2010年06月01日

「世界を変えるデザイン展」に行ってきました。

地球日記

六本木の東京ミッドタウン デザインハブとアクシスギャラリーで開催中の「世界を変えるデザイン展」に行ってきました。

■「世界を変えるデザイン展」
http://exhibition.bop-design.com/

「デザイン」という言葉を辞書で引くと「意匠。設計。図案。」とあります。
造形や質感が気に入って集めたモノを眺めては、「デザインいいね〜!」と悦に入っていた私ですが、原研哉氏深澤直人氏の著書との出会いをきっかけに、モノの「見た目」以外の側面--デザインに込められた「作り手の意図」や、それが「解決している課題」についても考えてみるようになりました。

私には4歳の娘がいるのですが、小さな子どもとの暮らしでは、日々使うモノの形状やその配置の「デザイン」如何で、感じるストレスが全く異なります。
身体に合った食器と椅子を選べば、きれいな姿勢でこぼさず食べる。ハサミと紙の横にバスケットを置けば、子どもは自ずと紙くずをそこに捨てる。
「デザインの力」に頼ると、「課題(お行儀悪い!散らかる!)」がいとも簡単に解決する−それを実感したのも、デザインに対する意識が変わった理由かもしれません(...卑近な例で恐縮ですが)。

課題の解決とデザインの関係についてもっと学びたい。そう思い始めた時に「世界を変えるデザイン展」のご案内を頂いたので、早速2つの会場に足を運んでみました。

会場では、発展途上国に住む人々が直面する課題を[water][food][energy][health][housing][mobility][education][connectivity]の8つに分類し、それらを解決してきた「デザイン」をプロダクトごとに(@デザインハブ)、教育機関や企業によるプロジェクトごとに(@アクシスギャラリー)紹介されていました。


axis1blog.jpgaxis2blog.jpgアクシスギャラリー

hub1blog.jpghub2blog.jpgデザインハブ

誰かのために。誰かと一緒に。
「当たり前のこと」をシンプルに提供する。
「納得いかない」を原動力に。
(子どもたちに)本来の自分でいられる遊び場を。
振る舞いを変えるためにデザインを利用するのなら、未来を変えられる。

...これらは、会場に掲げられていたデザイナーたちの言葉です。

例えば、水くみをする女性や子どもの身体への負担を軽減する「Q Drum」。そして「発展途上国の子どもたちに教育を届けたい」と活動する「One Laptop Per Childプロジェクト」など、この展示会で出会った「デザイン」には、現地の人々の真のニーズをとらえよう、たまたま生まれた環境がもたらす不利益から彼らを解放しようという、デザインする側の人に対する愛情やフェアな精神のようなものが感じられました。
相手の置かれた状況への「想像力」や「共感する力」がビジネスの原動力になる...「世界を変える」ことが、ぐっと身近なものに感じられませんか?

どちらの会場も、展示は6月13日まで。
ワークショップやトークショーも開催されています。

会場に足を運べない方、このような取り組みについてもっと知りたいという方に−「世界を変えるデザイン展実行委員会」のお勧めBooksはこちらです:

生きのびるためのデザイン」ヴィクター・パパネック(晶文社)
世界を変えるデザイン----ものづくりには夢がある」シンシア・スミス(英治出版)
スモール イズ ビューティフル (講談社学術文庫)」F・アーンスト・シューマッハ--(講談社)
未来をつくる資本主義 世界の難問をビジネスは解決できるか [DIPシリーズ]」スチュアート・L・ハート(英治出版)

(中島愛子)

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