2013年11月22日

富山で20年以上つづくワールドミュージックのフェスへ

地球日記

2013年に23回目を迎えるワールドミュージックのフェスティバルが日本国内で開催されていることを皆さまご存知でしょうか。富山県南砺市でつづくその名のイベントは「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」。都市を経由せず日本と世界のローカルミュージックがつながる、「Local to Local」の音楽イベントとして以前から興味があり、今年の夏にようやく行くことができました。

JR西日本城端線(じょうはなせん)に揺られ会場に向かいます
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最寄の福野駅
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駅から会場へとつづく道にはイベントのフラッグが
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到着
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タルチョが気分を盛り上げます
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休憩・飲食スペースも兼ねた屋外テントにはDJブース
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雅楽で聴ける「ぷわ〜」という音を出す笙(しょう)の演奏を聴くこともできました
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雑貨の販売から似顔絵まで、出店内容もバラエティーに富んでいます
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演奏者の国をみるとアルゼンチン、エチオピア、ウルグアイ、フランス、韓国などさまざまです。ミュージシャンと一緒にその国の独自のリズムやメロディーを体感できるワークショップやトークイベントもありました。

ジンバブエからきたオリバー・ムトゥクジのトークイベント
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いよいよ野外ステージでのライブがはじまります。まずは主催者の挨拶
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オープニングアクトは地元のスティール・パンのオーケストラ。このフェスティバルがきっかけで生まれたそうです。

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すごく盛り上がっています
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ステージから投げられたバンダナをキャッチした観客は曲に合わせて一緒に振り付け
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みんなノリノリ
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夜が深まると、ゆっくり落ち着いて音楽に耳を傾ける時間に
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個人的にもっとも印象深かったのは、青森や石川の民謡をベースにファンクなどミックスした「ハイブリッド」なワールドミュージックを聴かせてくれたアラゲホンジ。鐘や太鼓、笛とギターやベース、ドラムといった現代の楽器がまったく違和感なく共存していて、なんとも言えない心地よいサウンドを聴かせてくれました。

ビジュアルも一度見たら忘れられないインパクトです
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笛の音が身体に沁みました。
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二日目は野外ステージから屋内の劇場がメイン会場に
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個人的にすぐにすっと身体に入ってこない音楽もありましたが、そんなちょっぴり難解に思える音楽も、近所からふらっときた家族連れの子どもやおばあちゃんが、リラックスして耳を傾けている様子も印象的でした。

演奏中になかなか泣き止まない子どもに、ミュージシャンが思わずMCで「コンプリケイテッド(ん〜、わかりづらいよね)」と発する一幕も。

20年以上もつづくイベントとなれば、告知や装飾がもっと派手になっていくイメージでしたが、実際に足を運んでみるとそういった過剰さはなく、良い意味で手作り感のある、人の温かみを感じるイベントでした。だから逆に続くのかなあといったことを思ったり。

タイムテーブルも手作り感満載です
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デザインが気に入って思わず買ってしまったポスター。いまも部屋に飾っています
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第24回の開催が決定したようです。もしよろしければぜひのぞいてみてください。


スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2014
http://www.sukiyaki.cc/


(谷口 西欧)

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2013年11月13日

Think the PEACE 1

地球日記

こんにちは、インターンの高木です!
最近とても寒くなってきました。みなさん風邪などひいていないでしょうか?

9月21日はピースデーでした。ピースデーとは国際平和の日で、みんなで平和の日をお祝いしましょうという日です。
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今回私は地球ニュースでピースデーについて記事を書きました。
「平和」ってもちろん望んでいることだけれど、
普段生活をしていて「平和」について考えたり、それを行動するというところまで、なかなかいっていないのではないかな?
じゃあまずはThink the Peaceをしてみよう。ということで...

第1回はピースデー記事でインタビューさせていただいた谷崎テトラさんに、記事では書ききれなかった平和についてのたくさんのお話をしていただきました。せっかくThink the Earthでインターンをしているので、ぜひみなさんに共有したいと思います!
この共有で、みなさんの心の中の平和への想いが一つ深くなるといいなあ^^


□テトラさんにとって「平和」とはなんでしょうか?
平和学という考え方があります。
単に戦争がないという状態の消極的な平和ではなく、本当の意味での平和とはなんでしょうか?
国際社会の中では妥協の中での平和がなりたっています(=消極的な平和)
積極的に平和をつくるために軍備を整えるとか、たまたま紛争が起きていないけれども、いつ起きてもおかしくない状態は本当の平和ではないのではないでしょうか。

積極的な平和、本当の意味の平和とはポジティブなピース、憎しみや対立が一切なくて、想像し得る限りの最もピースな状態。本当に愛し合っていて、最高の状態。

すべての人々が調和に満ちていることを究極の平和とするならば、ここまでにはまだまだ至っていない。ここがゴールだよっていうことを共有することが大切で、共有するか共有しないかで全然違います。

重要なのは国境紛争をしている二つの国にとっての平和とは、お互いが納得する国境線をつくるのがゴールではなくて、国境線すらない世界を構築するのが究極の平和。
できるわけないじゃんっていう人もいるけど、究極の平和を想像することはできる。
「国際社会の中でその状態をつくろうよ」っていうことをちゃんと認識して、そのためのプロセスをすすめていくのは、単に紛争がない状態とは全然違う。

本当のピースは単に紛争がないだけでなく、最も良い本当の意味での平和が実現しているという状態であって、やっぱりピースオブマインド。
平和っていうのは、心の中の問題です。

国際社会においての平和の問題は、しくみの問題や制度の問題でリアリズムの中ですすめていかなくてはならないけれど、究極的には誰もが心の平安、優しい気持ちになれる状態ではないでしょうか。


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究極の平和を念頭においておく、ゴールを共有することが大切。
そして私たちにもすぐに実践できる「ポジティブな平和」へのヒントをいただきました!


□心の平和の領域=ピースオブマインド
1日の24時間の中で、自分のピースオブマインドを実現する時間を5分でも10分でもつくってみる。毎日仕事、友人、恋愛、社会のこと...いらいらしたり怒ったりすることはたくさんあるけれど、自分の中でそのことを省みる時間を、心を静める時間を意図的に作る。

□ピースゾーン
場所で言うとダライ・ラマが提唱しているもので、ピースゾーンというものがあります。このエリアの中では完全に武力を解除する。平和的なものをつくる場所を仮につくる。ダライ・ラマは独立ではなくて、ピースゾーン(平和が実現している場所)をつくりたいと考えていて、もしこれが地球上全部広がっていったら、地球上が平和になる。こうゆう方法もある。国際関係の中でこんな風に広がってほしいと言っています。
ダライ・ラマの妹ジェツン・ペマさんは、ワールドシフトフォーラムでこんな話をしていました。
「学校の中にピースゾーンをつくる。ルールとして例えばこの木の下では握手をして仲直りをする場所と決める。喧嘩はどうしても起きる。喧嘩しているけれど、仲直りするっていうプロセスに入れる。それを子供の教育の中で学ばせる。国と国の国境紛争の中だけではなくて、こうゆう場所がそれぞれの町や学校や社会、家庭の中にも作れます。」


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□平和への一歩は私たちに
ポイントは平和を実現するのは、政府の仕事やNGOがやるべきことだけではないということ。場合によっては企業やアーティスト、学生の役割があります。ビジネスセクターによって平和をつくっていくっていう事例もある。
むしろ政府と政府の間で、お互いの外交ですすめていくのはどこまでいっても国境線をはさんでこっち側とこっち側で話をしているのだけど、民間セクターが別の国同士での文化交流するっていうのは実質的に文化的に交流し、経済的に一緒になり、その上例えば国際結婚して家族になってしまえば、突破できることもあります。

平和を実現するプロセスの中に誰もができる役割と言うのが必ずある。
メディアの人間はメディアの人間としてできることがある。

市民やすべてのセクターが協同してつくるっていうものが平和の社会であると考えると、きっかけづくりが重要だと思います。ピースデーは一つのきっかけになるのではないでしょうか。

アースデーはイベントとしてとらえている人が多いけれど、アースデーが決まった時に環境に関しての自然の保護や公害をとめたりっていう法律ができました。
それをきっかけに何かをするっていうことのチャンスになった。
同じようにピースデーも、ジェレミー・ギリの力で世界中に広がってきています。これをきっかけに、平和を実現するためのプロセスをすすめる。この日を契機にできることを考えてみるのはいいのでは?と思います。

今から10年前、エコは一部の環境活動家、市民運動家しか言ってなかったけれど、今は企業がごく当たり前のように商品の中にとりこめるように社会が変わった。エコ企業や、環境ビジネス、エコプロダクツも生まれました。同じようにピースビジネスが生まれたり、ピースプロダクツが生まれてもいいと思います。

ピースイベントではアーティストがピースソングを歌うことが多いけれど、実態的に平和というものを構築するための取組みを、例えば旅行会社が企画するのもあり得るし、観光業や文化交流とか様々な領域で利益をもたらします。
国と国が憎み合っていいことはない。それによって観光産業がおちるし、例えば日中関係が悪くなったことによって、どれだけ経済ダメージをうけたのか。
平和を実現することによって、どれだけの利益がもたらされるか。
もちろん心の領域であるからこそ、カルチャーがもたらす領域がたくさんあります!


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ピースダンサーたち!カルチャーは文学や音楽、美術、建築、ダンス...私たちが大好きなもの。みんなが大好きだからこそ、楽しく共有できるものだと思います。そこから広がるものって大きいのだろうな。


□平和への鍵!
平和を実現する方法は、自分と違う価値観の人たちをどれだけ許容していくか、どれだけ対話をして、そして一緒に思い入れることができるかっていうことにかかっていますね。

例えば、自分の敵と思うようなグローバル企業とか、わからないけれど、環境を破壊している人、お金儲けに走っている人がいて、真逆の価値観を持っているなあという人がいる。その全く真逆の価値観の人と、何かを共有するということにチャレンジすることが平和。だから価値観の対立をどうやって乗り越えていくかということになるわけです。
プロセスとか方法が違うだけで、平和を実現したいって思っていることは同じだなってわかったとする、そうすると、例えばそのプロセスは本当に必要なプロセスかっていう議論になる。


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Think the Earthはエコロジーとエコノミーの共存を目指していますが、それにピースも加わったらもっと素敵な地球になるかもしれません!


□ピースプロ
僕はワールドシフト・ネットワーク・ジャパンをやっています。
持続可能で平和な文明への転換、もうひとつ加えると持続可能で平和で幸せな文明への転換していくためにどうしていく必要があるか。
その中には7つの領域があると考えていて、生態系の自然と調和した世界、参加型民主主義とかいくつかあるけれど、平和と対話というのに基づく社会というのはシフトの大きなファクターの一つだと思う。
ピースビジネスってどんなものがあるかなって数年間考え続けているけれど、僕はメディアの人間だからピースメディアを作りたい。それに価値を見出す企業がスポンサーとしてついてくれないと番組がつくれない。そういうようなピース企業からピースクライアントを見つけてくるピース広告代理店が必要。そういうものに価値があるピースな視聴者が必要。
ピースな〇〇っていうピースプロが増えていくことによって社会は変わっていくでしょう。


私は普段はオペラを勉強しているので、ピース声楽家、ピースオペラ歌手と名乗ろうかな!ピースオーケストラやピースピアニストと共演をして、ピースクラシックコンサートを開くのもいいかもしれない^^


□「ピースデーが広まっていってほしい!」
今年の9月21日のピースデーにあわせてピースデージャパンを立ち上げました。
ピースデー自体は国連の平和の日なので、数年前から個別にイベントをやっていた人はいました。沖縄でピースコンサートを開いたり、僕らもPEACE DAY TOKYOのイベントを個別に代官山でやったりしていました。
そういう人たちがネットワークされてきてムーブメントにはまだ至っていないけれど、それをムーブメントにしていくところのきっかけを作りたいと考えた。それがピースデージャパンの立ち上げの経緯です。

ピースデーをきっかけに何かピースな社会を実現したいと考えて行動している人たちがつながることができるプラットフォームを作りたいと考えています。

それはもちろん、国連の平和の日から始まっているのでもちろん国連とも協力していきたいし、平和を構築しようと考えている日本政府とも協調していきたいし、市民運動やアーティスト、平和学などを研究している研究者の方とか、ピースな社会をビジネスとしてつくっていきたいと考えるピースビジネスの人たち、ピースメディアの人たちとつながることを目指しています。
今年はとりあえず立ち上げることを目標として、立ち上がったので、来年の9月21日のピースデーまでに「ピースデー」という言葉を伝えて広げていくという活動をしていこうと思っています。


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□「春のアースデー秋のピースデー」
この2つがワンセットになるといいよなと思っています。
人が集まってイベントをするっていうことではなくて、色んなレイヤーで平和を構築するっていうこと。
実際に日本政府が例えば他国に対してどんな行動をとるか政策決定に関わっていくとか、ロビリングしていくとか、そのような活動をわりと精密にしていく必要もある。
それはもしかしたら、平和が一つのゴールだとしたら、プロセスとしてはメディアに対しての情報開示を求めることだったり、民主主義みたいなものを深いレベルで実現していくとか、憲法の解釈というのに対して、深い国民的な議論をする場とか。平和憲法ということ以前に、憲法そのもの、日本の国民と憲法の関係性を考えることとか、国連と日本との関わりを考えるとか、色んなレイヤーがある。

全部やらなきゃいけないんだよね、きっとね。
だから例えば代々木公園に人が集まって大きなコンサートができて成功という話ではない、もちろんあったら盛り上がるからいいけどね!人が考えるきっかけをつくってくれるから、イベントをやってくれるのはとてもありがたいことだから。
でも目指しているところはさらに先。

僕はワールドシフトという動きをしているので、ワールドシフトとピースデーというのは僕の中では車輪の両輪のように思っています。
本当に平和な社会をつくるためには、自然や地球の生態系のこと、貧困問題、経済的な格差のこと、何に価値をおく社会なのかっていうこと抜きには語られないし、対話型な社会をつくったり民主的なプロセスをつくるとか、そういったこともすごく大切だと思う。
それを全部一つ一つすすめていかないと、平和な社会はできないと考えると、それはやっぱりワールドシフト、文明そのものの転換を実現していくのが本当のピースなのかな。

取材おえて
とても大切なことを本当にたくさん聞かせていただきました。
テトラさん、本当にありがとうございました!
みんな幸せになりたい、幸せでいたい。平和な社会を望んでいる。
人間関係や社会があって、色々と絡み合っているけれど、やり方が違うだけ。
平和も幸せも、「なりたい」「そうありたい」という想いがある、ということに希望があるのかなと思いました。
そしてその幸せや平和を深いところまで話し合って、共有することが大切で、
それによって解決できることって、もしかしたらたくさんあるのかもしれない!
小さな誤解が亀裂を生むことってたくさんあります。

私にも思いあたる節が...。
例えば、母と話している時に、これを言いたいのにうまく伝わらなくてイライラしてあたってしまったり...
なんてひどい娘なのか笑
でもそれって、私がもう少しうまく言い回しを変えたり、AからCに飛ぶのでなくて、A→B→Cと言えばわかる話だったり。
だって私も母も、楽しい時間や癒される時間、親子の時間を心地よく過ごしたいっていう思いは一緒なんだから!
かなり個人的なことだけど、ここにも平和への道が隠されているのかもしれない!

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ちなみに母との関係は良好です^^b
(インターン 高木彩香)

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