2012年03月16日

情デ卒制展2012へ

地球日記

こんにちは、曽我です。
最近、雨が多いですが、雨が上がるごとに少しづつ春の兆しを感じる気候になりましたね。そんな小雨が降る中、先日、Think the Earthのインターンさんの相川真里奈さんの卒業制作展へ行ってきました!

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東京に来て美大の卒業制作展に出向くのは2回目です。前回も同じくThink the Earthインターンさんの卒業制作展に行ったのですが、そのときは大学まで足を運び、さまざまな学科の皆さんの作品を拝見しました。今回の卒制展は多摩美術大学の情報デザイン学科の皆さんだけの展示会でした。

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一言に情報デザイン学科といっても、学生の皆さんの作品は多種多様。グラフィック・映像・絵本・絵・イラスト・プロダクツ・音楽・立体作品・人の気配を利用したり、人の動きを利用したり、人の声を利用したり、面白い視点での作品がたくさんありました。

あまりにも面白い視点の作品がたくさんあったので、そもそも多摩美術大学の情報デザイン学科って何を学ぶところなんだろう...?と調べてみたら、冒頭にこのようなことが書いてありました。

『社会を変える新しい表現をつくり出す ー かたちのない「情報」を出発点に人間や社会の豊かな関係や文化をつくり出すこと、それが情報デザインです。』
多摩美術大学 情報デザイン学科サイトより引用)

なるほど。確かに新しい視点で表現された作品が多く、ただ作品として展示されているのではなく、自分が関わることによって、その作品が意味することを発見し、考える、そんな展示会でした。

さて、肝心の相川さんの作品をご紹介します。
『江戸行ってきました。
 Designing Emotion / 江戸のサスティナブルな生活を伝えるデザイン』
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私たちが生きる今の時代、毎日大量のモノが作られ、大量のモノが捨てられていく中、江戸の循環型の生活を知って本来人々の生活はこうあるべきだと感じ、この作品を制作したそうです。

写真でもわかるように相川さんの作品は絵巻物のように、横長の絵になっていて、その中に江戸の人々の生活が描かれていました。そして、その江戸の街にタイムスリップした相川さんの映像が流れ、江戸の人々の生活の知恵を教えてもらいながら旅をする、というとっても可愛らしくユニークな展示になっていました。

絵巻物の下にはそれぞれ、細かく江戸の人々の知恵が紹介され、循環型の生活のヒントがたくさんありました。

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インターネットやケータイなどが普及し、どこにいても誰とでも繋がることができる。わからなことがあれば、すぐに調べることできる。どこかに移動するにも車や電車、飛行機など遠くにもすぐに行くことができてしまう。お腹が空いたらスーパーやコンビニなどに行くとすぐに食べることができる食品が売っている。とても便利な世の中を生きる私たちですが、テクノロジーだけがどんどん進化していき、人が生きるスピードでは追いつけなくなってしまっているのではないかと感じています。テクノロジーに追いつくことに必死になってしまい、人が生きるために必要な人間本来持っている力を見失ってしまっているのではないか、人と人との繋がりの大切さを忘れてしまっているいのではないか、と感じることがあります。

相川さんの作品はそのスピードの中、一度立ち止まっていま生きてる自分の周りを見つめ直すきっかけを作ってくれているように感じました。

情デ卒制展は3月11日で終了しましたが、今月20日(火)〜23日(金)まで八王子キャンパスで多摩美術大学博士課程展2012が開催されるそうです。

こちらでは全学科の皆さんの作品を見ることができるそうなので、ぜひ足を運んでみてください!

(曽我直子)

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