2012年06月28日

5月、北の大地で森と木ときこりたちに出会いました(中編~きこり登場)

地球日記

森は勝手に生きていく。人間はそれに頼っていかなくちゃいけない。

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北海道の森を「やさしい森」だよ、と紹介してくれたのは、旭川を中心に持続可能な森林の保全・活用に取り組むNPO法人もりねっと北海道の代表・陣内雄さん。

手が行き届かずに荒れてしまった広大な森林に、少しずつ人の知恵と力を集め、再生していこうとしています。

「森が近くにあるのに人の関わりは薄れました。関わりを作りたい。
僕たちは、"こうやればうまくいく"のモデルを小さくやってみせて、それを広げていきたいんです」(陣内さん)

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取り組みの一つとして、もりねっと北海道と三井不動産グループが作成したのが、除伐したシラカバの枝を使ったボールペンでした。

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枝を除伐し、森から持ちだして、工房で加工する。企画やデザインには文具メーカーが加わりました。実際に手と身体を動かしたのは、北海道の自然に惚れて移住してきた若者たち。「仕事が少なくなる冬の間、彼らの仕事にもつなげていけたら...」陣内さんは話します。

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こうして作られたシラカバのペンは、三井不動産グループのノベルティとして日本や中国などで配られ、好評だそうです。

私たちの毎日には、文房具は星の数ほど売られていて、家にも会社にもたくさんのペンがあふれています。

そんな中で、この1本のボールペンを通じて、そこに関わる人たちの知恵や小さくても貴重な試みが伝わっていくといいなぁ。妙に手に馴染む少し曲がったペンを握りながら、そんなことを思いました。
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陣内さんはもともと本州で建築の仕事をしていましたが、バブル期の「建てては壊す」という建築のあり方に矛盾を感じ、森の中へ。林業に携わり、たくさんの人と出会い、力を合わせながら、森と木に向き合う日々を紡いでいます。解決しなくてはいけない問題は少なくありません。

「森は森で勝手に生きていくんだけど、人間はそれに頼っていかなくちゃいけない。それには膨大で沢山の人の知恵が必要です。でも、みなさんが森の問題に参加する入り口もたくさんあります。

僕らをきこりの友達と思ってもらえたら。森のこと、木のことで活動をしていきたい、と考えているみなさんには、まずは企画を決め込まず、この森を見に、話をしにきてほしいです。

私たちが取り組みたいこと、みなさんがチャレンジしたいこと、それを合わせてみて、一緒に共通の価値を見つけていけたらうれしいです」(陣内さん)

きこりからのメッセージでした:D

前編~森の入口
後編~間伐材のふるさと

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