準の月間カレンダー上で、いまがいつかわかるよう太字で表記。七十二候になじみのない方 でも使いやすいよう工夫しました。
  • ・「竹笋生」は「たけのこ、しょうず」など、「えこよみ」オリジナルの現代語訳も表記。
  • ・新月、上弦、満月、下弦がわかる月齢を表記。
  • ・英訳付。海外の方に日本の暦文化を知ってもらうプレゼントにいかがでしょう。

※華雪さんの書は、江戸時代に使われていた「宝暦暦」および「寛政暦」、「略本歴」の七十二 候に基づいています。

華雪(かせつ)プロフィール写真

華雪(かせつ)

書家。1975年京都生まれ。1992年より個展を中心に活動を続ける。刊行物に、写真家ホンマタカシ氏ディレクションによるプライベートプレス between the booksから「ATO 跡」(09年、between the books)、写真集やアートブックを多く手掛ける赤々舎から「書の棲処」(06年、赤々舎)、京都新聞での連載をまとめた「石の遊び」(03年、平凡社)などがある。また、〈字を書く〉ことを軸としたワークショップを各地で行う。作家活動の他に、「戦争×文学」(集英社)、「石原慎太郎の文学」(文藝春秋)をはじめ書籍の題字も手がける。現在東京在住
http://www.kasetsu.info

デザイン:中島佳秀(studio loup)
企画:平田麻子、金子=バースリー朝香、谷口西欧(共にThink the Earthプロジェクト)

華雪さんからのメッセージ

一年を七十二の季節に分かつ暦が、かつてあった。それらは短いことばで表される。移ろう時の一瞬を切り取った鮮やかなことばの数々に驚いた。
暦の中で息づくいきものは、見たことのあるものも、ないものも、そのひとつずつに触れることができそうに思える。そしてそれらを描いたことばはどれもが平らで親しみ深かった。

七十二候を「書く」時には、一度にすべてを書こうと思っていた。ひとつながりの時は、ひとつながりに書かれなくてはいけないと思った。
東京の夏の終わりのある日の夜中に書きはじめた。
うまくいかないものは、何度も書き直しつつ、また次のことばへと進む。そうやって行きつ戻りつしながら書く時間は、移ろう季節を演じているようだった。書いている内に「春」が過ぎ、「夏」が行き、そして「秋」が終り、夜が開け、朝がはじまる時に「冬」が来た。
ことばを書いている内に、「春」がやってきた。夜が明け、朝が来る頃に「夏」がやってきた。そして秋が来て、夕方に「冬」が来た。
春のことばを書いていると、植物の芽吹く気配が手に満ちた。夏の雨を、雷を、空の大きな動きを感じて、秋が来る。いきものが最後にもう一息動き静まるその時を書き、手はだんだんと冬の締め付ける寒さを思い出した。

書き終わった時、わたしは東京の夏の終わりの朝にいた。そして、わたしの右手は、いきものの生きる季節をひとつ通り過ぎ、墨に黒くまみれて、そこにあった。

発行に寄せて 詩人 谷川俊太郎さんから頂いた言葉

愛おしい日がある、狂おしい日がある。1日を数字だけで片付けたくない。小暗い過去の土に根を下ろす一日、 眩しい未来の空へと葉をひろげる1日。DNAを共有しながらも、1日1日はひとりひとりと同じように多様だ。