2013年03月15日

映画 『サバイビング・プログレス − 進歩の罠』

先週の3月7日にマーチン・スコセッシ製作総指揮、ドキュメンタリー映画『サバイビング・プログレス - 進歩の罠』の特別試写会に行ってきました。

映画『サバイビング・プログレス - 進歩の罠』

サバイビング・プログレス.jpg

私たちは、今の生活を当たり前のように思っていますが、果たしていつまでこの生活を続けることが出来るのでしょうか?

この映画は、今の地球が抱える様々な問題を、見ている側にどんどんと投げかけます。人口増加や環境破壊の問題など、ずっと前から危惧されていたはずのテーマです。それは例えば、1972年のローマクラブの『成長の限界』でも同じく、このまま人口増加や環境破壊が続けば、資源が枯渇し、人類の成長は限界に達すると警鐘を鳴らしていました。

なのに、今日の今まで来てしまった。どうしてここまでひどい状況になるまで止められなかったんだろう?そう思わずにはいられない気持ちになりました。

今回、なぜこの映画を紹介しようと思ったのか、配給会社ユナイテッドピープル代表の関根さんは映画の後のトークショーでこう語っていました。

「長期的な視点を持つことの大切さを多くの人に伝えたかった。私たちは短期的な問題や目標ばかり見て、今を大切にしすぎているのではないか?」

目先のことだけ見て、私たち人間は2013年という今日の日まで来てしまった。それはもう、どうにも変えられない事実です。

では、私たちはこれからどうしたらいいのでしょう?
今から地球を守っていくことは出来るのでしょうか?

映画の中では、「地球を諦め宇宙に行く」や「変わりゆく環境に適用出来るような遺伝子を組み替える」などの解答例が出て来るのですが、私はちっともいいアイデアだと思えませんでした。もっと違う方法があるのではないでしょうか?美しい自然や太古から続いた生命の営みを諦めたくありません。

私がこの映画を観て印象に残っている言葉。それは「5万年もの間、人類の頭脳はアップグレードされていない。それにもかかわらず同じ頭脳をオペレーションシステムとして、21世紀に私たち人類が直面する難解な問題解決を図ろうとしている」です。

つまりは、猿とあまり変わらない。ショックですよね。

でも、猿と人間の脳で決定的な違いが1つだけありました。
何かの物事に対して「なぜ?」と問い続けられること。

おそらくこの映画は、解決策を提唱するのではなく、それぞれが今の地球存続の危うさを知り、考え始めることを私たちに期待しているように感じました。

今は素晴らしいアイデアはあっという間に世界中に広がる時代です。
私たち一人ひとりが真剣に「どうしたらいいのか?」と問い続け、具体的な行動を起こし続ける努力をするしか未来は見えません。

『サバイビング・プログレス - 進歩の罠』は渋谷アップリンクで3月23日(土)よりロードショーです。

たくさんの人がこの映画を見て、現実を受け止め、これからを考えるきっかけになってくれたらと思います。

(笹尾実和子)

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