2015年10月13日

みずのがっこう 海編 森と川と海をつなぐ流域探険ツアー

みずのがっこう

9月27日(日)にみずのがっこう海編「森と川と海をつなぐ流域探険ツアー」を開催。三浦半島の先端に位置する小網代の森で、源流から河口、海までひとつの流域を歩きながら、地形や植生、生きものについて学びました。

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【流域を歩きながら学べる小網代の森】
昨年から一般公開が始まった三浦半島の「小網代の森」は、源流から河口まで全長約1.2キロメートルの浦の川流域、約70haを1時間ほどで巡ることができるので、実際に自分の足で歩きながら、降った雨が海に流れ込むまでの範囲=「流域」について学ぶことができる貴重な場所です。
本イベントでは、上流から河口までの「森と川の探険」と、河口から海までの「海の探険」を通して、流域の地形の変化や植生、そこに暮らす生きものについて学びました。

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探険を始める前に、まずは準備体操。親子でペアになって、どちらかがどちらかの動きに合わせて動く「ミラーゲーム」や、カニのポーズで手を上に伸ばすストレッチなど、これから始まる探険が楽しくなるようなストレッチで身体をほぐします。

【森と川の探険】
森のてっぺんの入り口から、4つの班に分かれて探険がスタート! 各班のガイドさんが、流域のポイントごとにクイズを出しながら、植生の変化を説明していきます。
川の源流と支流が出会う第一の合流点には、巨大なシダ植物の群落。これはキノウカイノデ? キョウカイノデ? ・・・正解は、アスカイノデです。

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しばらく歩くと、二番目の支流の合流点がありました。合流点に立って上流側と河口側を見渡すと、そこにはまったく違う景色が広がっています。上流側は古代ジュラ紀を思わせるシダの森、河口側には空に向かってまっすぐ伸びるハンノキの林ができています。ここ小網代では、本流と支流の合流点を境に植生が変化するようすがとてもわかりやすく、歩く流域の教科書として最適な場所なのです。

川の流れに沿って、ボードウォークを歩いていくと、クモやチョウ、トンボやカブトムシ、カニなど、さまざまな生きものたちが迎えてくれました。生きものを見つけるとあちこちで歓声が(悲鳴も?)。見つけるのがとっても上手な子どもたちもいて、すっかり枝になりきっているトゲナナフシという不思議な昆虫を発見した男の子もいました。

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次の支流の合流点で、また風景ががらりと変わり、ジャヤナギの木立と湿地が開けた場所になります。夏になると数百匹のホタルが乱舞し、それは美しい光景だそうです。

湿地にはソーセージのような形をしたガマの穂がたくさん出ていました。いま、こうして豊かな湿地が見られるのは、今回ガイドをしてくださっている「NPO法人小網代野外活動調整会議」の皆さんが、ササを刈ったり水路を作ったりして、乾燥化していた湿地を再生させてくれたおかげなのです。ほかにも、アシやオギ、環境省の準絶滅危惧種にも指定されているタコノアシなど、湿地を代表する植物が見られました。
空を見上げるとトビがゆうゆうと飛んでいる姿があり、声だけ聞こえて姿が見えない鳥も心地よい音色を響かせていました。

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次の合流点は「ヤナギテラス」と呼ばれている場所で、大きなジャヤナギが象徴のように鎮座しています。このジャヤナギ・・・数年前まではササやツタに覆われていたこの場所を、「小網代野外活動調整会議」のボランティアの皆さんが刈って湿地に戻したところ、その下からムクリと顔を出して生き返ったのだそうです。
豊かな自然が回復したこの場所には、生きもののにぎわいが戻ってきています。

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【小網代 海の探険】
「森と川の冒険」の終着地点、エノキテラスでお弁当を食べてから、「海の探険」のスタートです。

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引き潮で小網代湾に現れた干潟に降りてみると、ハマガニが!

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小網代には森も含めて約60種類のカニがいるそうです。
じっくり観察した後は、ちゃんともといた干潟にハマガニを返してあげました。

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森の崖のすき間、「アカテガニマンション」に潜んでいるアカテガニは、鮮やかな赤い色が特徴。ふだんは森に住んでいるのですが、夏の満月と新月の夜に海に降りてきて、おなかに抱えた子ガニを放します。

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カニの他にも、コサギやアオサギなどの水鳥や、夏から秋にかけてオレンジ色の花を咲かせるハマカンゾウなど、森と川に続いて干潟や海の生きもの探険も発見がたくさんありました。

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森から海まで、子どもたちは「探険マップ」を持って、真剣に生きもののことを学んでいましたよ。

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しばらくすると潮が満ちてきて、干潟があっという間に海の下に。子どもたちは(大人も?)、海の変化の早さにとても驚いていました。

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【ふりかえり】
最後に、一日を振り返って印象に残ったことや疑問に思ったことなどを各班のガイドさんと話し合い、家族ごとにキーワードを発表し合いました。

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キーワードは:
「ひがたで水がくるのがはやかった」
「カニ、ウインナみたい(なガマの穂)」
「6月にもう一度」 (6月にはカニのダンスが見られると、ガイドから聞いて)
「みどりと青のせいたいけい」
「かに とてもすごかった」
「アカテガニ 大きい」
「しおのみちひき」
「きっかけ」
「手つかずではなく育てる」
・・・と、子どもはカニや鳥、虫の絵を描いてくれて、楽しく学んでくれた様子。

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大人たちは、実際に見て歩きながら流域について学び、また、人の手が入ることで育て守られている小網代の森の自然のすばらしさを感じた一日でした。

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(はらだまりこ)

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