著者からの手紙へもどる 手紙-1 手紙-2
お返事が届きました
ぼくも坂本さんといっしょです。昔、まあ昔とは言っても3、4年前ぐらいですが、それぐらいから、これから先・・・のことを考えるようになりました。ぼくの場合は子供ではなく、親ですが・・・ぼくを産んでくれて、大事に育ててくれているお母さん、お父さんが、おじいさんおばあさんになった時のことを考えると、最後まで笑っていてくれるかを思うと心配です。

環境のことを考える、ということは、地球の事を考えているだけでなく、家族、友達、色んな人の事も考えているということなんだと思います。自分のために環境を、というより、他の人のために、ということが大事なんじゃないかと思います。
坂本さんは、どう思いますか。


群馬県 10代 男性

こんにちは。返信ありがとう。
君の手紙を読んで、とてもうれしくなりました。ぼくが自分の子供のことを考えるように、君は自分のご両親のことを考え、未来のことを心配しているんですね。親が子供の未来のことを考えるのは、とても自然なことですが、子供が親の未来のことを考えるということは、あまり聞いたことがありません。すばらしいと思います。

そのように、自分が大事だと思っている者を通して、未来のことを想像すると、未来がより生き生きとしてきますよね。大好きなご両親が、将来食べるご飯がなかったり、洪水で溺れたりしたら困りますものね。そうならないために、今やるべきことを、みんなでやらないといけませんね。子供は子供のできることを、大人は大人のできることをやりましょう。どんなことができるか、ご両親や先生や友達たちと話し合ったり、インターネットで調べたりしてみてください。

一つの惑星としての地球は、ぼくたち人間がいなくなっても困りませんが、ぼくたち生物は地球に住めなくなったら困ります。地球の代わりはありませんからね。ですから、地球の環境を守ることは、自分のためであり、自分が愛している人たちのためであり、ぼくたちもその一員である地球の生命のためでもあるんです。地球は、その上に生きているみんなのものですものね。

坂本龍一   


朝日新聞×Think the Earthプロジェクト