2011年03月24日
放射性物質における水の危険性:みずのがっこう(1)
東北関東大震災で被災されました皆さま
心よりお見舞い申しあげます。
流れるニュースに心を痛め、不安と隣り合わせの皆さま
私たちと出来ることを探していきましょう。
「みずのがっこう」の副校長先生である橋本淳司さんは、
作家・水ジャーナリストとして日本各地の浄水施設を巡ったり、
各都道府県の山林や自治体・市町村などを取材したりしながら、
多くの書籍を執筆されています。(詳しくはこちらのページより)
今日は、東北関東大震災で発生した福島原発事故の影響から見られる
"放射性物質における水汚染の危険性"についてメッセージいただきました。
(点線以下の全文、ご本人の了承を得て掲載します)
混乱の中、正確な情報にアクセスできず、不安に思っておられる方も多いはず。
分かりやすくまとめられていますので、ぜひ周囲の方へ教えてあげてください。
特に、乳幼児をかかえるお知り合いの方へは、情報を提供してあげるだけでも、
心のサポートになると思います。
水に関する情報は、引き続きUPDATEしていきます。
多くの方が、自然の恵みを安心して享受できる日が、
一日も早く訪れることを願ってやみません。
(風間美穂)
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編集・発行:アクアスフィア 橋本淳司事務所
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<なぜ水道水から放射性物質が検出されたのか>
震災にともなう原発事故の影響で、東日本各地の水道水から放射性物質が
検出されています。多くの方、とくに妊娠されている方、乳幼児の保護者
の方は心配されていると思います。
水にはさまざまな物質を溶かすという性質があります。
首都圏では地震発生以来、21日、22日の雨が、初めてのまとまった
降雨となりました。そのため空気中の放射能雲に含まれる放射性物質、
地表の放射性物質を溶かし込んだ水が、浄水場に入ったのではないか
と考えられます。
ただ、これは一時的なものではなく、数値の上下はあるものの、
今後も続くと考えられます。
現在も放射性物質漏れは続いていると考えられますので、事態が収束するまで、
このようなサイトで数値変化を見続ける必要があるでしょう。
現在は楽観的になることも、悲観的になることもない状況です。
<ペットボトル水は妊婦さん、乳幼児に優先的にまわす>
水道水から放射性物質が検出されたとはいっても、現時点では、
妊娠されている方、乳幼児以外には、すぐに健康に影響の出る数字ではないので、
落ち着いた対応が必要です。
すでに東京都では「東京水」の優先配布を行っていますが、
スーパーやドラッグストアでは、ペットボトル水の品薄状態が今後も続くと
考えられますので、妊娠している方、乳幼児に優先的にまわすことが大切です。
ちなみに、ニフティ株式会社では、「社内の自販機のミネラルウォーターは
小さいお子さんの居る社員に回しましょう」というアクションが起きています。
こうした動きが社会的に広がるといいですよね。
まだ放射性物質が検出されていない地域、もしくは検出されてもごく微量の地域
では、いまのうちに水道水を密閉できる容器にくんでおきましょう。
水道水の保存方法についてはこちらのページに示します。
<水道事業者は浄水場ごとのモニタリング結果を開示してほしい>
水道事業者の方には、浄水場ごとの水質データを開示していただきたいと思います。
(現在は市単位でのデータを開示しているケースが多いです)
水道水の質は、原水(水道水のもとになる水)と浄水場によって変わります。
まず原水ですが、河川水なのか、浅い地下水なのか、深い地下水なのかによって、
雨の影響は変わります。
河川水には直接雨が入りますし、地表の放射性物質を溶かした水も入ってきます。
浅いところにある地下水にも地表の放射性物質を溶かした水が入ってきます。
深いところにある地下水は、こうした影響を受けにくくなります。
こうした原水が浄水場に送られて、水道水ができあがるのですが、さらに浄水場が
採用しているろ過技術、水をためておく「ろ過地」の設計(雨水の影響を受けやす
いかどうか)、規模(大きな浄水場は一度悪い影響を受けると交換するのに時間が
かかる)などによっても、できあがる水道水の質は変わります。
浄水場ごとにデータをとり、今後事態が悪化したときには、なるべく安全な水道水
を優先的につかう必要があるでしょう(現在はいくつかの浄水場の水が混ぜられて
家庭に供給されるケースもあるので)。
<悪質業者に注意>
水の安全が脅かされることは、命が脅かされることにつながるので、多くの人が
とても神経質になっています。それはしかたのないことです。自分で納得のいく、
自衛手段をとっていただければと思います。
ですが、そうした弱みにつけこむ悪質な業者が登場しています。放射性物質を除去
するクスリ、浄水器などを販売するなどです。
また、安全な水を高値で販売する業者もあらわれています。
水が希少になったときに、水を高値で販売するというのは、世界中で行われている
悪い水ビジネスと同じで、犠牲者になるのは社会的な弱者です。
社会がそのようにならないよう、国には早めに対策を打ってほしいですし、
私たちも注意していきましょう。


