2012年08月30日

秘密基地のような遊び場「子ども夢パーク」

地球日記

こんにちは、伏見です。
先日、サッカーの試合に負けて落ち込む息子を元気づけるために連れて行ったところは、子ども夢パーク

子ども夢パークは、川崎市子どもの権利に関する条例に基づき「子どもたち一人ひとりがありのままの自分でいられる場所」を目指して、川崎に住む子どもと大人が一緒に考えて作った、子どものための施設です。

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完成された遊具を決まった使い方で遊ぶだけの遊び場が増えてしまった時代に、焚き火、水遊び、工具と廃材を使った工作、土遊び、穴掘りなど...「危ないからやめなさーい!」と、大人から止められてしまいそうな遊びがほぼなんでもできる夢パークは、まるで秘密基地のよう!
そういえば私が幼い頃は、近所の建材置き場に忍び込んで木材の山を登ってみたり、ゴレンジャー(当時の戦隊モノ)が変身する時にグルグルまわってくぐるトンネルを真似して、雪山に穴を掘ったり潜ったり...、どこでもが遊び場と化して、生傷が絶えなかったことを思い出します。

夢パークには他にも、雨の日でも思いっきり遊べる屋根付きの広場、音楽スタジオ、乳幼児や障がいを持つ人たちのための部屋、不登校児童のための居場所「フリースペースえん」などがあって、個性あふれる子どもたちを丸ごと受け止める準備が整っています。

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今からちょうど10年前、この「フリースペースえん」が、まだ別の場所(多摩川沿い)に「フリースペースたまりば」として存在していた2002年9月、私はたまりばを訪問し、代表の西野博之さんにインタビューをしたことがあります。低い本棚で仕切っただけの「読書の場」と名づけられた一画で、正座して向かい合った西野さんから、ご自身の体験や夢パーク設立への思いなどを聞かせていただきました。

たまりばに集まってくる子どもたちには、決められたプログラムは何もありません。規則や規制もありません。来たい時に来て、好きなことをして過ごせば良いというお話は、普通の学校生活しか知らなかった当時の私には衝撃でした。

「ありのままの自分でいいんだ、という自己肯定感を持ってもらいたいんです。子どもたちは自分を肯定できるようになり心がほぐれてくると、自然と何かをしたくなります。そのやる気こそが、本物の学びの力につながっていきます」

西野さんのお話には、会話の中に独特のゆったりとした隙間があって、ついつい私自身も自分の過去を振り返り、自分を受け止めてくれた人や場所に思いを馳せていました。

インタビューから10年が過ぎた今も、学校や職場など、自分が属している世界に心地良い場所を見出せない人が大勢いて、不登校やいじめが重要な社会問題となっています。決められたカリキュラムをこなすばかりの学校についていけなかったり、複雑に絡まってしまった人間関係に疲弊した子どもたちには、ゆったりとした時間の流れる環境が求められているのかもしれません。

サッカーの試合に負けたことは、大人の私から見ればたかがそれだけ?のことでも、一年生の息子にとっては一大事!だったのでしょう。夢パークで遊ぶうちにいつもの元気を取り戻し、スッキリ笑顔で帰宅しました。

(伏見聡子)

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