2015年04月13日

サステナブルなファッションとは[セミナー&サロン]

セミナー&サロン

セミナー&サロン2014年度ラストにお迎えしたのは、ファッションジャーナリストの生駒芳子さん。雑誌「VOGUE」「ELLE」を経て、2004年「marie claire(マリ・クレール)」の編集長を務めた生駒さんは、2008年の退任後も、エコリュクスやエシカルファッションをテーマに執筆や講演など幅広く活躍されています。今回のセミナーでは、社会派マリ・クレールを作った背景を中心に、サステナブルなファッションについてお話いただきました。

生駒芳子さん

80年代、ファッション雑誌の編集に携わっていた生駒さんは、パリコレクションやミラノコレクションを取材して、トレンドを伝える仕事をしていました。ボディコンや肩パッドの入ったジャケット、バブル期ならではの特徴的なファッションがブームを迎えるなか、ISSEY MIYAKEやYOHJI YAMAMOTOなど日本のファッションブランドが次々とパリコレデビューを果たします。豪華に飾り立てることが主流だったその頃のスタイルと比べて、黒を中心としたフラットでクリーンなデザインに新しい美学を感じた人も多く、「日本のデザイナーがヨーロッパを揺さぶった」と生駒さんは衝撃を受けたそうです。

会場の様子

日本のものづくりの力を実感する一方、海外と日本のファッション誌の違いに生駒さんは疑問を抱いていました。海外のファッション誌は流行のアイテムやショップ情報だけでなく、世界情勢や社会問題などを扱うことが多く、雑誌が啓蒙の手段になるという考え方があるそうです。しかし、当時そうした記事は日本に入ってくると抜き取られた状態で発刊されることがほとんどでした。

「毎月何万人という読者に見られるものだから、ただ儲かれば良いというのではなく、雑誌が与えるインスピレーションを大事にしたい。」メディアとしての使命を感じていた生駒さんは、2004年、編集長に任命された雑誌「マリ・クレール」で、女性のファッションだけでなく社会や世界の状況も発信していくことを決意します。

マリ・クレール時代のお話

2005年のホワイトキャンペーンでは「赤ちゃんと子どもの命を守ろう!」と誌面に大きく打ち出します。低体重児や養子縁組問題のレポート、アーティスト・Tシャツのチャリティ販売などを行ったこの企画は、読者だけでなく世界的な企業からも反響を呼びました。その頃、生駒さん自身子育てに苦労するなかで、自分以外の社会で出会う人たち全員親になってくれたら...と感じていたことから「社会で子育てができるように」という思いも込められていたそうです。

その他、2006年LOVEキャンペーン(日本人の愛のエンゲル係数を上げよう!)、2007年プラネットキャンペーン(地球規模で考えよう!)、2008年ローズキャンペーン(薔薇の花を売って、途上国の女子に教育の機会を与えよう)など、2008年10月に編集長を退任されるまでの間、様々なソーシャルテーマを特集されました。

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生駒さんのプロジェクト「 WAO」の冊子を読む参加者の方

「エシカルの表現のあり方は人それぞれでいい。」オーガニックやフェアトレードだけでなく、自分が気に入ったものを最後まで大事にすることもエシカルと言えるのではないでしょうか。生駒さんは自身が手がけるWAOプロジェクト(日本の伝統工芸とファッションをつなぐ活動)を紹介しながら続けます。

そんな生駒さんも、当時はラグジュアリーとエコにどこか距離を感じることがあったそうです。しかし、ルイ・ヴィトンなどの大きい企業が環境宣言をしたことから一気に結びつき、マリ・クレール編集長時代「エコリュクス(ecology+luxe)」という言葉を生み出します。企業のこうした取り組みは、やはりインパクトが強い。近年のコレクションを見ると、少しずつエシカルを打ち出すブランドが増え始めているそうです。ファッションは時代を映す鏡というだけでなく、社会を変えていく力も持っていることを、このお話から実感することができました。

生駒さん、ありがとうございました!

サステナブルにおしゃれを楽しむために、自分が選ぶブランドがどんなメッセージを発信しているのか、使い捨てではなく長く愛用できるデザインはどんなものがあるのか。これから服を買うとき、意識しながら探してみようと思います。

★Ethical Fashion College 今年も開講!★
http://efc.lee-japan.jp/
生駒芳子さんが理事長を務める「Ethical Fashion College」が来月5月9日(土)10日(日)に開催されます!ぜひお越し下さいね。

(関根茉帆)

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2015年03月24日

明日につながるソーシャルデザイン [セミナー&サロン]

セミナー&サロン

今年は2週間おきに開催しているThink the Earthの「セミナー&サロン」。

3月13日に開催した第25回の「セミナー&サロン」は、書籍『クリエイティブで世界を変える』の著者でもあり、ソーシャルプロジェクトを数々と手がける福島治さんをゲストにお迎えしました。

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元々は商業デザインを手がけてきた福島さんですが、「DESIGN FOR THE OTHER 90%」という言葉に出会って、ハッとします。
デザインは、本来人が生きるための知恵なのに、自分のデザインは10%の先進国の人たちが喜ぶことしか出来ていない。残り90%の人たちのためにデザインができることがあるんじゃないか。福島さんがすごいのは、そう考えただけで終わらせず「自分にできることから始めよう!」と自らプロジェクトを作ってきたことです。そして一番最初に始めた行動が「アートビリティ」を広める活動でした。

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アートビリティの作品を紹介する福島さん

アートビリティ」は、ハンディキャップを持った方たちが手がけるアート作品をWEB上で公開し、有料で貸し出ししています。売れた作品の60%の収入が作家さんへ支払われ、社会参加の機会を提供しています。福島さんは大学に出張授業をすることで、この活動を広めました。

福島さんがソーシャルデザインに目を向けるようになったきっかけは、6年前に奥さんを亡くしたことだと教えてくれました。大切な人を失った福島さんはとても落ち込み、立ち直る過程で奥さんや、自分を取り巻く人たちに対して「感謝」の気持ちが湧き上がってきたと言います。そうして、「自分のデザインの職能を活かして、誰かの笑顔につながる仕事がしたい」。そう思った時に3・11 東北東日本大震災が起こってしまいました。

そこで生まれたのが祈りのツリープロジェクト
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福島さんは、こどもたちにとって1年で1番の楽しみであるクリスマスに、被災地のこどもたちへ笑顔をプレゼントする企画を思いつきました。そこで、企画書を持って奔走した結果、日本で代表するクリエイターやデザイナー、そしてユニセフをも巻き込み、巨大プロジェクトへと成長させます。

紙製のオーナメントをクリエイターが3つデザインし、一つは展示用、二つ目はチャリティ、三つ目は被災地に届けるという仕組みを作りました。1年目は2000人のクリエイターが参加し、1600個のオーナメントと100本以上のツリーが被災地に届けられました。2年目はこどもたちがオーナメント作りに「参加」する仕組みにすることで、被災地で本当に喜ばれる支援のひとつになりました。祈りのツリープロジェクトは今も続います。

そして、福島さんのプロジェクトは「進化」していきます。
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祈りのツリープロジェクトと同じく2011年から始めた優しいハンカチ展。1年目は、東北のこどもたちを元気づけるためのハンカチをデザイナーが作って届けました。2年目は被災地の小学生に書いてもらった絵をデザイナーが手を加え、ハンカチにしました。そして、できたハンカチの収益の使い道を被災地の小学生に考えてもらい、実際に、被災地の小学校の鼓笛隊を復活させる支援金(楽器の購入支援)として使われました。そして3年目は今の被災地からの言葉をハンカチにして展示する、という方法で展示を開催しました。

プロジェクトを継続することはとても大切です。福島さんはプロジェクトを継続するだけではなく、毎年少しずつバージョンアップしたり、その年の被災地の状況に合わせた内容に調整して、実施しているところがすごいと思いました。

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福島さんが手がけるどのプロジェクトも「参加する」ということを、大事に考えられていました

その他にも、「GIFT HOPE」や「美味しい東北パッケージデザイン展」など、数々のプロジェクトを紹介し、これからもたくさんのソーシャルプロジェクトを作っていきたいと語る福島さん。福島さんカッコイイ!と感動していたら、最後にびっくりなカミングアウトがありました。

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6年前には1500万円あった貯金が今では0円になってしまった。。。

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これはヤバい!このままでは、若い人にソーシャルプロジェクトを繋いでいけない!

ソーシャルプロジェクトできちんとお金を生み出せる仕組みを作ること。最後に大きな課題が残されました。この大きな課題に対して、参加者からは共感&応援メッセージが殺到!セミナー&サロン史上、一番熱いサポーターたちが集まったのではないでしょうか?笑 「福島さんを助けたい!」というたくさんの声を聞いて、福島さんは、本当に愛されている人なんだなぁと感じました。

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最後はみんなで円になり、笑顔で終了〜!

今週末の金曜日がいよいよ今年度最後のセミナー&サロンになります。みなさんぜひ、遊びに来て下さいね。
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★申込み受付中★
次回、第26回セミナー&サロンは3月27日(金)
「サステナブルなファッションとは」 ゲストは生駒芳子さん
詳細はこちら
お申込みフォームはこちら

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(笹尾 実和子)

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2015年03月20日

ファッションができるまで 〜 繊維学部から学ぶ1日

地球日記

通過する軽井沢の駅では雪が降っていた。観光客だろうか。大きなキャリーケースが、雪道をぞろぞろと続いていく。

上田駅も雪かも...という心配を他所に、トンネルをいくつかくぐると、晴れ間が広がり積雪もない。地形による恩恵をこの上田市では活用しているのだろうと駅について思った。

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向かう先は信州大学繊維学部。
国立大学の中で唯一の繊維学部であり、産官学連携として国内の企業とともに繊維の研究をしている。最先端のファイバー繊維だけでなく、自ら農場を持ち、綿や蚕、羊を育て、あらゆる繊維を自分たちの手でつくり学んでいる。農学だけでなく工学も学べる貴重な大学機関であるのも興味深かった。
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今回は、クライアントの研修として同行させて頂いた。繊維の素材や成り立ちを知る機会が少ないため、非常に僕らとしても勉強になる一日だった。環境という視点で、ファッションにできることを考える時間だ。

まずは、蚕と綿について。普段皆さんが着ている洋服はどんな素材か知っているだろうか。また、それはどうやって生産されているか知っているだろうか。
糸ができるまでの養蚕のプロセスや、綿がどうやって繊維となるかを、講義と実習で知ることとなった。


◯養蚕が白(左)。天然が緑(右)。
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価格でいうと2円と70円の違い。しかし、キレイな繊維になることを考えるとゴミが少ない養蚕の白い蚕のほうが、生産性が高く人気という事実もわかった。


◯綿繰り機
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木製のハンドルをグルグルと回すと綿がローラーの間に入り、綿毛は奥に、種は手前に分かれる仕組み。ハンドルは予想以上に重たく力がはいった。ギコギコと音もかなり鳴る。一人用の機械だが、今回は二人一組で作業を行った。

午後は、近代化の技術を知る時間。午前中に、糸ができるまでにあらゆる生き物が関わっていることや手作業で行うことを体験したこともあり、その効率性の進化や機械の発展のありがたさを感じた。


◯ガラ紡機
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ガラガラと大きな音がなるからガラ紡機。下から繊維を引き上げると勝手に繊維が絡まり糸としてよりあがっていく。今回は、絹の糸。触らせてもらうと、ふんわりとして触っているのもわからないほどのきめ細やかさだった。


◯100年前の機械。
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日本でも数少ない機械達。いまでは見学者や学生のための実習用となっているが、機械が稼働した時の迫力には現役のマシンにも劣らない。また、機械の一つ一つの部品の動きは先人の知恵や技術が詰まったのかと思うと胸が熱くなる。日本の繊維業界を作ってきた要素だからだ。


◯最先端の研究と技術を知る。
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Fii棟(ファイバーイノベーション・インキュベーション施設)と呼ばれる企業が入居する施設がある。ここは、実用レベルの試作品や分析・評価までを大学の設備を活かして企業とともに開発をしている場所。

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見せていただいたのは、トヨタの織機(しょっき)。車のトヨタがなぜ?と思うだろうが、シートベルトやシートの研究をしているからだ。その作業スピードはとてもはやく参加者とともに驚くばかり。

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もうひとつは、3Dプリンタのように、接合部なく衣類ができあがる島精機製作所の吊り編み機。パソコンでプログラムを設定し、レイヤーごとに指示を与えることでその通りのものができあがる。これにも一同釘付けだった。

◯最後に、総合研究所を見学
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繊維学部が6年以上パートナーとして研究開発しているスーツメーカーのアオキの展示。汗をかきにくい、形状を保つなど、様々な研究の歴史を見ることができた。

また、2Fの疾走するファイバー展には、実際に触って学べる繊維がたくさんあり、楽しみながら知識を得られる。見た目が同じようでも性質が異なったりと、五感と繊維を研究する感性工学を体験できるのは面白かった。
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毎日着る洋服。何を基準にあなたは洋服を選ぶだろうか。色・形・デザイン・サイズ・機能性と色々とあるが、これからのファッションには"サステナブル"という視点が必要となっている。「オシャレ」なものに人は飛びつくが、「オシャレ+どのように作られているか」がこれからのトレンドになりそうな気がした。


(推進スタッフ 鈴木高祥)

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2015年03月09日

いま社会に必要なのは「+クリエイティブ」 [セミナー&サロン]

セミナー&サロン

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每年ご好評いただいているThink the Earthの「セミナー&サロン」。第24回は、NPO法人プラス・アーツ理事長 兼 デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)副センター長の永田宏和さんをゲストにお迎えしました。

プラス・アーツさんは2006年に神戸市で設立され、まちづくり、防災、環境、教育などをテーマに企画・運営を行っているNPOです。

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プロジェクトの一つ「地震ITUMO講座」はイラストを多用したスライドやクイズ、実演などを取り入れた、分かりやすく実用的な防災セミナー。企業や行政の研修プログラムとしても大変人気が髙いです。

また楽しみながら防災の知恵や技を学ぶことができる「イザ!カエルキャラバン!」は、従来の防災訓練は若い世代やファミリー層が集まらないという課題がある中、おもちゃの物々交換プログラム「かえっこバザール」の高い集客性に着目して企画したプログラムです。

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プラス・アーツの活動のフィロソフィーは「地域豊穣化」。
一般的に言われている地域活性化は、ともすると"活性化=賑わうこと"と捉えられがちですが、そうではなくて地域の人口が減り高齢化しても、そこにいる人たちがその場所で豊かに暮らせる社会を目指そう、と「豊穣化」という言葉を使っているそうです。

そして地域豊穣化には、「風の人」「水の人」「土の人」の存在が不可欠だと語ります。それぞれの人には以下のような役割があるそうです。

土の人:その土地でしっかり根を張り、活動しつづける存在。
水の人:その土地に寄り添う中間支援的存在。
風の人:その土地に種を運び、刺激を与える存在。

永田さんは自身を風の人と称します。なるほど。
自分はどの人に当たるのだろう?と考えながら聞き入ってしまいました。

その他にも「不完全プランニングのすすめ」「+クリエイティブという手法」などなど、魅力をつくるためのヒントをたくさんいただきました。

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永田さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

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★申込み受付中★
次回、第25回セミナー&サロンは3月13日(金)
ゲストはさまざまなソーシャルプロジェクトを手がけている東京工芸大学教授の福島治さんです。
http://www.thinktheearth.net/jp/info/2015/03/-24-1.html

下記URLからお申込みいただけますので、ぜひぜひご参加ください(^^)
申込フォーム:https://business.form-mailer.jp/fms/f429b36b40552

(関根茉帆)

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2015年02月20日

プレイフル・ラーニングー今、この瞬間から、学びは楽しくなるー[セミナー&サロン]

セミナー&サロン

The Rocker
第23回セミナー&サロンでご登壇いただいたのは「The Rocker」と書かれた写真の男性。

音楽をやってる人? アーティスト? さまざまな印象を持たれると思いますが(実際ジョン・レノンそっくり! と言われたこともあるのだとか◎)この方は同志社女子大学現代社会学部教授の上田信行さん。

今回のセミサロでは、ワークショップの新しいスタイルを絶えず模索している上田さんから「学び」についてお話いただきました。

上田信行さん

平日の夜にも関わらず会場は超満員! 学びというテーマもあって、教育関係の方も多かったです。先ほどのRockな1枚を投影し「僕はこうなりたいんです」という言葉からセミナーはスタート。

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「何か課題や壁にぶつかったとき『できるかできないか』あるいは『失敗したらどうしよう...』ということが先に頭に浮かびがちですが『まずどうやるか? 誰とやるか?』と条件を考えることで、前向きに取り組むことができます」と上田さん。

「CanではなくHowで考える」
「嫌いだから、苦手だからと決めつけてやめてしまうのはもったいない」

シンプルだけれども、ハッとするメッセージが次から次へと飛び出しました。

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ノリノリな音楽とともにワークショップの事例紹介。子どもたちの笑顔がとっても印象的!

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その他にも「ラーニング4.0」「4つのS」「メタ認知」など、新しい言葉にみなさん興味津々。資料にびっしりメモを取っていた方も。

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「まだまだ話を聴きたい!」とセミナーが終わった後の交流会の様子。

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※上田さんのお話は地球リポートvol.64でもインタビュー記事を掲載しているのでぜひご覧ください。
http://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/report/2013/09/rpt-64.html#page-1

それでは、当日いただいたアンケートのなかから一部ご紹介します。


・刺激的なお話をありがとうございました!YETな自分にワクワクです。

・あっという間の90分でした。子どもたちとどのように向きあえば良いかヒントをたくさんいただきました。

・明日から活動していくためのエネルギーと勇気をいただきました。またいろいろお話してみたいです。

上田さんのパワフルでプレイフルな言葉から、普段忘れがちなことに改めて気付かされました。 "モノじゃないお土産" をたくさん受け取った時間でしたね。上田さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

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★申込み受付中★
次回、第24回セミナー&サロンは2月27日(金)
ゲストはNPO法人プラス・アーツ理事長の永田宏和さんです。
http://www.thinktheearth.net/jp/info/2015/02/-24.html
国内外で防災教育の普及に取り組む永田さんから「+クリエイティブ」な視点についてお話いただきます。

下記URLからお申込みいただけますので、ぜひぜひご参加ください(^^)
申込フォーム:https://business.form-mailer.jp/fms/67d1640139746

(関根茉帆)

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2015年02月05日

クリエイティブなシェアオフィスco-lab代官山に引っ越しました!

地球日記

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この度、一般社団法人Think the Earthの事務所を移転しました。...といっても、旧オフィスから徒歩2分の距離になのですが。笑

引越し先は今年1月に新しくできたco-lab代官山。co-lab(コーラボと読みます)は2003年にスタートした、クリエイターのためのシェアード・コラボレーション・スタジオで、現在は渋谷アトリエ、千駄ヶ谷、西麻布、二子玉川、墨田亀沢、そして代官山と合計6ヵ所に拠点があります。利用する人が個別にスタジオ(会社、個人事務所、アトリエetc)を構え、コラボレーションしながら集合体で働くことをコンセプトにしています。2年前のThink the Eathのセミナー&サロンでも、co-lab企画運営代表の田中陽明さんをゲストにお迎えしました。


引越し先に合う室内デザインを考えるなかで「新しいデスクを自分たちでつくろう!」とDIYにチャレンジすることになりました。今回のブログで、そのときの様子を簡単にご紹介します。

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引越し当日。荷物を運んだあとのすっきり片付いた旧オフィス。これまでお世話になったデスクの鉄脚部分は、すべて外して再利用します。

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脚を外したあとの木材部分、実は解体できるみたい!(この日まで知らなかった・・・)回収してもらいやすいようにコンパクトにまとめました。

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その後、新しいデスクの組み立て作業を開始!

天板部分はWOODPROさんの国産杉の足場板を使います。まずは、裏面に鉄脚を取り付ける部分をマーク。

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続いて、ドライバーでネジ留め用の穴を開けます。

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そして最後に、上からしっかりネジで固定します。

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作業の途中、「ネジが奥まではまらない!」「こんな風にするとできますよ」なんて声がちらほら。慣れない作業に最初はとまどいながらも、数をこなすとだんだんとコツがわかってきます。教えながら、教わりながら、みんなで協力しあってなんとか完成!

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立派なデスクに仕上がりました(^^)

今回使用したWOODPROさんの天板は、実際に工事現場で使われていた足場板や敷板を再生したもの。ところどころに見られるキズやサビ跡も、使い古しならではの味わいが出ていて愛おしくなります。

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自分でつくったデスクに大満足♪な笹尾さん
(ちなみに隣の本棚もWOODPROさんでオーダーメイドしたものです)

それでは、新しくなったオフィスをご紹介します!
こちらはミーティング&ワークショップスペース。

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Think the Earthの過去のプロダクツやいま取り組んでいるプロジェクトの資料を並べています。ご自由にお手にとってご覧ください(^^)

また引越し先が6階なので、ベランダからは代官山の景色が一望できます。天気や季節の移り変わりも、ここで実感できそうです。

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その他、co-lab代官山のイベントスペースや外観はこんな感じになっています。実は私たちが一番乗りで入居させていただいてるので、ご近所さんとの交流はこれからの予定。クリエイターや企業の方の利用がはじまったら、いろんなコラボレーションが生まれそうでいまから楽しみです(^^)

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お近くにお立ち寄りの際は、ぜひ遊びにきてくださいね。
これからもよろしくお願いいたします!

(関根茉帆)

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2015年01月21日

週末は青山へ。ReCloset(リクローゼット)いよいよ開催!

おすすめ info

Think the Earthが寄付先のコーディネートで協力をさせていただいた、ルミネのチャリティイベントReCloset(リクローゼット)が今週末いよいよ開催です。

最新情報で掲載していますが、忘れないプロジェクトも寄付先のひとつです。

寄付先団体のひとつであるえがおつなげてのスタッフの方と、トークイベントの中身について打ち合わせをして参りました。

山梨県北杜市(ほくとし)で日本の都市と農村をつなぐ活動しているえがおつなげて。農地やマルシェを通じて都会に暮らす人と農村が関わるきっかけづくりを行っています。

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活動の内容をあらためてお聞きしつつ、当日の内容を摺り合わせていきます

ReClosetは、買ったお洋服の金額ぶんを、自分が応援したいと思う寄付先に投票できる仕組み。

活動内容を紹介するパネルやトークイベント、ワークショップなどを通じて、自分の社会的な関心ごとを発見するきっかけにしてほしいと考えました。

Think the Earthも宮城県で活動する若年者の就学および就労支援を行う「石巻NOTE」のスタッフの方をお招きしてお話をお聞きする予定です。

打ち合わせの後、集まったお洋服を見せてもらいました。集まったお洋服1800着をルミネ社員がひとつひとつ仕分けています。

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レディースのみだそうですが、素敵なお洋服がたくさん

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お洋服だけでなく、バッグや靴もあるのですね

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24日(土)、25日(日)の二日間開催です。時間は両日とも11時〜17時まで。詳細はホームページでご覧になれます。

屋外では、青山ファーマーズマーケットによる「WEEKEND BREAD MARKET」も開催されます。ランチがてらぜひ遊びにいらしてください。

*開催概要*
http://www.lumine.ne.jp/world/choroko/recloset/
・会  場:ifs 未来研究所未来研サロン WORK WORK SHOP
・アクセス:http://www.itochu-artsquare.jp/access/
・住  所:東京都港区北青山2−3-1 シーアイプラザ2F
・会  期:2015年1月24日(土)~1月25日(日)
・時  間:午前11時~午後5時
・入場料 :無料

(谷口西欧)

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2014年12月10日

AQUA SOCIAL FES!!2014@北上川でヨシ刈り体験

地球日記AQUA

こんにちは、曽我です。
先日の日曜日、「AQUA SOCIAL FES!! 2014〜みんなの北上川流域再生プロジェクト〜第6回 津波で被害を受けた河口の再生を目指して、ヨシ刈りをしよう!」に参加してきました。

今回のプログラムの内容は、午前中に震災の津波後に育ったヨシの刈り取りを体験。午後は葦ペン作り。最後に2012年からスタートしたAQUA SOCIAL FES!!の北上川流域再生プロジェクトの3年間の振り返り、ヨシの利用方法などについてのお話を伺い、チームの中で「みんなとだからできること」をテーマにアイデア出しや感想などをシェアしました。

集合は仙台駅。2時間弱かけて北上川河口(石巻)に向かいました。

AQUAkitakami_01.jpg河口に到着!空気はひんやりしていましたが、絶好のヨシ刈り日和です。

AQUAkitakami_02.jpg当日は現地集合の方もいて、すでにたくさんの人が集まっていました!

ヨシの刈り方はりあすの森で、一番の刈りのベテランとおっしゃっていた方に教えてもらいました。

AQUAkitakami_04.jpg鎌を使うのは初めてなので、軽々とヨシを刈る様子を拝見しながら失敗しないかな、とドキドキしていました。

それではチームに分かれてヨシ刈り開始です!教えてもらった通り、左足は一歩引き(鎌に勢いがついてしまったときに怪我をしないため)、鎌を斜めに上げるようにしてヨシの根本の方を刈ります。

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実際やってみてビックリ!拝見したときは軽々と刈っていたのになかなか切れません。開始前にすこし説明を伺ったのですが、今回刈るヨシは茅葺き屋根に使われる素材になるそう。なるほど、屋根に使われるだけあって固いのなんの。とっても丈夫なヨシは簡単には刈れませんでした。

AQUAkitakami_06.jpg同じチームのご家族。小さいお子さんは危ないので鎌は持たず、お父さんの刈ったヨシを一生懸命運んでいました。

一生懸命作業をしていたらあっという間に時間がたち、束ねたヨシを運び出します。
みんながヨシを運んでいる中、違う場所に集めいてる人たちがいました。いったい何が始まるんだろう...?

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なんと!ヨシのピラミッドが完成しました!すごい!!

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みんなでヨシのピラミッドの前で記念撮影をしました。
AQUA SOCIAL FES!!のFacebook公式ページに集合写真がアップされています^^


午後からの作業は場所を移動して石巻市河北総合センターで葦ペン作りです。

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今回葦ペン作りに使ったヨシは今日刈ったものではなく、乾燥させているものでした。私たちが刈ったヨシもすごく頑丈でしたが、乾燥させたものはさらに丈夫に!硬くて硬くて...。なかなかうまくカットできませんでした...。

それでもなんとか完成!ペン先がしっかりしているのでとっても書きやすく、ここでもヨシの頑丈さを再認識しました。

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最後はAQUA SOCIAL FES!! 3年間の振り返り、ヨシの利用方法などのお話を伺い、チームのみなさんで「みんなとだからできること」を話し合いました。

印象に残ったお話をひとつ。ヨシ原は人の手が入って維持される生態系だそうです。12月〜3月に今日のようにヨシの刈り取りを行い、4月に火入れをします。ヨシ原を焼くことで芽吹きが良くなるそうです。

また、日本各地の河口にヨシ原がある場所はいくつかあるそうですが、北上川河口にあるヨシ原は、塩が混じるヨシなので、とても強いヨシが生えることで有名だそう。なるほど、そんな簡単に刈れないわけだ、と改めて作業が大変だったことを納得しました。

北上川河口のヨシ原は東日本大震災による津波の影響で被災し、地盤沈下により、多くのヨシ原が失われたそうです。まだまだ再生活動には時間がかかるそうなので、今回だけの参加に留まらず、毎年参加できたらいいなと思いました。

翌日はせっかく仙台まで来たので、Think the Earth paperを設置してくださっている「せんだいメディアテーク」に行ってきました!

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あいにく図書館はお休みだったのですが、一階のショップでも書籍をたくさん販売していて、そこだけでも十分に楽しめる空間でした。ほかにも、現在進行中の気になるプロジェクトがたくさんあり、改めてまた来たいなと思いました。

ヤングファーマー農宴」「バリアフリー上映」「てつがくカフェ」など、せんだいメディアテークのプロジェクトは下記URLよりご覧いただけます。
http://www.smt.jp/projects/

最後になりますが、「AQUA SOCIAL FES!!2014 第6回 津波で被害を受けた河口の再生を目指して、ヨシ刈りをしよう!」のレポートは公式サイトでもアップされますので、そちらもお楽しみに!

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(曽我直子)

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2014年12月08日

otto & orabuに魂をもっていかれた

プロジェクト裏話

ひさびさにココロを揺さぶられる体験をしている。

12月5日、念願のotto&orabuのライブに行くことができた。
日本科学未来館の巨大地球儀の下で行われたそのライブは、
もう、すごいの一言。それ以外の言葉は出てこない。
東京での演奏は初めてということもあり、
立ち見も含めて500人が参加する大盛況ぶりが、
その注目度の高さを窺わせる。

実は11月に、その母体である
鹿児島の障害者支援センター「しょうぶ学園」を
地球リポートの取材のために訪れていたのだ。

園長の福森伸さんに、施設の案内をしていただき、
「しょうぶ学園」のコンセプトや空間デザイン、
そこで出会う人たち、彼らから出てくる表現、
ことごとく、ただただ度肝を抜かれることばかりだったのに、

こんどは、otto&orabuの音とリズムが、
言葉にできずに呆然としているままの僕の身体を
新たな感動として、地の底から脳天に向かって
突き抜けていくような体験だった。

魂が揺さぶられるというのはこういうこと?
音を鳴らす楽しさってこういうこと?

(過去の演奏映像はこちらで見られます。でもライブ体験にはかなわない、、)
https://www.youtube.com/watch?v=CW0wkgMgAzc

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入り口近くのパン屋さんの店の前。毎日更新されている黒板テキストが、訪れた人を「しょうぶ学園」の世界に迎え入れてくれる

言葉にならない。
いや、言葉(概念)で説明しようと脳を動かせば動かすほど、
「しょうぶ学園」やotto&orabuから受ける衝撃が薄らいでしまう。
だから、もう考えないでおこうと思いさえする。

「問題はたくさんあるけれど、迷いは無い」
と福森さんはインタビューの最後に仰っていた。

その境地に達するまでにどれほどの時間がかかったか、
想像を絶するけれど、otto&orabuの音を聞いていて、
ほんとうの人間とはなにか、ほんとうの社会とは何か、
まっすぐな姿を映し出されて清々しい気持ちになった。

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otto&orabuを率いる園長の福森伸さんは、園内どこへ行ってもみんなの人気者

詳しい話は次回の地球リポートをお楽しみに!

(上田壮一)

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2014年11月19日

地球合宿2014〜都市について考える〜

お知らせ

最近「都市」をテーマにしたイベントやカンファレンスがたくさん行われています。それは、2020年に東京オリンピックの開催が決まったことが大きいと思います。そんな中で、Think the Earthでも「地球合宿2014」と題し、都市の変化をテーマにしたイベントを未来館と共催で開催しています。(9・10・11月の3回連続イベントです!)

今や、世界中の人口の半分が都市に住んでいて、21世紀末にはおよそ7割の人口が都市に住むと言われています。東京の都市人口ランキングは今も、そして10年後も世界で1位。こんな狭い土地に世界で一番人がたくさんいる、って改めて考えるとちょっとビックリしませんか?(詳しくは最新のアースリウムでチェック)

日々忙しく過ごしていると、大きな視点で物事を見ることを忘れてしまいがちです。この「地球合宿2014」では、地球視点で都市を見る、ということにチャレンジしました。
10月に行われた「地球合宿2014〜TOKYO・オン・データ」のテーマは生物多様性と気候変動。まずは参加者みんなで自己紹介タイムです!今日参加した理由、知りたいことをチーム内でお話してもらいます。

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色画用紙を使って、自己紹介をしていただきました

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参加理由はみんなそれぞれ。こちらの方は「東京の未来について色々な意見が聞きたい」

この日お話をして頂いたのは、国立環境研究所 の肱岡靖明さんと五箇公一さんのお二人です。肱岡さんには、気候変動と都市の関わり方についてお話いただきました。

地球温暖化は、2100年とか遠い将来に起こると思われがちだが、どうやらそういう話でもないらしい。東京の気温は過去132年の間で3.3℃も上がりました。気温は長いスパンで上昇しています。東京の気温上昇が高い原因は温暖化と共にヒートアイランドの影響もあります。東京は緑地が少なく、どこもコンクリートで埋め尽くされているため、気温が下がりにくい、という特徴もあります。今後、東京の気温が上昇し、猛暑日がふえることは確実でしょう。

温暖化が進むことで、将来どういうリスクが起きるのでしょうか?
水不足、海面上昇による生態系の変化、そして、降水量の変化に伴った水害などが考えられます。例えば、今、下水道から水があふれる基準はおよそ50ミリを超える雨が降ると水があふれるようになっています。でも、最近のゲリラ豪雨に対応するのなら、もっと大きな下水管を作って、75ミリまで対応できるようにした方がいいでしょう。また、海面上昇に伴い、今ある防波堤より高いものに変えるべき場所も出てきます。でも、一度作った社会のインフラを変えるのは、お金も時間もすごくかかってしまうのです。

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みなさん、真剣に肱岡さんの話をきいています

気候が変化することで、社会が対応できなくなる。そこで「今の状況に合わせて個人や社会が変わろう」という適応策の考え方が出てきます。今すでに影響が出ていて、それに対して実施している活動は適用策と言えるのです。熱中症対策もそうです。今はスマフォで色んな情報を見ることが出来ます。降雨情報システム「東京アメッシュ」で、天気を予測して行動するのも、個人ができる「適応策」のひとつと言えます。

肱岡さんは都市を考える上で「自分たちがどういう社会を作りたいかを考えるべき」という視点を教えてくれました。世界のトップレベルの人材が集まる都市がいいのか、文化価値が高い都市がいいのか、教育、安全重視の暮らしやすい都市にしたいのか。それによって、自分たちの行動が変わってくる。本当にその通りだなと思いました。

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自分の求める都市はどんな姿ですか?と参加者に問いかける肱岡さん


続いて登場頂いた五箇さんには、生物多様性と人間の関わりについてお話いただきました。都市に住んでいると、生物多様性とは切り離された生活のように感じてしまいますが、そんなことはありません。都市ではたくさんのものが消費されています。

例えば、私の大好きなタコ。日本人が消費しているタコは、世界の約8割といわれていて、モロッコ/モーリタニアのたこを年間2万輸入したことで、絶滅しかかっているそうです。(ちなみに日本で一番タコを消費している都市は大阪だとか。笑)

タコに続いて今度はうなぎ。世界のウナギの7割は日本人の胃袋に収まっていると言われています。1990年代からほとんどとれなくなり、多くのうなぎはヨーロッパから輸入していますが、ニホンウナギはすでに絶滅の瀬戸際に追い込まれている状態です。

こうした都市での大量消費は、乱獲の原因につながり、生物多様性をなくして原因のひとつです。人間の活動によって動物たちがどんどんと絶滅している。未だかつてないほどのハイスピードで。人間も生き物だから、生態系の多様性があってこそ、私たちも生きていくことができるのです。当たり前のことなのに、都市に住む私たちは生き物の連鎖を感じることができていないように思いました。

5地球合宿.jpg遺伝子の多様性、生態系の多様性、景観の多様性・・・色んな多様性と人間の関わりについてお話してくださいました


また、生物多様性が崩れることによって、感染症が増えることも考えられます。例えば、
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」という感染症は、死亡率が10%を超えるちょっと怖い病気。その媒介するのはダニの一種「マダニ」。都会などにも普通に出没するという。なぜ都会に出てきたのでしょうか?もとは野生動物の血を吸っていたけど、野生生物が都会にくるようになったかことが原因だそうです。

6地球合宿.jpg実はダニが大好きだと言う五箇さん。ダニのすばらしさも語っていただきました!笑

今、人間と野生生物の境界線が崩れてかけている。それは、人間にとっても、動物にとっても不都合が多そうです。そこで、五箇さんからは「野生生物と人間の住処をどうわけるか」というゾーニングの提案がありました。生態系の円の中に、私たちの住む都市、があります。都市は、人間が生き残るための、手段のひとつであり、人間が安全にくらせる大切な場所です。ただ、生物圏との関わりをどうするか、ということをちゃんと考えることがとても大事です。私たちは、生物多様性に負荷をかけない都市、というものを考える必要があると思いました。

お二人のお話を聞いた後は、参加者の方に「気候変動に立ち向かうために/生物多様性との共生・共存を目指した大都市 東京の理想的な未来像のために、行政 個人ができることは何か?」をチーム別で考えてもらいました。

7地球合宿.jpg行政のデータがつかえるんじゃない?人口減少をポジティブに考えてみたら?色んな意見が聞こえてきます


8地球合宿.jpg難しいテーマだけど、みなさんとても楽しそう!

発表のアイデアとしては、例えば、下水のあふれやすい場所が分かるハザードマップを作る、第2のふるさとを地方持つべき、自転車専用道路の設置、働く場所と生活する場所をうまく分けた「暮らしのゾーニング」など、たくさんの意見が出て、自分の生活と都市との関係が少しずつ見えたように思いました。

個人的には、9月と10月に開催した「地球合宿」を通して、都市は生き物ではないけれど、そこに集まる人、インフラ、構造物などの様々な要素によって都市の空気感は変わります。都市の変化の早さや動きはまるで生き物みたい。そんな不思議な感覚を持つようになりました。「都市」という生き物がどう生きていくのか。それを作っていくのは他でもない、都市に住む私たちです。

11月の「地球合宿2014」は今週の22日、23日に開催します。
地球合宿2014の締めくくりとなるこの日は、「東京/TOKYO」の「魅力」と「リスク」について、を参加者みんなで議論しながら、2日間にわたってアイディアを出し合います。たくさんの方に参加頂けることを楽しみにしています!ぜひ、お気軽にご参加下さい。


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申込みはこちら↓

地球合宿2014「TOKYO・100人ディスカッション」

(笹尾 実和子)

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