2011年09月30日

ベトナム戦争の傷痕を追ったドキュメンタリー「沈黙の春を生きて」

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1960年ー1975年|ベトナム戦争
15年もの間続いたベトナム戦争の傷痕を追った、ドキュメンタリー映画「沈黙の春を生きて」を観ました。

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この作品は2008年に公開されたドキュメンタリー映画「花はどこへいった」の坂田雅子監督の最新作です。「花はどこへいった」は坂田雅子監督の夫であり米軍兵士としてベトナム戦争に送られた過去をもつグレッグ・デイビスさんが突然亡くなったことで、彼女自身がその疑問を追求するためにベトナムへ行ったときに撮られたドキュメンタリー映画です。

今回の作品もベトナム戦争の枯葉剤の被害がテーマになっています。映画の冒頭、レイチェル・カーソン『沈黙の春』より抜粋された言葉が出てきます(本人映像)。

ー化学物質は放射能と同じ様に不吉な物質で世界のあり方、そして生命そのものを変えてしまいます。いまのうちに化学薬品を規制しなければ大きな被害を引き起こすことになります。『沈黙の春』よりー

レイチェル・カーソンが50年前に警告したように、現代社会は人間により作り出された化学薬品で苦しんでる人々がたくさんいます。苦しんでいるのは人間だけではありません。森や海、そこに生きる動物・生物たちも苦しめられているのです。

今もなお、ベトナム戦争時に撒かれた枯葉剤により苦しむ人々がいます。枯葉剤の傷痕はベトナムだけに及ばず、米兵として戦ったアメリカにもその被害をもたらしています。その時代を生きた人々を越え、当時生まれていなかった子供たちにも大きな影響を与えているのです。

アメリカが枯葉剤の被害を認めたのは、1991年だと聞きます。ベトナム戦争が終わったのが1975年。化学薬品がもたらした被害は明らかだったはずなのに、16年もの月日がかかっていることにショックを受けました。

現在の日本でも人間により作り出された原子力発電所から出る放射能で、たくさんの人々・生物が苦しんでいます。新聞やテレビやインターネット、専門家、ジャーナリスト、政府から伝わる人体への影響はさまざまな見解があり、どれが本当のことなのか判断ができません。

自分たちの世代で解決できない問題、制御できないことを、未来を生きる子供たちに残してはいけないと、改めて強く強く思いました。

「沈黙の春を生きて」は言葉を飲み込むほど辛く悲しい現実が待ち受けていました。けれども、今を生きる私たちは過去の戦争により起こって、今も苦しんでいる人々がたくさんいることに目を背けてはいけないと思います。

本作品は2011年10月21日(金)まで下記劇場にて公開中です。この機会にぜひ一度ご覧になって、次の世代に生きる子供たちのことを考えてみませんか。

沈黙の春を生きて|岩波ホール
2011年9月24日(土)〜2011年10月21日(金)まで公開
http://www.iwanami-hall.com/contents/top.html

(曽我直子)

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2011年09月23日

山猫庵カレンダー2012

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◎避難所の駐車場で生まれた子猫。復興を祈願して「フラ」と名付けられました。撮影時4か月。足がぶっとくて、きっと大きく育ちそうです。


どうも、TtE猫部の鳥谷です。今年も残り3カ月かぁ。早いですね。
今日はTtE基金の支援先にもなった、一般社団法人東京動物環境支援協会・山猫庵さんの2012年カレンダーをちょいとご紹介したいと思います。

山猫庵は本郷にある訳あり動物たちのシェルターです。地域トラブルや人間の都合で行き場を失った猫や犬を保護し、信頼できる新しい飼い主へと養子縁組を行っています。

3.11後は被災地からの犬や猫も多く避難してきていて、もともと2部屋だったシェルターを3つに増設。家族たちが再び犬や猫を引き取れるまで適切に管理をしていく方針です。

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◎カレンダー付録のポストカードには被災地からの犬猫たちが総出演。6匹、7匹と大家族で避難している子たち、今後を考えた高齢の飼い主さんが永遠の別れを決断した子、避難所の車の中で生まれた子、避難してから持病を手術しみんなの寄付でもらった車いすで元気に家族を待つ子...


この新しいカレンダーのテーマは「絆」でした。

殺処分や虐待や捨て犬捨て猫問題をはじめ、人間と犬猫などの動物にまつわる問題はさまざまです。

一方で、彼らがいることで被災地の方ががんばる力になったり、その犬猫を支援することで、何かの力になれればという東京に暮らす私たちが行動するきっかけになったり。出会えなかった人と人、人と犬猫、猫と犬が触れ合ったり。

絆は、つながった人たちの中で新しい力になっていくかもしれない...。猫を通していろんなことを考えさせてもらいます。


それと、このカレンダーでもう1つ見てほしいなぁと思っていることがあります。山猫庵の活動の一部を紹介している裏面のトピックスです。

猫白血病や猫エイズなどの感染症で亡くなった猫たちのこと、病気や事故によって怪我をした猫たちの治療のこと。あ、かわいそう、だけじゃないです。よりよく共生していくって、命をつなぐってどういうことなのか、これは「動物愛護」ではなく「動物福祉」をかかげる山猫庵ならではの視点だと思います。

フワフワでかわいい毛皮に包まれた命の、本当の姿の一部、ぜひ多くの方にも読んでもらいたいです。


おっと、まじめな話が続きましたが、、とはいえ、カレンダー自体はこんな感じでデスク置きにぴったり! 毎月登場する猫たちのサイドストーリーもありますよ~。

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◎こちらは被災地猫たちの部屋で暮らす犬の愛ちゃん。交通事故で後ろ脚を失ったけど、三輪車で元気に散歩してる。やんちゃ盛りの子猫・ユゴーの猫パンチにもあわてず騒がず。

山猫庵カレンダーの詳細はこちらから。


価格は1つ750円(税込)。送料別途。ポストカード3つき!
収益はすべて医療費やシェルターの運営費として使用されます。

実は私、ボランティアで何かをつくることに参加するのははじめてだったのですが、仕事でのものづくりとはまた違った経験でした。山猫庵の向畑さん、矢野さん、貴重な機会をありがとうございました。

一緒にプロジェクトに巻き込まれてくださった、猫大好きなのに猫アレルギー・笑、なジョニーこと伊藤洋さん、そしてTtE地球noteを手掛けた天木理恵さんにも、ありがとうございました&おつかれさまでした・・!

(鳥谷美幸)

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2011年09月15日

Project 022(ニャンニャン)えほん『ねこよみ』、はじまっているで「がんす」

プロジェクト裏話

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こんにちは。Think the Earthプロジェクト猫部の鳥谷美幸です。万年部員1名でほそぼそと運営しています。

...と思っていたら!2011年夏、猫部にまさかの企画GOが発令されました。

プロジェクトタイトルは、『ねこよみ』。しかもプロジェクト・ナンバーはTtE10周年のEARTHLINGに続く22番目。「にゃんにゃん」だというではないですか。これは・・・!運命的でがんす。

おっと、ついつい口調がおかしくなってしまいました。『ねこよみ』主人公のオレンジ君が憑依したようです。

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こちら、あっしの最初の形。いま人間たちがあっしをプロデュース中。今後形態が変わる可能性があるらしく、まだ1枚だけしか見せられないんでがんすよ。悪しからず。

あっしの生みの親は、イラストレーターの砂山恵美子さん。青森県は浅虫温泉のお生まれなんだそうでっせ。(←口調変?) 以前、下町・池之端の古民家に暮らしていて、あっしも砂さんとはそこで出会ったんでがんす。(遠い目)

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これが砂山さんの家族たち。もちろんあっしも顔見知りでやんす。砂山家の床下で産まれ、親に置いていかれてしまった子たちなんですなぁ。白黒が春生まれのユーロちゃん、キジトラが秋生まれのとらこちゃん。先住の柴犬ホップくんとなかよく暮らしていますよ。この子らも『ねこよみ』に登場する、かもしれないでがんすね。

ところで、猫たちは人間社会と上手につきあっていけるものもいれば、厳しい現実にあうものたちもいるのでがんす。あっしたちを取り巻く環境も厳しい状況があるってこってす。そんな現実に、ほんの少しでも目を向けてもらえるきっかけになればというのも、このプロジェクトの裏コンセプトなのでがんすよ。また少しずつ、お伝えしていくでがんす。

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なんでやんすか、むむ、あと1枚だけでがんすよ~。

さて、この『ねこよみ』11月のえほんを皮切りに、猫部の体力が続く限り、2012年の猫の日イベントやコミュニケーションを企画しているでがんす。ご一緒してくれる方、いつでも歓迎でやんす。みなさま、末永くお見知りおきの程、よろしくでがんす!

追伸:twitter @necoyomi でつぶやきはじめたでがんす。追尾いただけたら感謝ダス。(←やはり変)

(オレンジ君拝)

※Think the Earth Shopで販売が始まりました。

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2011年09月02日

世界のサムライジャパンを探して世界一周!サムライバックパッカープロジェクト

地球日記おすすめ info


皆さんこんにちは。
Think the Earthプロジェクトの笹尾です。

気づけばもう9月。
私がThink the Earthプロジェクトのスタッフになってから、約1年が経ちました。ここに仲間入りしてから、色々な素晴らしいプロジェクトに出会いました。たくさんの学びと出会いに感謝しつつ、今度は自分が知ったこと、学んだことを少しずつ伝えていけたらなと考えています。

そこで、今回は私がThink the Earthプロジェクトに入る前から応援している友人のプロジェクトについて紹介したいと思います。

そのプロジェクトの名前はサムライバックパッカープロジェクト

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どんなプロジェクトかというと発起人である太田 英基さんが世界各地で働いている日本人(サムライ)の元を訪ね、彼らの考え方や経験を発信して、今の日本の若者にグローバル志向に対する意識や興味を持つきっかけ作りをしようというもの。

太田さんは大学時代の友人で、学生の頃からフリーペーパーを発行したり、広告サービス「タダコピ」を運営する会社を創業するなど、本当に活動的で、たくさんの友人から慕われていました。
彼は「10年後、20年後は当たり前のように日本人も世界を舞台に闘わなくてはならない。特に今の20代以下の世代は、世界で闘うことから、"逃げ切れない世代"なのではないだろうか。」と考え、自ら海外に飛び出しました。


正直、日本を出発するまでの太田さんは、英語が得意とは言えない状態だったと思います。(ごめんね!)でも、このプロジェクトの実行を決め、3ヶ月間のフィリピン留学で英語を叩きこみ、今は立派にプロジェクトを遂行しています。サムライバックパッカープロジェクトのウェブサイトをみて見ると活動を始めてから今日で352日。もうすぐ一年が経過するようです。


彼が発信する言葉には、パワーがあります。人を惹きつけたり、納得させたりする力。その理由は、彼自身の「有言実行力」だと、私は思っています。(勝手に解釈)自分が言葉にしたことを、実現させる。すごく単純なことですが、これが難しい。私も彼の言葉や行動から、時に自分の働き方を見直し、たくさんの気づきや勇気をもらいました。


今は世界の様々な場所から、色々なカタチで情報を発信しています。内容も文章もすっごく面白いですよ!今後も彼の活躍に大注目です。


【現在の主な活動】

世界一周サムライバックパッカープロジェクト発起人 兼 旅人

宣伝会議社のオンラインマガジン "アドタイ" にてコラム連載中

Twitter

書籍『フィリピン「超」格安英語留学』

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(笹尾 実和子)

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