2014年08月25日

宇宙に魅了され続ける人類〜宇宙博2014〜

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人はどうして宇宙に興味を持つのでしょうか。

以前はあまり興味がなかったのですが、Think the Earthに入ってから、宇宙と聞けば気になる存在に。昔より、確実に宇宙という存在が身近になったように感じます。それはきっと私だけではないはず。2013年に公開された「ゼロ・グラビティ(原題:Gravity)」では、実際のNASAの宇宙飛行士が「最も忠実に宇宙空間を再現できている映画」と絶賛するほどの映像情報を、多くの人が共有する時代になりました。今では地球が青く球体だということは当たり前の話ですが、ほんの数十年前はわからなかったことなのです。

この夏、これまでの宇宙開発の歴史が分かる展示が幕張メッセで開催されているということで、先日、宇宙博2014に行ってきました!夏休み真っ只中ということで、親子連れがたくさん来ていました。なんと設営には2週間の時間をかけ、およそ500点にものぼる貴重な展示物の数々が並んでいるという・・・さぁ、スペースゲートを抜けて、気分は宇宙へ!

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薄暗い通路を抜けて、先に進んでいきます

最初はNASA展示エリア。人類で初めて打ち上げた人工衛星、『スプートニク1号』(レプリカ)や、人類で初めて宇宙飛行に成功したユーリ・ガガーリンの写真などがならびます。NASAが発足したのは1958年。月へ人類を送り込むという「アポロ計画」のもと、6回の月面着陸を成功させました。たった60年という短い年月で、世界の宇宙開発技術は飛躍的進歩を遂げています。
宇宙博5.JPG印象的だったアポロ11号が月面着陸した時の朝日新聞の一面。下の広告が気になります・・・


奥へ進んでいくと、ロケットエンジンやロケットの展示が見えてきます。世界最大にして、アポロを打ち上げたロケットサターンVは十分の1の大きさでも迫力があります。(写真を撮りそびれてしまいました・・・すいません)本物のサイズはおよそ111メートル。35階立ての建物と同じくらいの大きさです。ヒューストンにあるジョンソンスペースセンターにはサターンVの実物が横たえられているらしい!さすがアメリカ、規模が違います。笑

ここでは、アポロ15号からは月面車も展示されている(レプリカ)も展示されていました。タイヤはゴムでできているけど、よーくみると金網で全部覆われています。月面はブレーキがききにくいので、チタン性のカバーがついているそうです。
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どことなく、バカンス気分な月面車

次は、JAXA・日本の宇宙開発展示エリアに行ってみましょう。

頭上に浮かび上がるのは国際宇宙ステーションISS。地球の上空およそ400キロメートルにあり、世界15国で共同運営しています。大きさは全長108メートルほど。この中に6人の宇宙飛行士が半年ごとに様々な実験をしています。

宇宙博7.JPG国際宇宙ステーションISSの10分の1の模型。サッカー競技場くらいの大きさ

国際宇宙ステーションISSの先頭に位置するのが「きぼう」。ここでは実物大の模型が展示されています。 「きぼう」は宇宙飛行士が長期活動できる日本初の有人施設で、日本で開発された後に、NASAへ輸送され、2008年〜2009年の間に3回にわけて打ち上げられました。「きぼう」の開発運用に関わった企業数は大小企業含め、国内約650もあるんだとか。「きぼう」は日本の技術力の賜物ですね。

火星探査展示エリアのコーナーでは、現在火星で探査中のキュリオシティ(好奇心という意味アメリカの女の子がなずけた)くんの実物大モデルが展示されています。彼の使命は火星で生命の痕跡を探す事。アームの先にドリルがあり、火星の岩をくだき、岩石の内部をその場で分析できるすごい技を持っています。彼の活動によって、生命に必要な元素を発見することに成功しました!

キュリオシティくん、火星にずっとひとりで寂しいかな?と思いましたが、彼の活躍は常に世界中の人たちが注目し、見守り続けています。いつか人類が火星に行ける日が訪れるかもしれません。
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「火星探査車」キュリオシティの実物モデル

その他にも、8Kのスーパーハイビジョンシアターの映像体験やスペースシャトルに乗り込み、コックピットを後ろからのぞき見ることができたり、見所は尽きません!最後に私の目が釘付けになったプロジェクトのご紹介して、締めくくります。

ご存知の方も多いかもしれませんが、『レッドブル・ストラトス』プロジェクト。これは、気球で成層圏までのぼり、39000メートルの高さからフリーフォール(スカイダイビング)するというチャレンジ。この時、見事に成層圏からのフリーフォールを成功させて、世界新記録を作ったパイロットのフェリックス・バウムガートナーさんのチャレンジ映像と、彼が実際にきた宇宙服とカプセル実機が展示されています。

彼のジャンプは本当に軽やかで、その高さを一瞬忘れてしまいます。ぜひ、映像もご覧下さい。


*開催概要*
http://www.space-expo2014.jp/outline
会  場:幕張メッセ 国際展示場10・11ホール
会  期:2014年7月19日(土)~9月23日(火・祝) ※会期中無休
開場時間:午前9時30分~午後5時(入場は閉場の30分前まで)
チケット料金:サイトをご覧ください


(笹尾実和子)

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2014年08月11日

ブルーボトルコーヒー@ブルックリン

地球日記

こんにちは、曽我です。
7月上旬に早めの夏休みをいただき、ニューヨーク(以下、NY)に行ってきました。
NYは大都会!というイメージがあるものの、見所はどこだろうな...と、セントラルパーク、自由の女神、ブロードウェイやメトロポリタン美術館など有名な観光地は思いつくのですが、ほかにもオススメの場所はないのかな?と思い、会社のスタッフにおすすめ情報を聞きながら旅の計画を立てていました。

そこで、教えてもらった場所が「ブルーボトルコーヒー(英語サイト)」。
サンフランシスコ発のコーヒーショップだそうですが、NYにもいくつかお店があるから行ってみるといいよ言われました。正直、ブルーボトルコーヒーの実態をよくわかっていないまま、コーヒーの味にこだわっている、日本進出予定がある、クリエティブなコーヒーショップ、という漠然とした知識の中、けどその情報だけでとっても惹かれるものがあったので、最終日前日にブルーボトルコーヒーを求めブルックリン(Berry Street)まで行ってきました。

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ブルックリンはマンハッタンと違い高い建物がなく、車もほとんど通っておらず静かな街並みでした。駅からGoogleMapを便りに街を歩いていると突然ブルーのボトルが描かれている看板が目に飛び込んできました。

看板を見つけただけでちょっとした感動。ブルーボトルコーヒーの周りだけ、何か清々しい空気が漂っているように感じたのです。

早速お店に入りました。一番最初に目に入ったのが手作りらしいケーキやパン。その並びにコーヒーを買うカウンターと、奥には倉庫?コーヒーを焙煎している工場?ブルーボトルコーヒーのオフィス?のような雰囲気の空間が広がっていました。

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その日はとても暑かったの私はアイスコーヒーを頼みましたが、すごく飲みやすくてとっても美味しい!日本では飲んだことのない味のコーヒーでした。たった一回行っただけですが、お店の雰囲気、店員さん、コーヒーの味に魅了され帰国後にブルーボトルコーヒーのことを改めて調べてみました。

そして、雑誌『WIRED』がブルーボトルの特集をしているのを知り早速購入!
(以下は雑誌を元に書いています)

bluebottlecoffee03.jpg

ブルーボトルの始まりは創設者ジェームス・フリーマンがはじめた焙煎所です。最初はどうやったら美味しいコーヒーができるのか、実験を重ねる日々でした。そんな中、マーケットでコーヒーを売るようになり、少しずつファンが増えていきました。今では西海岸とNYにブルーボトルコーヒーのお店があるそうです。

また、ブルーボトルは"コーヒー界のアップル"と言われているそうです。それは、スティーブ・ジョブズの傍らで働いてきた日系2世のジェームス比嘉も「アップルのカルチャーや哲学と非常に似たところがブルーボトルにある」と感じたと言っています。そして彼はブルーボトルに投資をしたそうです。

彼は言います、ジェームス・フリーマンはコーヒーの炒り方、店のつくり、どうやって売るか、コーヒーにまつわるすべてのアプローチにこだわっていて、そこがアップルのカルチャーや哲学と非常に近いものを感じると。二つに共通するのは、深い『ソウル』や『テイスト』があると思うと。


なるほど...。実は『ソウル』という言葉は私がすごく好きな言葉で、『ソウル』が無いものはどんなに素晴らしいものだとしても、まったく心に残らないと常に感じてしました。

ブルーボトルコーヒーは今年の秋に東京の清澄白河にオープンする準備を進めているそうです。日本のブルーボトルコーヒーではどんな美味しいコーヒーが飲むことができるのか、今からとっても楽しみです。

(曽我直子)

参考文献:雑誌『WIRED』
http://wired.jp/magazine/?id=12&from=magazine_right

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2014年08月02日

アジア初!グリーンパワーハッカソン@福島

地球日記

みなさん7月の三連休はいかがお過ごしでしたか?
私は郡山市で行われているグリーンパワーハッカソン@福島に参加していました。
福島にくるのは昨年取材で訪れて以来。東京に比べて涼しい風が吹いていました。

朝10時。会場には Race for Resilienceのメンバーや福島県の市民のみなさんなど、今回のイベントに参加する方たちが序々に集まってきました。

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このグリーンハッカソンの看板を目印に、みんな集まってきます!

ハッカソンとは「ハック」と「マラソン」を組み合わせた造語で、元々はプログラマーたちが技術とアイデアを競い合う開発イベントです。最近ではプログラマーに限らず、学生やデザイナーなどオープンに参加者を募るアイデアソンやハッカソンイベントが盛り上がっています。

私自身ハッカソンの存在は知っていましたが、実際イベントに来たのは初めてでした。プログラミングや開発が出来ない、となるとなんとなくおよび腰になっていました。

また、「グリーンハッカソン」という言葉は、少し耳慣れない印象ではないでしょうか。グリーンハッカソンは、エコ・サスティナブルをテーマに「人のためのハックだけでなく、人×地球のためにITで何が出来るのか」を追求するハッカソンのことです。2011年スウェーデンで始まり、すでに世界7カ国で開催されています。今年の10月にはグリーンハッカソン東京の開催も予定されています。

今回のイベントは、ビーグッドカフェのシキタ純さん、Code for Fukushima 奥本 智寿美さん、マップコンシェルジュの古橋大地さんたちの熱い想いのもと 「まずやってみよう!」 ということで今回アジア初のグリーンハッカソンを開催することになりました。

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グリーンパワーハッカソン福島の発起人の一人である奥本さん。Code for Fukushimaの立ち上げと来年度のRace for Resilience@福島開催を準備中。中間支援団体NPO Press Center代表とRace for Resilienceの副実行委員長でもある。

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マップコンシェルジュの古橋さん。今回の審査委員であり、Race for Resilience実行委員長もつとめている

今回のハッカソンのゴールは、防災とレジリエンス(回復力)をテーマに「再生可能エネルギー」の活用促進となるアプリの開発です。まずは参加者全員でアイデアソン!再生可能エネルギーから連想キーワードや問題点を次々とポストイットに貼って、カテゴリー分けをします。

4ポストイットs.jpg「今使っている電力がどこで作られたものかわからない」「電力が自由化しても、どこから買ったらいいかわからない」「そもそもグリーン電力は高い!」「電気ダイエットしよう」など、いろんな意見が出てきました

そこから参加者の興味は地熱エネルギーとバイオマスエネルギーの2つに絞られました。太陽光や風力などよく知られる再エネと比べ、どちらかというとマイナーな地熱とバイオマスに注目していた点はとても意外でした。

5ポストイットs.jpgたくさんのアイデアから、みんなでテーマを絞っていきます

地熱チームとバイオマスチームの2つに別れ、残り時間は各チーム内で議論と作業の繰り返しです。アイデアをどう具体的に見える化するのか。アウトプットの方向性を決めることはとても重要、かつ大変な作業です。夕方5時を過ぎたところで、1日目の成果発表が始まりました。

6GPHs.jpg各チームに分かれ、議論をすすめる。アイデア出しにシキタさんも参加中!

地熱チームは、イベントで配布した「グリーンパワーペーパー」の記事にある地中熱の利用に注目していました。地中は地上よりも夏は涼しく冬はあたたかい。この地中と地上の空気の温度差を使って、電気を使わずにエアコンや床暖房を動かすことができるんです。そこで、地中の年間平均温度がほぼ一定に保たれている特徴を使って、エネルギーを使わずに、冷暖房が調節できるアプリを考えていました。

GPH7s.jpg地熱チームの古田武士さんが1日目の成果を発表

グリーンパワーペーパーは、『グリーンパワーブック 再生可能エネルギー入門』をさらに分かりやすく、まとめたフリーペーパー。みなさん熱心に読んで下さいました(ありがとうございます!)

バイオマスチームはゴミとして捨てられている残飯に注目。ホテル、病院、地域の給食センターなどで大量にでる残飯をバイオマスエネルギーとして売るとどれくらいの価格で売れるのか計算し、それを買いたい人とマッチングができるアプリを考えていました。

GPH9s.jpgバイオンチームの國井 稔さんが発表。ゆくゆくは残飯だけではなく、木材や家畜のし尿、バイオマスに使えるものなら何でも登録し、売買が成立したら、そのうちの何%かサービスの利益として還元する、というすごく実用的なアイデアでした


そして二日目はひたすら開発モード。1日目に出されたアイディアに沿って、アプリを作成します。アプリが出来上がるまでには、信頼できるデータの取得からシステムの組み方、UIのホーム画面・・・と考えることは多岐に渡ります。

GPH10s.jpg地熱チームのみなさん。2日目も白熱した議論が続きます

そしてむかえた最終発表。

福島県いわき市出身の3名で結成されたバイオンチームは、1日目のアイデアをそのままに、「残飯」などのバイオマスエネルギー資源として、売りたい人と買い人をマッチングするアプリ「エネルギーバザール」を完成させました。この短時間の間にアプリの画面まで作ってしまうスピード感に驚きました。

地下の惑星チーム(地熱チーム)は、気温と地中温度の差をマッピングすることによって、エネルギーを使わずに、冷暖房できるアイディアを発表。アプリ化まではできませんでしたが、キレのあるプレゼンテーションと福島の地図をマッピングして温度差を見える化することに成功していました。

両チームとも「バイオマスのエネルギー(木屑や残飯、家畜の屎尿)がいくらで売れるのか初めて知った」とか「そもそも地下熱の存在を知らなかった」など、参加者自身が学んでいる姿が印象的でした。

今回、Code for Japan代表理事の関 治之さん、Eyes,JAPAN代表取締役社長の山寺 純さん、国際ゲーム開発協会東北代表佐藤 充さん、そしてマップコンシェルジュの古橋大地さんの4名が審査委員として、様々な方面から議論した結果・・・最優秀賞はバイオンチームの手に渡りました!
お金などインセンティブがあって分かりやすい、将来性があると高評価を得て、さらに「夏休み中にリリースして下さい」という宿題もおまけでついてきました。笑

GPH11s.jpg最後は参加者みんなで記念撮影

今回第1回目となるグリーンパワーハッカソン。最後の挨拶でシキタ純さんはこうおっしゃっていました。
「福島からエネルギーについての考えが変わるような事例やきっかけをつくりたいと思っています。この1回で終わらせるのではなく、ゆくゆくは福島県の地域電力を巻き込んで、再生可能エンルギーを発信するムーブメントを起こしたい」

GPH12s.jpgこれからのビジョンを話すビーグッドカフェのシキタ純さん


今後、この動きがどのように大きくなっていくのか、非常に楽しみです!

(笹尾実和子)

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