2014年07月15日

ホタルを見に

地球日記

ふとホタルを見たくなり、近所のごはん屋さんに尋ねたところ、いい場所があるよと聞いて、早速行ってきました。

そこは、里山環境を再生させたいと、お一人で取り組みをはじめられた方が、10年以上続けられ、今では有名なホタルの鑑賞スポットになっているところでした。

最寄り駅からバスに乗って15分ほど、停留所からさらに5分ほど歩いた橋の下が目的の場所です。周辺には明かりがなく、たまに通り過ぎる車のライトを頼りに、ようやくホタルの看板を発見。暗闇の中、橋のたもとから下に降りていくと、水を張った田んぼが広がっていました。

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いましたいました、田んぼの水面に光を放ちながら飛ぶホタルたちが。草の茂みで止まったまま明滅するホタル、田んぼから林へ向かって飛んで行くホタル。

しばらくぼーっと座って眺めていると、なぜか一匹、真上に向かって、すーっと上がっていくホタルがいました。まるで重力に逆らうロケットのように、ぐんぐん昇っていきます。めずらしいなと思い、目で追うと、木のてっぺんに届くかと思ったところで、見失ってしまいました。ほとんどが地上1mぐらいの高さを横に飛ぶ中で、なにかの気まぐれでしょうか。ギリシア神話のイカロスや宮沢賢治のよだかをふと思い出させるような、不思議な光景でした。

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気がつくと、反対側から懐中電灯をもった人が現れ、こちらに向かってきます。誰もいない暗闇の中で、一瞬どきりとしましたが、挨拶をすると話しかけてきてくれました。「2〜3年前もきた?」と尋ねられ、「あ、いえ今日が初めてです」と答えると、「5〜6年前はゲンジボタルも見れたんだけどね、最近はヘイケボタルばかりになってね」とのこと。ゲンジボタルは小川など流れのあるところ、ヘイケボタルは池など水が止まっているところに棲むそうです。環境が変化したのでしょうか。原因は不明だそうです。

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しばらく話したのち、「奥にもいるから、ぐるっとまわって見てきていいよ」と言ってくださいました。あぜ道の途中で立ち止まると、空の薄明かりを反射した水面に囲まれ、ホタルの光がそこに重なって、幻想的でした。

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都内からだと少し遠いですが、見頃の時期にお近くに来る機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。暗かったこともあり、今回はイラストでご紹介しました。

小川町ライフ
http://hiki-life.net/life/0408/archives/2005/06/hotaru0625.html


(谷口西欧)

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