2011年05月23日

Think the Earth基金の支援先を訪問=SVA編

地球日記お知らせ

今回、短い間ですが、震災ボランティアに行ってきました。
その前に、Think the Earth基金で寄付をさせていただいた、NGO/NPOのいくつかに、訪問し、活動の様子をうかがってきたので、ご報告します。


5月17日(火)
早朝5:40、仙台着。駅前はまだ静か。
ぱっと見、震災の被害は見受けられないほど。
駅のマクドナルドは営業してました。

9:30、気仙沼に向けて出発。
震災当時は停電や断水などもあったし、避難をされていた方もいたと聞いていたけれど、市内は日常を取り戻しつつあるように見えました。もちろん、見えないところで、まだ支援を必要としている人がいるはずですが。

陸上自衛隊仙台駐屯地の前を通り過ぎ、三陸自動車道に。
高速から見えるのは、のどかな田園風景そのもの。
登米で高速を降りてしばらくも、景色は相変わらず。
ここからわずかのところに、未曾有の津波被害を受けた地域があることが、正直、想像できません。
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私だけかもしれませんが、被災地の悲惨な映像をずっと見続けているせいで、仙台から一歩出れば、そこで何らかの被害の光景、非日常的な状態を目にするものだと、覚悟していました。勘違いしていました。
でも、実際は震災から2ヶ月経っていて、地域の人たちや自衛隊やそのほかいろんな人たちのがんばりで、初期復旧できるところはしているし、『津波』の被害があるところとないところで、「見た目」に大きな違いがあるんですね。
(これが今回の震災の特徴だと、さんざん言われてきたけれど、実際に見て、その歴然とした違いの意味がやっとわかった気がします。

仙台を出て約2時間半で気仙沼。シャンティ国際ボランティア会(SVA)が今回の震災を受けて開設した事務所に到着。
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お寺の駐車場の一角を借りたプレハブの建物で、常時20-30人のスタッフ・ボランティアが寝泊まりしながら、主に気仙沼・本吉地区の支援を行っています。
同じお寺の敷地内には避難所があり、今も30人の方が避難生活を送っているとのこと。
SVAではこの避難所も含め、本吉地区の9つの避難所に約250食の食事を提供しています。
(気仙沼市全体で、一時期百数十あった避難所は、5月20日現在59カ所、避難所で生活している方は4,160人。この他、親戚や知人の家に避難している人も多い。市の人口は約73,363人。)

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震災の翌週に被災地に入ったSVAは、緊急の支援物資配布を行ったのち、ここ気仙沼でボランティアセンターの立ち上げに関わりました。社会福祉協議会自体が被災していたため、書類も何も残っておらず、まずは運営体制を整えるところからのスタートだったとのこと。もちろん、職員さんたちも被災者だから、その苦労は相当なものだったでしょう。
そんな中、SVAのサポートは大きかったのではと思います。

現在は上記のような炊き出し、物資支援を行いながら、子どものための遊び場づくりや、地域の方の話を聞き、必要なものはなにかを拾いだす活動を続けています。

●日本財団から提供を受けたトラック。これで物資や炊き出しの材料を運びます。
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「今後も、市やボランティアセンター、気仙沼で活動する他のNGO等と連携をとりながら、地域との関わりを何より大事にしていきたい」と、白鳥さん。
「これからは、人と知恵の横広域連携が必要です。この地域は、もともと震災前から過疎の問題がありました。でも、自分たちはここに10年先も20年先もずっといて、地域をになっていける訳ではありません。地域に若い世代が残り、お年寄りが暮らしやすい地域づくりをするためのお手伝いが少しでもできればと思っています。そのためにも、最低1年、できれば2年はここに残り、地域の方との信頼関係を築いていきたい」と話してくれました。

●事務所スペースと
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●スタッフの生活と物資の準備等を行うスペース
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●段ボールの向こうには、仮設のシャワールームが。数週間前に水道が通ったとのこと。
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●壁には炊き出しのスケジュール等が書かれています。
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ちなみに、SVA気仙沼でボランティアをしたい場合は、最低1週間以上来られる人に限っています。TOTOの労働組合は、毎週交替で社員を派遣しているとのこと。伺った時にも、避難所のニーズを聞き取ってエクセルの表を作成している社員の方に出会いました。


スタッフの白鳥さん(左)と東さん(右)。真ん中にいるのはカナダから来たボランティアのジェイソン。何年も前に、宮城に留学していたことがあり、今回の震災を聞いて駆けつけたとのこと。
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(気仙沼本吉の海岸線から3kmくらい内陸の川沿いの風景)
道路に立って右を見て
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左を見ると
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その違いに、言葉をなくします。


次回は、RQ災害救援センターへの訪問記です。

(はらだまりこ)

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