2007年12月12日
暮らしに根付いたチャリティーショップ [おすすめ info ]
ロンドンから3時間ほど離れた海辺の町Swanage(スワネッジ)で生活をはじめて、3ヶ月以上が過ぎた。イギリスでの環境や社会問題に関する関心の高さ、日常へのとけ込み具合に驚いている。「サステナブルな社会づくりにおけるデザインの役割は?」という課題が大学で出たり、制作過程の環境負荷を下げるためのディスカッションが行われたりする。また、フェアトレードやオーガニック商品がどんなに小さなスーパーでも学校の食堂でも手に入るので身近だ。
そんななか、私が特に気になっているのが「チャリティーショップ」。国内外のNPO、NGOが運営しているお店は、町で一番大きな道(ハイストリート)に並んでいることが多く、普通のブティックみたいな外観。でも、商品はすべて寄贈されたもので、その売上げが途上国支援や、老人の生活支援やハンディキャップを持った人の自立支援に使われているのだ。

ガンなどの病気に悩む人を支援する基金に 売上げが寄付されるチャリティーショップ、Weldmar Hospicecare Trust
衣服、本、食器、靴や鞄、アクセサリー、子どものおもちゃ、絵の具などなどとっても充実しているので、客足が途絶えることがない。ユーズドというとビンテージや古いものを想像するかもしれないが、イギリスのチャリティーショップには、新品の物も多いし、ユーズド商品も品質が良い。商品は、店頭に持ち込まれる他、回収袋を近隣の家に配布して、数ヶ月毎に回収している団体も。
若い人が持ち込むことも多いから、流行の商品が並ぶことも。「品質の良くないものも時々あるけれど、新品のものやきれいなものがほとんどよ。良くないものはリサイクルに出して資金になってかえってくるの!」とは、国内外の老人の生活支援をするHelp the Agedのマネージャー・スーザンの言葉。また、プリンターのトナーや電池なども回収して資金にあてている。
20年近い歴史を持つHelp the Agedのチャリティーショップ。ポストに入っている専用の袋に寄付したいものを入れて特定の日に出しておくと回収してくれる。Help the Aged自体は1960年代から活動を続ける国際NGO。
日本でも活動しているOxfamは、なんと700以上の店舗がある。SwanageのOxfamは数年前から「Oxfam Bookshop」としてリニューアルオープンし、ハリーポッターの最新刊から、希少本(イギリス人は古い本が好きな人が多い)まで幅広いジャンルの本を取り扱っている。一ヶ月毎に商品を、約50ある他店舗と交換することで、商品の”鮮度”を保っているそう。また、希望する本を伝えると他店舗で探してくれるサービスも嬉しい。どのチャリティーショップも、有給のマネージャーが1、2名いるが、後はボランティアのスタッフで運営されていて、スタッフがみんなフレンドリーなのも気軽に足を運びたくなる理由のひとつだ。

充実の品揃えで地域の人々に活用されているOxfam Bookshop。思わぬ掘り出しものも!
リサイクルはとても大切なこと。でも、資源ゴミにしてしまう前に、もう少し活かす方法があるかもしれない。私の洋服を誰かが気に入ってくれたらとても嬉しいし、その売上げで行われる支援活動が別の誰かを幸せにするならさらに嬉しい。必要なものがあるときは、まずはチャリティーショップをのぞいてみるこの頃です。
< shop information >
■Helped the Aged
58 High Street BH19 2NX
Telephone: 01929 427553
http://www.helptheaged.org.uk
「Helped the Aged」は貧困、孤独や放置されている老人の立場を改善するために1960年代から活動を続ける国際NGO。チャリティーイベント、リサイクルの仕方など支援活動への参加方法がわかりやすく紹介されています。「家を片付けるための7条」もユニーク!近隣のショップを郵便番号で検索できるのも◎。
■Oxfam Bookshop
21/21a Institute Road, Swanage BH19 1BT
Telephone: 01929 425739
http://www.oxfam.org.uk/shops
「Oxfam」は貧困の克服を目指す民間の支援団体で、世界100カ国以上で活動。寄付された商品の一部はオンラインでも販売されています。ブランド品やコレクターアイテムも。商品閲覧に合わせておすすめ商品もリンクしてくれます。
■Weldmar Hospicecare Trust
Swanage 39 High Street
Tel 01929 422202
http://www.cancercaredorset.org/get_involved/cancercare_shops.html
売り上げは、ガンなどの病気に悩む人を支援するドーセット州の基金にドネーションされる。ブティックさながらの外観でクリスタルオーナメントなどのインテリア小物も。
(推進スタッフ:バースリー朝香)
by Think the Earthスタッフ

