2015年10月16日

みずのがっこう 海編 ビーチサッカー&ビーチクリーン

みずのがっこう

9月27日(日)にみずのがっこう海編「ビーチサッカー&ビーチクリーン」を開催(小網代 森と川と海をつなぐ流域探険ツアーと同日開催です!)しました。こちらでは、体を動かしながら海について学ぶプログラムを実施。まずはビーチクリーンを行ったあと、渡り鳥のアクティビティ、ビーチサッカーを通じて、子どもたちは体を動かしながら海について学びました。

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【ビーチクリーン】
まず、子どもたちはビーチをキレイにするために、ビーチクリーンを行いました。自分たちが使う会場(ビーチ・海)へ感謝の気持ちを込めて、海から流れ着いたゴミを拾い、環境に対する意識も高めました。

0927BeachSoccer_02.jpg仲間と協力しながらのビーチクリーン

0927BeachSoccer_03.jpgペットボトルや釣り糸など、自然に戻らないゴミがたくさんありました。

【渡り鳥のアクティビティ】
ビーチクリーンの後は、渡り鳥のアクティビティを実施。身体を動かす前に、まず地球の大きさ、地球にある水の量などを学びます。

実際、宇宙から地球を見ると、地球の表面の3分の2(71%)は水で覆われていて、およそ14億立方キロメートルの水があると言われています。でもそのほとんどが海水。(淡水はわずか2.5%程度)

この広い宇宙の中で液体の水があるのは、とても珍しい。例えば、地球より太陽に近い金星だと、水は蒸発してしまうし、地球より太陽に遠い火星では寒くて水は凍ってしまいます。そう、太陽との距離がとても大事なんです!

そこで、サッカーボールを太陽の大きさに例え、地球と太陽の距離、地球の大きさを体で感じてもらうアクティビティを実施しました。太陽の直径は約140万キロメートル。(地球の大きさがおよそ1万3000キロメートル。地球の約109倍)それをぎゅーっと小さくして、サッカーボール(直径22センチの)にしたとします。
太陽と地球の距離はおよそ1億5000万キロメートル。サッカーボールを太陽にした場合、地球までの距離はおよそ25メートル、ということになります。サッカーボールを置いた位置から、みんなで25歩(約23.5m)歩いてみると、そこが太陽と地球の距離。おや、意外と近い?じゃあ地球の大きさはどれくらいになるでしょうか?

サッカーボールを太陽の大きさだとすると、地球の大きさは野球ボールサイズ?それともビー玉サイズ?砂粒1つぶ???子どもたちは真剣に話を聞いて考えていました。

正解は砂粒1つぶだと教えてもらってみんなビックリ!!意外と近いと感じていた距離が急に遠くに感じます。自分たちが生きている地球はとても大きいと思っていましたが、銀河系の中では本当に小さな惑星の一つでしかないということが知ることができました。

0927BeachSoccer_04.jpg太陽に見立てたサッカーボールから約20Mを離れたところでクイズ。

次に身体を使ったアクティビティを実施。自分たちが「渡り鳥」になって、海を渡る旅を体験します。二人一組のチームになって、渡り鳥の旅がスタート。みんな同じ場所からスタートし、サイコロを振ってそれぞれ違う旅に出ます。最後は新たな繁殖地(ゴール)か、残念ながら途中で息絶えてしまう天国か。実際に渡り鳥もすべてが目的の場所に行けるわけではありません。ビーチサッカー前のトレーニングも兼ねた様々な体力を使うミッションを交えて行い、楽しみながら、海を渡る渡り鳥について学びました。

0927BeachSoccer_05.jpg渡り鳥のアクティビティ講師のプロジェクトWILD川原さんから子どもたちにアクティビティの説明。

0927BeachSoccer_06.jpgサイコロを振って渡り鳥の旅スタート。

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出た目に合わせて進んだ先には、以下の様なミッションがあります。次の場所に行くためにはこのミッションを達成しなければ進むことができません!

・電柱にぶつかってしまいます。ホフク前進で進んでください。
・タカに狙われています。目をつぶって片足で10秒その場で動かないでください。
・上昇気流にのって飛行しています。ペットボトルを両手に持って30回羽ばたいてください。

などなど、全部で24つのミッションがありました。

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子どもたちはとても楽しそうにミッションをこなしながらそれぞれの旅を進め、それぞれゴールを目指しました。

【ビーチサッカー教室・ミニゲーム】
ワークショップのあとはビーチサッカーコートに移動して、ビーチサッカー教室とミニゲームを行いました。キレイなビーチだからこそ裸足になって楽しめるビーチサッカー。体を思いっきり動かして海水浴だけではない海(ビーチ)での楽しみを体験しました。

0927BeachSoccer_11.jpg関東ビーチサッカーリーグの選手が子どもたちにビーチサッカーを教えてくれました。

0927BeachSoccer_12.jpg一番の楽しみはミニゲーム。選手も子どももみんなで楽しみました。

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最後は選手のみなさんと一緒に記念撮影!
あいにくのお天気でしたが、雨にも風にも負けずに子どもたちは元気いっぱい楽しんでいました。

(笹尾 実和子)

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2015年10月13日

みずのがっこう 海編 森と川と海をつなぐ流域探険ツアー

みずのがっこう

9月27日(日)にみずのがっこう海編「森と川と海をつなぐ流域探険ツアー」を開催。三浦半島の先端に位置する小網代の森で、源流から河口、海までひとつの流域を歩きながら、地形や植生、生きものについて学びました。

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【流域を歩きながら学べる小網代の森】
昨年から一般公開が始まった三浦半島の「小網代の森」は、源流から河口まで全長約1.2キロメートルの浦の川流域、約70haを1時間ほどで巡ることができるので、実際に自分の足で歩きながら、降った雨が海に流れ込むまでの範囲=「流域」について学ぶことができる貴重な場所です。
本イベントでは、上流から河口までの「森と川の探険」と、河口から海までの「海の探険」を通して、流域の地形の変化や植生、そこに暮らす生きものについて学びました。

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探険を始める前に、まずは準備体操。親子でペアになって、どちらかがどちらかの動きに合わせて動く「ミラーゲーム」や、カニのポーズで手を上に伸ばすストレッチなど、これから始まる探険が楽しくなるようなストレッチで身体をほぐします。

【森と川の探険】
森のてっぺんの入り口から、4つの班に分かれて探険がスタート! 各班のガイドさんが、流域のポイントごとにクイズを出しながら、植生の変化を説明していきます。
川の源流と支流が出会う第一の合流点には、巨大なシダ植物の群落。これはキノウカイノデ? キョウカイノデ? ・・・正解は、アスカイノデです。

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しばらく歩くと、二番目の支流の合流点がありました。合流点に立って上流側と河口側を見渡すと、そこにはまったく違う景色が広がっています。上流側は古代ジュラ紀を思わせるシダの森、河口側には空に向かってまっすぐ伸びるハンノキの林ができています。ここ小網代では、本流と支流の合流点を境に植生が変化するようすがとてもわかりやすく、歩く流域の教科書として最適な場所なのです。

川の流れに沿って、ボードウォークを歩いていくと、クモやチョウ、トンボやカブトムシ、カニなど、さまざまな生きものたちが迎えてくれました。生きものを見つけるとあちこちで歓声が(悲鳴も?)。見つけるのがとっても上手な子どもたちもいて、すっかり枝になりきっているトゲナナフシという不思議な昆虫を発見した男の子もいました。

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次の支流の合流点で、また風景ががらりと変わり、ジャヤナギの木立と湿地が開けた場所になります。夏になると数百匹のホタルが乱舞し、それは美しい光景だそうです。

湿地にはソーセージのような形をしたガマの穂がたくさん出ていました。いま、こうして豊かな湿地が見られるのは、今回ガイドをしてくださっている「NPO法人小網代野外活動調整会議」の皆さんが、ササを刈ったり水路を作ったりして、乾燥化していた湿地を再生させてくれたおかげなのです。ほかにも、アシやオギ、環境省の準絶滅危惧種にも指定されているタコノアシなど、湿地を代表する植物が見られました。
空を見上げるとトビがゆうゆうと飛んでいる姿があり、声だけ聞こえて姿が見えない鳥も心地よい音色を響かせていました。

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次の合流点は「ヤナギテラス」と呼ばれている場所で、大きなジャヤナギが象徴のように鎮座しています。このジャヤナギ・・・数年前まではササやツタに覆われていたこの場所を、「小網代野外活動調整会議」のボランティアの皆さんが刈って湿地に戻したところ、その下からムクリと顔を出して生き返ったのだそうです。
豊かな自然が回復したこの場所には、生きもののにぎわいが戻ってきています。

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【小網代 海の探険】
「森と川の冒険」の終着地点、エノキテラスでお弁当を食べてから、「海の探険」のスタートです。

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引き潮で小網代湾に現れた干潟に降りてみると、ハマガニが!

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小網代には森も含めて約60種類のカニがいるそうです。
じっくり観察した後は、ちゃんともといた干潟にハマガニを返してあげました。

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森の崖のすき間、「アカテガニマンション」に潜んでいるアカテガニは、鮮やかな赤い色が特徴。ふだんは森に住んでいるのですが、夏の満月と新月の夜に海に降りてきて、おなかに抱えた子ガニを放します。

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カニの他にも、コサギやアオサギなどの水鳥や、夏から秋にかけてオレンジ色の花を咲かせるハマカンゾウなど、森と川に続いて干潟や海の生きもの探険も発見がたくさんありました。

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森から海まで、子どもたちは「探険マップ」を持って、真剣に生きもののことを学んでいましたよ。

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しばらくすると潮が満ちてきて、干潟があっという間に海の下に。子どもたちは(大人も?)、海の変化の早さにとても驚いていました。

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【ふりかえり】
最後に、一日を振り返って印象に残ったことや疑問に思ったことなどを各班のガイドさんと話し合い、家族ごとにキーワードを発表し合いました。

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キーワードは:
「ひがたで水がくるのがはやかった」
「カニ、ウインナみたい(なガマの穂)」
「6月にもう一度」 (6月にはカニのダンスが見られると、ガイドから聞いて)
「みどりと青のせいたいけい」
「かに とてもすごかった」
「アカテガニ 大きい」
「しおのみちひき」
「きっかけ」
「手つかずではなく育てる」
・・・と、子どもはカニや鳥、虫の絵を描いてくれて、楽しく学んでくれた様子。

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大人たちは、実際に見て歩きながら流域について学び、また、人の手が入ることで育て守られている小網代の森の自然のすばらしさを感じた一日でした。

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(はらだまりこ)

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