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毎月の雲
自然災害支援リポート

2009年5月の雲




[雲の動きから何がわかるのかな?]
5月に入ってようやく今年初めての台風が発生。5月末までに発生した台風は1号、2号の2つだけで、いつもの年よりやや少ない状態です。この2つの台風が、5月上旬、フィリピンに相次いで接近し、80人を超える方が亡くなりました。台風1号は、フィリピンのレガスピに2日間で320ミリという大雨をもたらし、その後、雲の渦が日本の東海上を北上していく様子を追うことができます。
ヨーロッパからアジアにかけては、北緯50度から60度付近の地域で雨の量が多くなりました。画面でみても、まが玉の形に発達した雲が頻繁に通り、低気圧の影響を受けやすかったことがわかります。カザフスタンや東シベリアでは平年の3倍から5倍の雨の降った所があり、ヨーロッパ東部も、カラカラ天気だった4月と一転して雨の多い5月になりました。同様に、アメリカ東部やブラジル東部も低気圧の影響を受けやすく、ブラジル東部のフロリアノは5月の雨量が247ミリ、平年の5倍以上になりました。
一方、南アメリカの西の太平洋上は雲の目立たない領域です。この海域は、ちょうどエルニーニョ監視海域のあたりで、海面水温が上昇する傾向が出ています。この夏、エルニーニョ現象が発生するかもしれません。
日本付近は、一見、雲がたくさん通っているように見えますが、5月全体では晴れて汗ばむ日が多くなりました。とくに、西日本の太平洋側では記録的な少雨となり、高知の5月の雨量は48.5ミリで平年の19%です。南海上の梅雨前線もなかなか現れず、沖縄と奄美は、いつもの年より8日から10日遅く、5月中旬の18日になってようやく梅雨入りしました。
(日本気象協会 折坂章子)

※画像が欠けていることがありますが、気象衛星が地球の影に隠れて太陽電池が働かなくなったり、なんらかの障害によって観測できなかったことによるものです。
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