ジャパン・プラットフォームのイラク人道支援活動

  ジャパン・プラットフォームは、世界中で緊急支援の必要な地域へ、NGO・経済界・政府が協力して効率的な活動を行うためのシステムです。
イラク情勢が緊迫し、武力行使があった場合の最大の被害者となるイラク市民の人道支援準備のため、2002年11月からイラク周辺国に調査チームを派遣し、国連や現地の関連機関との調整を続けてきました。

現在、ジャパン・プラットフォームは、ヨルダンとイラクの国境地帯にUNHCR(国連高等難民弁務官事務所)が設置する難民キャンプと、イラク北部クルド人自治区を中心とした国内地域の、2地域で事業を行っています。現地で活動しているのは、NGOのスタッフたちです。
JAPAN PLATFORM
↑詳細はこちらから


  | 最新情報 | ヨルダン緊急支援事業 | イラク・クルド人自治区緊急支援事業 | 現地情報 | >>> Back

  最新情報
 

2003/8/29

ヨルダン・イラク国境難民キャンプ 緊急医療支援事業 引渡しが順調に完了

ジャパン・プラットフォームに参加する日本のNGO合同チームによる、ヨルダン・イラク国境難民キャンプでの緊急医療事業は、8月上旬に、ヨルダン保健省及びヨルダンのハシミテ慈善財団への引渡しを完了しました。移管先決定に当たっては、上記合同チームとヨルダン政府ならびに国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と数回の話し合いの後、事業に携わる現地雇用職員と資機材、医薬品を含め、事業全体を引き継ぐことで合意しました。

ヨルダン・イラク国境難民支援事業の結果は以下の通りです。
◆現地調査及び立ち上げ期間:2002年10月〜2003年1月
◆第一次実施期間:2003年1月〜2003年5月
 事業規模    約2億円(ジャパン・プラットフォームに拠出された政府資金より)
 事業実施団体  (特活)災害人道医療支援会【HuMA】、(特活)難民を助ける会【AAR】、
         (特活)BHNテレコム支援協議会【BHN】
◆第二次実施期間:2003年6月〜2003年8月
 事業規模    約1億円(ジャパン・プラットフォームに拠出された政府資金より)
 事業実施団体  (特活)JEN、(特活)BHNテレコム支援協議会【BHN】

なお、ジャパン・プラットフォームのイラク支援事業は、参加団体の(特活)ピースウィンズ・ジャパン【PWJ】、(特活)ワールド・ビジョン・ジャパン【WVJ】の手により、首都のバグダッドやイラク北部のモスル、アルビルなどで続けられています。

 

 
ヨルダン緊急支援事業

日本国内の3つのNGOが協力して『ジャパン・プラットフォーム イラク危機対応チーム』を編成。
イラクでの戦争で予想される、イラクからヨルダンへ避難する人々への緊急医療の提供や重症患者のヨルダン国内医療施設への搬送援助を想定し、応急救護所や避難民キャンプの診療所で活動します。
UNHCRが設置する難民キャンプでは、メドゥサン・デュ・モンド・ギリシャと国境なき医師団オランダと合同で、医療支援を行います。

参加NGO
◆ 特定非営利活動法人 災害人道医療支援会
◆ 特定非営利活動法人 難民を助ける会
◆ 特定非営利活動法人 BHNテレコム支援協議会

 
イラク・クルド人自治区緊急支援事業

1996年の設立以来7年間、イラク北部クルド人自治区で医療、建設、社会ケアの分野で支援活動を行ってきたピース ウィンズ・ジャパンが、これまでの経験を活かして、救急医療および生活物資配給を行う態勢を整えています。
初期治療および簡単な外科手術をするための12の医療モバイルチームを準備したり、クルド人自治政府保健省との協力でより多くの人への医療支援、重症患者への対応を行います。

◆ 特定非営利活動法人 ピースウィンズ・ジャパン




  現地情報〜ジャパン・プラットフォームから
 

2003/4/22

国境の緩衝地帯での緊急医療活動が本格化しています

この数日間、ヨルダン・イラク国境に避難してくる難民が毎日200〜300名規模で増え続け、20日晩、ついに1000名以上に達しました。今後も増加傾向はとどまらず、5000名規模になるのでないかと、UNHCRは予測しています。前からバグダッド近郊にあった難民キャンプから、避難してきた人々も多いようです。

ジャパン・プラットフォーム イラク危機対応チームでは、毎日朝6:00から夜20:00まで医療チーム(日本人医師2名・看護師3名・ヨルダン人医療関係者で編成)を派遣し、診療活動を続けています。現時点で重病患者はいませんが、臨月の妊産婦や、400人以上いる子どもたち(乳幼児含む)の今後の健康状態が心配されます。

image現場は激しい砂嵐で衛生状況も良いとはいえません。難民の急増にテントも水も足りません。トラックで水のボトルを持ってこられるだけ持ってきて、ヨルダン国内の難民キャンプ用に準備していた医療用テントを、一部、国境の緩衝地帯に移し、緊急事態に対応しています。



image
image
image
image
2003/4/16

戦争は終わりました。しかしイラクからの難民は生まれ続けています。
image
ジャパン・プラットフォームイラク危機対応チームが医療を担当している難民キャンプでは、日中36度を記録し、とても暑くなってきました。とくにエアテント(*1)の内部は暑さが激しいため医療活動をおこなうことは困難と判断、これを倉庫にすることにしました。蝿、さそりなどが大量発生し、対応策に追われています。

イラクの首都バグダッドでは治安の悪化が大きな問題になっています。昨日15日、バグダッドからイラク国境に200人強の人々が避難してきました。ほとんどがイラン人で、そのうち約120人は米軍が運んできたということです。すぐに、医師・看護師らで編成するチームを2チーム派遣、医療用テントを設置し、現在も活動中です。
ヨルダン政府とUNHCRは、避難民の人々のヨルダンへの入国を認めるかどうか協議中です。その間、人々はしばらく国境地帯に足止めになります。
なぜ米軍がイランの人々をバグダッドから連れてきたのかという理由は、現在もわかっていません。
反政府の立場であったり、宗教宗派の違いなどの理由からイラン本国に帰ることができなかった人たちを、ヨルダン国境付近が安全だと米軍が判断して避難、誘導した、という見方が多いようです。

ジャパン・プラットフォームは常に万全の体制で支援活動を展開できるよう、今後も努力していきます。皆さんのご協力をお願いいたします。

*1____ エアテント 空気圧で形成するテント。比較的簡単に設置できるため、緊急支援時に使われることが多い。



2003/4/8

キャンプサイトはあいかわらず激しい砂嵐です。
この日は特に風が強く、ヨルダン赤新月社が管理している第3外国人向けキャンプ(*1)の居住用テントと医療用テントが全崩壊しました。

そのため、普段はイラク難民向けのキャンプ(*2)を担当しているジャパン・プラットフォームイラク危機対応チームに国連から出動依頼があり、即時に 医療チームが向かいました。約300名の第3外国人に対して、現在も救援活動をおこなっています。

*1____第3外国人向けキャンプ・・・イラク国内から避難してきたイラクへの出稼ぎ者(エジプト人・スーダン人などが中心)を受け入れているキャンプ。
ヨルダン赤新月社(国際赤十字と同じ機構)が管理しています。

*2____イラク難民向けキャンプ・・・イラク難民を受け入れるキャンプ。ジャパン・プラットフォームイラク危機対応チームはこちらのキャンプでの医療活動を担当しています。



2003/4/2

ジャパン・プラットフォームイラク危機対応チームは、国境地帯で足止めにな っている難民の人々へ継続して医療行為を行っています。イラクからの難民には小さな子どもが多く、激しい砂嵐と夜間0度近くに冷え込む寒さのテントで 暮らしているため、体調を崩す人が多いようです。
いざという時にに備え、難民キャンプのクリニックに1チーム、国境の診療所に1チームを毎日派遣しています。現地では雪が降り、霧も濃く、キャンプサ イトでは風が非常に強いです。砂嵐のため移動もままならない時があります。


imageimageimageimage
imageimageimage
   ヨルダン国境地帯の難民キャンプにて医療用テントを設置する
  「ジャパン・プ ラットフォーム イラク危機対応チーム」のスタッフ



2003/3/28

ヨルダンでの緊急支援事業の準備は、2002年秋から行われてきました。3月17日の事実上の開戦通知を受けて、イラク国境から約10kmのところにあるUNHCR設置の難民キャンプに、医療用テントを搬入。受け入れ態勢をつくっています。各NGOそれぞれが単独で活動する場合もあるようですが、国連の運営する難民キャンプで、いくつかのNGOが協力して動くこともあります。
支援チームのスタッフの皆さんは、強風と砂塵で目があけられないほどのキャンプ地で、物資や通信環境もじゅうぶんではない中、避難民受入のための準備をすすめています。

 




Copyright 2000-2003 Think the Earth Project & SPACEPORT Inc. All rights reserved.