2015年09月28日

みずのがっこう 海編 プラネタリウム&ワークショプ(ベネッセスタードーム)

みずのがっこう

9月13日(日)にみずのがっこう海編 プラネタリウム&ワークショップの第2回目を開催しました。今回はモバイルプラネタリウムではなく、プラネタリウムドームで「みずものがたり」を上映しました。上映後は、海にまつわるクイズやワークショップを通じて水や海の不思議を学びました。

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ベネッセスタードームでデジタルプラネタリウム映像「みずものがたり」を上映し、その後、海にまつわるクイズやすごろくゲームを通じて水や海の不思議を学ぶ、親子で楽しんで水のこと・海のことを知ることができるワークショップです。

【デジタルプラネタリウム上映】
上映作品:みずものがたり

ベネッセスタードームはベネッセ本社の21階にあります。地上からだと約100m!とても見晴らしの良い場所にプラネタリウムドームがあります。21階に到着するとみなさんまずは多摩地域が一望できる外の景色に釘付けになっていました。いつまで見ていても飽きない多摩の風景ですが、プラネタリウムドームに入り、映像が始まると今度は映像に釘付けになっていました。

デジタルプラネタリウム映像「みずものがたり」では、水が地球上でどのように循環し、私たち人間に関わっているのかを学びます。動物の身体にはなぜたくさんの水が含まれているのか。その理由は生命がどこから誕生したのかということが関わっていました。そして、私たち人間が使える水は地球上にどれくらいあるのか。深海の水はどれくらいの年月をかけて地上へとでてくるのか。「みずものがたり」では、地球上に循環する「水」について学びました。

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【地球をめぐる水のアクティビティ】

プラネタリウム映像を見た後は、水のしずく帽をかぶり、子どもたち自身が水の分子になって、地球上の水が在る場所を巡る旅をするワークショップを行いました。サイコロを転がし、出た行き先(雲、海、深い海、とても深い海、湖、川、氷河、動物、植物、土、地下水の11箇所)に移動します。サイコロは全部で10回振ることが出来ます。サイコロの出る目は、実際、地球上に水が循環する場所と同じ地点です。その中でも行きやすい場所、なかなか行くことが出来ない場所があります。11箇所の地点の中で、地球上で一番広い海へ行く確立はとても高くなります。また、みずものがたりの映像でもありますが、深海の水が地上に出るには2000年かかるため、行く確立はとても低くなります。

そのため、前回のワークショップでは「とても深い海」の地点にたどり着く子はいませんでしたが、今回のワークショップでは何人か「とても深い海」に行くことができた子がいたました。ただ、やはり一度「とても深い海」に行った子どもたちは地上に出ることが難しく、「海ー深い海ーとても深い海」をずっと循環していた子もいました。

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サイコロを転がし地図に地点を記入する子どもたち。

このように、サイコロの目は地球上の循環する水と同じ確立で出るようになるため、行きやすい場所、行きづらい場所とが出てくる様になっています。スタート地点はみんな一緒なのに、巡った場所はみんな違います。自分が巡った場所を記憶した水の旅の地図をみんなで共有して、いろんな循環の方法があることを学びました。

今回「川」「湖」「海」「深い海」「とても深い海」の5箇所には、そこに住む生きもののカードを特別にプレゼント!子どもたちはとても喜んでいました。

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海の目がでました!カードが1枚もらえます。

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海地点のサイコロ。そのまま留まるが出ると海の水のままということです。

【水クイズ】

みずのがっこうの副校長先生の橋本淳司さんが、水にまつわるクイズを出してくれました。例えば、海でサメに出会ったとき、ある物(どのご家庭にもある)を持っているとサメを追い払うことができます。そのある物とはなんでしょうか?というクイズ。今回海で貰えるカードの1種にシュモクザメのカードがあります。このシュモクザメは今年茨城県の海でサメの出現でニュースでも話題になっていましたが、子どもたちが持っているカードとトレンドな出来事を掛けあわせたクイズです。答えは3択です。①ホッカイロ②電池③保冷剤。①だと思う人は海のパネルの前へ...と、それぞれ子どもたちはコレが答えだ!と思ったパネルの前に移動します。答え合わせの前にどうして、その答えだと思ったのか聞いてみます。電池だと思った子どもは、電気で退治できそうだらと発表していました。そして、答えはその通り②電池で、乾電池から流れる電流にビックリして逃げるそうです。正解した子どもたちはとても嬉しそうでした。

BENESSE_06.jpgみんな一生懸命正解を考えています。

BENESSE_05.jpg正解の電池が洋服のポッケから登場!

BENESSE_07.jpg正解した子どもたちは大喜び!お父さん、お母さんも応援していました。

また、前回ご紹介したダイオウホウズキイカのクイズも出題!クイズの前にダイオウホウズキイカの大きさを知るために紐を伸ばします。子どもたちは、「まだまだあるよ。大きいねー。」と驚きながら紐を伸ばしていきます。まだ紐は伸ばせるのに壁があって伸ばせません。今回はドームの外まで行かないとダイオウホウズキイカの大きさの紐は伸ばせませんでした。ドームの中には入らないと知ると子どもたちはとてもビックリしていました。そして、そんな大きなダイオウホウズキイカの目はビーチボールくらいの大きさがあるそうです。深海はとても暗いため、少しの光を取り込むために大きな目が付いているそうです。

BENESSE_08.jpgダイオウホウズキイカはドームの中には入りきらないことを知りみんなビックリしていました。

最後はみんなで記念撮影。

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2回に渡るみずのがっこう海編 プラネタリウム&ワークショップでしたが、たくさんの子どもたち、また、お父さん、お母さんに参加して頂きました。ありがとうございます!また、来年の夏にもお会いできると嬉しいです^^

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そして、こちらがベネッセスタードームから見えた夕日です。とても素敵な景色でした。ベネッセスタードームでは土日祝は一般公開日となります。ぜひ、お近くに行った際はプラネタリウム映像と多摩地域の景色を見に行ってみてください!(上映情報はこちら

(Think the Earth 曽我直子)

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2015年09月07日

みずのがっこう 海編「モバイルプラネタリウムで地球をめぐる水の旅を体験しよう」

みずのがっこう

8月最後の日曜日にIID世田谷ものづくり学校でみずのがっこう海編 プラネタリウム&ワークショップ「モバイルプラネタリウムで地球をめぐる水の旅を体験しよう」を開催しました。

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モバイルプラネタリウム(直径5m、高さ3mの巨大エアードーム)を使ってデジタルプラネタリウム映像「みずものがたり」を上映し、その後、海にまつわるクイズやすごろくゲームを通じて水や海の不思議を学ぶ、親子で楽しんで水のこと・海のことを知ることができるワークショップです。

【モバイルプラネタリウム上映】
上映作品:みずものがたり

会場に到着した参加者のみなさん。会場入って直ぐ目の前にある直径5m、高さ3mの巨大エアードームに子どもだけではなく大人も興味津々!これからこのエアドームの中に入り、プラネタリウム映像「みずものがたり」を鑑賞します。

プラネタリウム映像「みずものがたり」では、水が地球上でどのように循環し、私たちの生活に関わっているのかを学びます。地球と太陽の距離関係は、地球上すべての水が蒸発もせず、すべての水が凍らず、液体のままでいられる絶妙な距離感にあります。もし、この地球がもっと太陽に近かったら?そして、もっと遠かったら?「みずものがたり」では、宇宙からの視点で「水」について考えました。

IID_01.jpg巨大エアードームは15〜20人まで入ることができます

IID_02.jpgドームは常に空気を入れて膨らましています。扉を開けると空気が抜けるので、一斉にみんなで入っていきます

IID_03.jpg上映時間前には、おりがみで海のいきものを作って遊んでもらいました

【地球をめぐる水のアクティビティ】

プラネタリウム映像を見た後は、自分たち自身が水の分子になって、水の循環の旅を体験するワークショップを行います。子どもたちはしずくを頭に被り、水分子に変身!サイコロを転がし、出た行き先(雲、海、深海、川、氷河など)に移動することで、地球上における水の移動を体験します。サイコロは全部で10回振ることが出来ます。
スタート地点はみんな一緒なのに、巡った場所はみんな違います。自分が巡った場所を記憶した水の旅の地図を共有して、いろんな循環の方法があることを学びました。

今回「川」「海」「深い海」「とても深い海」の4箇所には、そこに住む生きもののカードを特別にプレゼント!子どもたちに大好評でした。集めたカードはクリアファイルに入れて、お土産に持ち帰ってもらいました。ただ、残念なことに「とても深い海」には誰も行くことができませんでした。地球上に循環している水は「とても深い海」にはなかなか行けないことを学ぶことができました。

IID_04.jpgワークショップの説明をしてくれたプロジェクトWETジャパンの菅原さん

IID_05.jpgサイコロを振って、行き先を決めます

IID_06.jpg海エリアに到着!一枚カードを引きます。何が当たるかはお楽しみ

【水クイズ】

みずのがっこうの副校長先生である橋本さんが、水にまつわるクイズを出題してくれました。例えば、とても深い海に生息しているダイオウホウズキイカの大きさは12メートル〜14メートルになります。実際の大きさをビニールテープで実感した後で、さてクイズです。目玉の大きさは何センチくらいでしょう?橋本先生が出した3つうち一つが正解です。子どもたちは正解だと思うパネルの前に集合して、回答を発表。正解した子どもたちはとても嬉しそうでした。

IID_07.jpgダイオウイカの大きさってどれくらい?テープを引っ張って確かめてみよう

IID_08.jpg会場いっぱいに伸びたテープの長さにみんなびっくり!

こちらのクイズは9月13日(日)開催のベネッセスタードームでのワークショップに出題されます。気になる方はぜひ!遊びに来てくださいね。答えは次回ベネッセスタードームの回のレポートで発表します!

IID_09.jpgクイズに当たったみんなは大喜び!


最後はみんなで記念撮影。

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8月最後の日曜は雨降りで少し肌寒いお天気でしたが、たくさんの方が来てくれました。ありがとうございます!次回、9月13日(日)にベネッセスタードームで開催します!今度はエアドームではなく、本物のプラネタリウムドームでの開催です。未だに「とても深い海」の生き物カードは誰にも当たっていません。ぜひ、超深海への水の旅人第一号を目指しましょう!

9月13日(日)みずのがっこう 海編 プラネタリウム&ワークショプ
http://www.thinktheearth.net/jp/info/2015/08/913.html

みなさまのご参加を心よりお待ちしています。


(Think the Earth 笹尾実和子)

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2015年09月05日

対話の場を目指す「百年の愚行展」

お知らせ

こんにちは!Think the Earth広報の笹尾です。現在「百年の愚行展」@3331アーツ千代田を開催しています。

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Think the Earthが『百年の愚行』を発行したのは2002 年のことです。
あれから10年以上経過しましたが、今だに愚行は止まっていません。そこで、改めて「9.11」から「3.11」まで現代の「愚行」を象徴する事件や事象についてまとめた『続・ 百年の愚行』を 2014年に発行しました。出版する際には、クラウドファンディングReadyforを通じて支援頂ける方を募りました。

そして、今回の「百年の愚行展」も、開催するための資金をReadyforで集め、実施することができました。本当にありがとうございます!本展では、この 2 冊の書籍で紹介した 20 世紀から 21 世紀 にかけての愚行を象徴する写真を展示するほか、国内外で現在進行している様々な動きについても映像を使って紹介しています。

『百年の愚行』シリーズに込めたメッセージの一つは「行動すること」 です。そこで「百年の愚行展」の期間中、毎週金曜日にトークイベントを実施し、参加者のみなさんと一緒に考える場をつくることにしました。

8月28日(金)のゲストはコピーライターの並河進さん。並河さんは「ソーシャルコピー講座」と題して、難しい社会的課題をテーマに、みんなに伝わるコピー書くための技術を紹介して頂きました。

並河さん.JPGコピーライターの並河進さん

例えば、「身近な関係性に例える」「未来へのグッドシナリオを書く」「行動を起こす」「新しい言葉をつくる」などコピーを書く時、どんな切り口、モノの見方で考えればいいのか、具体例と丁寧な解説で分かりやすく説明してくれました。

並河さんの話を聞いた後は、参加者みんなで平和のためのコピーを考えます。30分間、もくもくとコピーを書く人、愚行展の写真を見つめる人、会場を歩き回る人・・・みんなそれぞれのスタイルでコピーを作っていきます。出来たコピーは並河さんが読み上げてみんなに共有&講評しました。

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集まったコピーをチェックする並河さん

「ケンカはしたら仲直り、人も国も」「投稿したくない日常を過ごしている人がいる」「少なくとも国の偉い人とうちの子どもの命は無関係だ」「誰かが勝てば、誰かが裏で泣いている」「振り向く、息子と妻は笑う」など、素晴らしいコピーがたくさんありました!

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今日の感想をシェアする参加者のみなさん

私自身8/15の終戦の日に実施された「ソーシャルコピー講座」 を受けて、本当に学びが多かったです。今まで完成したコピーを見ると、あまりにもすんなりと心に届くものだから、「自分でも考えられそう」なんて思っていたけれど、実際書いてみてその難しさを実感しました。

本来コピーは商品を伝える言葉だけど、各個人に言葉の技術がもっと広がれば、それを武器に自分が伝えたいことを的確に伝えられる。並河さんが教えてくれた「言葉をものさしにした視点の技術」は、個人がSNSを使い、情報発信を当たり前にするようになった今、誰もが必要としているスキルではないでしょうか。私は、もっとコピーの勉強をしてみたいと思いました。

そして先週9月4日(金)のゲストは元農水大臣の山田正彦さん。この日のテーマは「TPP」についてでした。(TPP= 環太平洋戦略的経済連携協定。Trans-Pacific Partnershipの略称)

TPPは一体何が問題なのか、みなさんご存知ですか?私が一番最初にイメージしたことは「海外の農作物が安く手に入るようになり、国内の農林水産業の立場が厳しくなる」ということ。でも、山田さんのお話を聞いてみると、どうやら問題はそれだけではありません。

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この日のトークイベントは元農水大臣の山田正彦さんとThink the Earth理事長の水野さんとの対談型式で行われました

今回話を聞いて、特に心配になったのは日本の医療制度への影響です。
今は病気になったら、国民健康保険を使って、適切な価格で病院に行くことができますね。けど、TPPに加盟した場合、自己負担型の診療が増えていく、つまり病院で高額な医療費を請求される可能性があるということです。私たちが今飲んでいる薬も、10倍以上高くなるかもしれません。

そうなると、高い医療費を払うために民間の保険に加入する必要がありますが、TPPに加入して、日本の医療制度がアメリカのようになれば、保険料自体が高くなり、医療を受けることができるのは、お金持ちの人だけになってしまいます。

もう10年も前の話ですが、タイで入院をしたことがあります。病院の設備は完璧で、タイの医療がとても発達していることに驚きました。でも、医療費が高額で一般の人は見てもらえない。病院に行けるのはお金持ちの人だけだと聞きました。その時私が払ったお金は一泊の入院でおよそ8万円(日本円に換算して)。これは、現地の人が普通に病院に行ける額じゃないと感じました。日本も同じようになってしまうのでしょうか?

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参加者の方からもたくさん質問を頂きました

他にも食品添加物の表示がなくなったり、公共サービスの価格が値上がりするなど、私たちの生活に関わる問題が本当にたくさんありました。知れば知るほど、疑問や不安がつのるTPPの問題。今後も、山田さんの活動を追いかけたいと思いました。

ご興味がある方は、山田正彦さんが推進するTPP交渉差止・違憲訴訟の会」をご覧下さい。

そして今週金曜日(9月11日)のゲストは「百年の愚行」に寄稿頂いた小説家の池澤夏樹さんです。テーマは「9.11から3.11まで――21世紀の愚行について考える」です。池澤さんのお話を聞けるチャンスはなかなかありません!ぜひ、ご参加下さい。

お申し込みはこちら
その他のトークイベントについてはこちら
※展覧会は9月27日(日)までです。

(笹尾 実和子)

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