2012年03月30日
マイプロジェクトが生まれる瞬間〜AQUA SOCIAL FES!! Student Camp!
3月3日(土)、私は「AQUA SOCIAL FES!! Student Camp」の会場である、
国立オリンピック記念青少年総合センターに行ってきました。
AQUA SOCIAL FES!! Student Camp」とは何かと言うと・・・
学生さんたちには社会を変えていくためのグットアイデアと、それを実現するためのプロジェクトの作り方を学び、実際に「マイプロジェクト」を考えてみよう!という2日間のイベントです。
全国47都道府県から2名、総勢100名の学生さんを招待して行われました!
詳しくはこちら
私が合流したのは2日目の朝。
少し緊張した様子で、会場に入る学生のみなさん。
限られた時間の中、寝る間を惜しんでマイプロジェクトを考えくれていたようです。
審査員の前でプレゼン出来るのはたったの2分間!
それぞれのチーム、勝負の2分プレゼンが始まりました!
途中、「プレゼン資料紛失」など、考えられないハプニングなチームがありつつも、
動画やパワポ、手書きの用紙を使ったリレー方式・・などなど
学生らしく、自由なカタチで表現していて、すごいなぁと。そのなかでも印象に残った「マイプロジェクト」をいくつかご紹介したいと思います。
まずは「ゴミリンピック」
ゴミ素材を使った競技。コミニケーションやリユースの促進しつつ、みんなで楽しもう!というアイデア。オリンピックみたいになったらいいねぇ。
「傷菜(絆)の畑」
見た目が悪い野菜でも実は美味。それを食べたいという人に届ける仕組みを考えたアイデア。これはすでに実践されている地域もあるとか。
「Thanks Parents Day」
自分の誕生日に親への感謝を伝えたい。けどメッセージを送るのは照れてしまう。なので変わりに自分の1年の何気ない生活の写真を送ろう!というアイデア。「産んでくれありがとう」と言葉は使っていないけれど、感謝の気持ちが伝わる素敵なアイデアでした。
「田んボール」
ネーミングセンス抜群のこのアイデア。畑でサッカーを楽しみ、動くことで耕す→有機農家さんにとってもよいこと。→サッカーをする側も消費者の顔が見える ので、安心してそこの畑の野菜を食べれる。という農業を身近に感じるナイスな仕組みでした!
壇上に登ってプレゼンする姿から、たった1日の間でも、いいチーム、いいプレゼンって出来るんだなぁと思いました。
そしてこのイベント、学生さんたちにプレゼンさせるだけでは終わりません。
審査員には講師も努めていた、AQUA SOCIAL FES!! のプロデューサーである、岸勇希さん(電通)、Think the Earthの上田さん、greenz.jp発行人の鈴木菜央さん。
この豪華なメンバーが全てのプレゼンに対して的確な指摘やアイデアのヒントなどをコメントしてくれます。(こんなチャンス、めったにありません!)
学生さんのみなさん真剣な表情でメッセージを受け止めていました。
最後に、岸さんが一言
「企画はやり続けることで成長する」
とメッセージを送っていました。
今回、素晴らしいグットアイデアがいくつも生まれました。
きっと誰もがグッドアイデアの種を持っていて、ちょっとしたきっかけで芽が生える。
でもそのアイデアを実現し、さらに継続させたり、発展させたり出来る人ってたくさんじゃない。今回参加してくれた学生さんたちにはぜひ生まれたばかりの「芽」を大事に育ててほしい。
不況で就職難と言われ、不安もいっぱいあるかもしれない。
でも、きっと悪いことだけじゃない。
今を生きる私たちだから楽しめることだってたくさんある。
明るい気持ちで頑張ってほしいなと思いました。
全国から集まってくれた学生のみなさん、本当にありがとうございました!
TOYOTA AQUA SOCIAL FESを引き続きよろしくお願いします。
笹尾 実和子
2012年03月21日
映像詩「蕪栗沼ふゆみずたんぼ」
今年の1月に、このブログで撮影中の様子をご紹介した「蕪栗沼ふゆみずたんぼプロジェクト」の映像が完成しました。・・・実は2月末に完成したのですが、ここに書くのが遅くなってしまいました(汗)。
プロジェクトのイントロダクションのために作った6分間の短い映像です。仕事の合間でも、勉強の合間でも!?ほんのちょっと時間を作って見ていただけたら嬉しいです(通信環境の良い方はぜひHD版で!)。
いまは、日本に渡ってくるマガンの8割が、この蕪栗沼や、その近くにある伊豆沼で過ごすそうです。その話を聞いて「へー、特別な場所なんだ」と思うかもしれません。僕もそう思っていました。
報告会の時に大崎市役所の方に教えていただいたのですが、江戸時代に歌川広重が描いた日本各地の「八景」にマガンの姿が多く描かれています。(例えば江戸八景の「はねだのらくがん」など)
ねぐらに帰っていく雁たちの姿と、その下で営まれている人の暮らしは、かつては日本のどこにでもあった光景なのです。そう思えば、少し違った視点でこの映像をご覧いただけるかもしれません。
これからマガンたちはシベリアに帰っていきます。そのあと、冬のはじめに水を張った田んぼに、いのちがにぎわう季節がやってきます。春夏編を作ることになったら、秋冬編とはうって変わった、元気いっぱいの作品になるはずです。
(上田壮一)
2012年03月16日
情デ卒制展2012へ
こんにちは、曽我です。
最近、雨が多いですが、雨が上がるごとに少しづつ春の兆しを感じる気候になりましたね。そんな小雨が降る中、先日、Think the Earthのインターンさんの相川真里奈さんの卒業制作展へ行ってきました!
東京に来て美大の卒業制作展に出向くのは2回目です。前回も同じくThink the Earthインターンさんの卒業制作展に行ったのですが、そのときは大学まで足を運び、さまざまな学科の皆さんの作品を拝見しました。今回の卒制展は多摩美術大学の情報デザイン学科の皆さんだけの展示会でした。
一言に情報デザイン学科といっても、学生の皆さんの作品は多種多様。グラフィック・映像・絵本・絵・イラスト・プロダクツ・音楽・立体作品・人の気配を利用したり、人の動きを利用したり、人の声を利用したり、面白い視点での作品がたくさんありました。
あまりにも面白い視点の作品がたくさんあったので、そもそも多摩美術大学の情報デザイン学科って何を学ぶところなんだろう...?と調べてみたら、冒頭にこのようなことが書いてありました。
『社会を変える新しい表現をつくり出す ー かたちのない「情報」を出発点に人間や社会の豊かな関係や文化をつくり出すこと、それが情報デザインです。』
(多摩美術大学 情報デザイン学科サイトより引用)
なるほど。確かに新しい視点で表現された作品が多く、ただ作品として展示されているのではなく、自分が関わることによって、その作品が意味することを発見し、考える、そんな展示会でした。
さて、肝心の相川さんの作品をご紹介します。
『江戸行ってきました。
Designing Emotion / 江戸のサスティナブルな生活を伝えるデザイン』
私たちが生きる今の時代、毎日大量のモノが作られ、大量のモノが捨てられていく中、江戸の循環型の生活を知って本来人々の生活はこうあるべきだと感じ、この作品を制作したそうです。
写真でもわかるように相川さんの作品は絵巻物のように、横長の絵になっていて、その中に江戸の人々の生活が描かれていました。そして、その江戸の街にタイムスリップした相川さんの映像が流れ、江戸の人々の生活の知恵を教えてもらいながら旅をする、というとっても可愛らしくユニークな展示になっていました。
絵巻物の下にはそれぞれ、細かく江戸の人々の知恵が紹介され、循環型の生活のヒントがたくさんありました。
インターネットやケータイなどが普及し、どこにいても誰とでも繋がることができる。わからなことがあれば、すぐに調べることできる。どこかに移動するにも車や電車、飛行機など遠くにもすぐに行くことができてしまう。お腹が空いたらスーパーやコンビニなどに行くとすぐに食べることができる食品が売っている。とても便利な世の中を生きる私たちですが、テクノロジーだけがどんどん進化していき、人が生きるスピードでは追いつけなくなってしまっているのではないかと感じています。テクノロジーに追いつくことに必死になってしまい、人が生きるために必要な人間本来持っている力を見失ってしまっているのではないか、人と人との繋がりの大切さを忘れてしまっているいのではないか、と感じることがあります。
相川さんの作品はそのスピードの中、一度立ち止まっていま生きてる自分の周りを見つめ直すきっかけを作ってくれているように感じました。
情デ卒制展は3月11日で終了しましたが、今月20日(火)〜23日(金)まで八王子キャンパスで多摩美術大学博士課程展2012が開催されるそうです。
こちらでは全学科の皆さんの作品を見ることができるそうなので、ぜひ足を運んでみてください!
(曽我直子)
2012年03月10日
日曜日は家族と過ごしませんか?
東日本大震災から1年が経とうとしています。
一人一人が誰かの家族であった、
亡くなられた全ての方のご冥福をお祈りいたします。
1年前の3月11日は平日の金曜日でした。
あの日、あの時刻、
家族が別々の場所で地震に遭遇した人が
ほとんどではないでしょうか。
今年の3月11日は日曜日です。
仕事にもよるでしょうけれど、
家族や恋人と一緒に過ごすことができる人は多いはずです。
色々な人と話していると、
1年目のこの日に何かしないと・・
と焦っている人もいるように感じました。
その気持ち、すごくよくわかるのです。
でも、迷っている方への僕からの提案は、
無理はせず家族と一緒に過ごすこと、です。
ほんとうに大切なものは何か、
その問いを繰り返し自問した一年でした。
こんどの日曜日は、そのことを
静かに確認する日であっても良いと思っています。
(上田壮一)
2012年03月09日
二子玉川の地球時計
先日、地球時計やダイヤモンド社の『いきものがたり』『みずものがたり』『たべものがたり』のシリーズを販売してくださっているお店、「THE STUDY ROOM」の二子玉川店にお邪魔して参りました。
スタッフの方が付けられていた地球時計がとても素敵だったのでご紹介! ご自分でベルトの部分をオリジナルにカスタマイズされていました。これだと、シルバーの地球時計もとても良く似合うそうです。
ベルトの付け替えは、時計の本体とベルトを取り付ける「バネ棒」という器具を取り外します。専用の「バネ棒外し」と呼ばれる工具が必要で、数千円で販売されています。地球時計のベルトは、牛側にウレタンのコーティングを施しているのですが、少しジョイント部分が固めなので、最初に外すときは、時計店に持ち込んで付け替えをしてもらうのをお勧めします。
よく見慣れたはずの時計が、ちょっとまた違って見えて新鮮でした。
(谷口西欧)