2011年06月02日
Think the Earth基金の支援先を訪問=AAR編
Think the Earth基金の寄付先NGO/NPOの訪問記、第三弾です。
5月18日(水)、Think the Earth基金の第一期寄付先のひとつ、難民を助ける会(AAR)の、仙台事務所を訪問しました。
翌日は、福島市と相馬市のグループホームへの物資配布に同行させていただいたので、その報告も...。
AARは、震災の2日後、13日にはスタッフが東京を発って現地入りし、以来、2ヶ月で延べ420施設、5万人以上の方に物資配布等を行ってきました。現在は仙台と盛岡に事務所を立ち上げ、仙台に10人、盛岡に7人のスタッフが常駐。主に障害者施設、高齢者施設や支援の届いていない避難所や離島、在宅避難者に物資を届け、炊き出し、医療支援などなどを行っています。
例えば、認知症の方や精神障害の方は、大きな声を出したり動き回ったりするのを止められないので、避難所を追い出されてしまう。あるいは、寝たきりのお年寄りや、身体の不自由な方を抱えているお家は、避難したくてもできない、という状況にあります。こうした人たちへのケアを中心に、宮城、岩手、福島、山形の4県に支援を届けているのです。
物資支援の他、牡鹿半島の巡回診療、巡回バスの運行、福祉施設の修繕、女川でのコンテナハウスの提供、炊き出しなど、刻々と変わるニーズに合わせて、活動を展開しているのです。
でも、どうやって在宅で困っている人たちを見つけているのでしょうか?
「県や各地域の社会福祉協議会、関連する団体と連携し、定期的に情報交換を行っているんです」と、スタッフの野際さん教えてくれました。
いま、一番支援が必要な高齢者や障害者...自分で声をあげられない弱者に、一番支援が届かない状況になっているのだといいます。確かに、災害の規模が大き過ぎて、この2ヶ月は、できるだけたくさんの人を救う、支援するということに重点が置かれていたように思います。
少しずつ、状況がよくなるに従って、いまだに取り残された人々へ、もっと目を向けるべき時がきているのではと感じました。
最後に野際さんから、みなさんに伝言です。
ひとつは、「多様性を受け入れて欲しい。動くことが困難な障害者や痴ほうの方...様々な人に配慮してほしいのです」ということ。
もうひとつは、「ぜひ、継続した支援を。一度にたくさんでなくてもいいんです。1ヶ月500円でもよいので、少なくとも2-3年、被災者を一緒に支えていってください」
とのこと!
仙台事務所では、現在、地元のアルバイト・ボランティアスタッフを募集しています。
http://www.aarjapan.gr.jp/recruit/#job3
●炊き出し用の大鍋やバーナー、食材が積まれている事務所内

●被災地には車椅子も届けます

●野際さん(右から2番目)、小林さん(左から2番目)や事務所スタッフ、ボランティアの皆さん。他の方は既に物資配達等にでかけた後でした。
「ずっと被災地で活動していて、お辛いこともあったでしょう」と聞くと、「最初、被災地の悲惨な状況をみて、泣きながら物資を届けていたスタッフもいました。長く活動するためにも、時々はみんなで飲みに行って、気分転換しています」とのこと。泣きながら物資を届けていたスタッフの方の気持ちを思い、思わず目頭を熱くしてしまいました。

次回は、福島市、相馬市への物資配布に同行させていただいたときの様子を報告します。
(はらだまりこ)
2011年04月20日
4月22日〜24日はイベント盛りだくさん!!
今週の東京は、ぼかぼか陽射しが差し込む日もあれば、
冷たい朝露からはじまり分厚い雲が覆って肌寒い日もある。
交互にやってくる曖昧なお天気。
でも今週末は晴れてほしいです。
何故かといいますと...4月22日〜24日はイベントが盛りだくさんだから!
まだ予定決めていない方、ぜひ足を運んでいただきたいイベント掲載します。
【その1:Think the "Earth Day 2011" 】
毎年4月22日アースデイに開催している「Think the Earth Day Party」。東北地方のお酒とオーガニックの有機野菜でお迎えします!(会場はこちら、申込と詳細はこちら から)

会場として協力いただくSANBANCHOCAFEさんは、最近「TOKYO油田 」の回収スポットになったそう。
当日はもちろん、その後でも、油をもちこめば被災地へ向けてバスを走らせる燃料に つながります。
【その2:学生が水問題を考えた"STEP" 】
一歩ずつ、につながるイベントといえば、こちらもオススメです。
4月22日〜24日まで東京・原宿で開催するスニーカー展示販売会。
(詳細はWEBやDMから、問合せは@にかえtokyo.vulcanize[at]gmail.comへ)

実は4月6日に、今年最初のみずのがっこう出張授業をしてきました!「ヒコ・みづのジュエリーカレッジ(東京校)」という専門学校のシューメーカーコースの学生&先生と、"世界の水問題"を考える授業。(▼様子はこんな感じ)

皆さんお馴染みの"あのスニーカー"を題材に、卒業制作を展示販売するプロジェクトのテーマに選ばれたのが"水問題"。一人ひとりが水問題を「自分たちのこと」として考えながら、シューズのデザインや展示レイアウトに想いを込めています。
水問題も震災も大きすぎて、"自分に出来ることはない"と感じるかもしれません。
でも、仲間や多くの人と一緒なら、"出来ることが見つけられる"かもしれません。
【その3:Earth Day Tokyo 2011 】
多くの人と触れあい、盛りあがる春のイベントといえばアースディ。
両日とも、STAFFはこちらでお待ちしております!
Think the Earthプロジェクトのブースは23番。今年は東日本大震災をうけて立ちあがった「アートで日本を励ますhagemashi_art」と「想いをカタチに カタチをチカラに!YELL ART Project」を応援します。当日はブースでも絵を飾ったり、描いてもらったりするので、ぜひお立ち寄りください!

皆さんも色んな場所で、地球のことを考える週末になると思います。
雨も朝露も好きだけど、今週末は暖かい陽射しが届いてほしいです!
(風間美穂)
2011年04月12日
エネルギーシフトと合わせて、"水シフト"も考えたい!
東北関東大震災から一ヶ月が経ちました。
皆さんはどんなことを思いながら、4月11日を迎えられたでしょうか。
私は、この一ヶ月半を"インプット強化月間"として捉えることにしました。これまで様々な情報に触れながらも、自らの活動として繋がっていかなかったことを振り返り、自戒を込めて「人と出逢い、語らい、即行動を起こす」ために動こうと決意。
「被災地にいない私たち市民は、いま何ができるだろうか」
という問いを念頭に、多くの方と会話をしています。と同時に、水を通じて地球や社会を考えるみずのがっこうとしては、今年の夏に向けどんなことができるだろう......とくり返し考えています。
今日はまず一つ目のインプット情報を、ダイジェスト版でご報告します。二つ、三つ目のインプット情報も報告していきますので、気になる活動があれば、ぜひご連絡ください。
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【3月30日(水)長野県・上田市】

先の大震災の影響により、東北地方を中心とした各地では「上下水道」が大打撃を受けました。これにより、広域な被災地では飲料水はもちろん、衛生的な生活をおくるための水の確保には大変苦労されています。下水道の復旧にいたっては、全域の作業を終えるのに3〜4年はかかると言われるほど、目処が立ちにくい状況です。
また、被災地以外でも電力供給がうまくいかないために、あらゆる地域や事業に支障がでました。この教訓から、いま各地では「エネルギーシフト」や「安全で安心な生活」の見直しをはかろうという動きが出てきています。

※写真は中本信忠先生
そこで、この日はみずのがっこう副校長の橋本淳司さんと共に、長野県上田市をホームとして活動されている中本信忠先生を訪ねました。先生は"緩速ろ過処理、およびろ過池の生物被膜の生物群集に関する研究"をされてきた専門家で、信州大学の名誉教授。現在は、NPO法人地域水道支援センターの理事長をされています。
そもそも、聞き慣れない言葉かもしれませんが、私たちが普段使っている水道水は"急速ろ過"された水が殆どです。川やダムから水を取り入れ、幾つもの工程を経て処理され、消毒された上下水道が、私たちのもとへ届けられています。(詳しくは、東京都水道局のサイトを参照)

※写真は上田市水道局浄水管理センターの資料室内で撮影
これらの過程を通る水は、たくさんの電力を使って浄化しているため、エネルギー依存度が高い水と言えるでしょう。一方、"緩速ろ過の浄水場"はまだ存在していますが、近年は"急速"方式にとって変わられ、使われなくなった施設も少なくありません。こちらは急速と比較されるため、緩速と称されているのですが、正しくは"生物浄化法"と呼ばれる方法で浄化されています。(詳しくは、中本先生のブログを参照)

近年は、更にコストをかけ多くのエネルギーを使って、"高度浄水処理"された水を供給するべく、巨額の設備投資がなされているのをご存知でしょうか。一般には知られていないようですが、水道事業は各都道府県の自治体で運営することになっています。また、水道事業は各自治体のエネルギー使用量の約4割を締めています。まして大規模な水道事業を自治体が請け負うということは、そこにかかる費用を住民が負担しなければならないために、全国の水道料金には大きな差が生まれているのが現状です。(この部分は橋本さんの著書で詳しく解説されています)

美味しく安全に浄水できる方法で、且つローコストなのに少ないエネルギーで運営できる浄水処理施設が既に存在している。そして、この度の大震災を経験してもなお、大きなダメージを受けずに運営できているとしたら、どうでしょうか?
少し聞いただけでも、"急速ろ過"より断然、"緩速ろ過"の方が魅力的に感じませんか。実は、中本先生をはじめとするNPO法人地域水道支援センターの方々は、これまで何年もこの主張を続けてこられてきました。ところが、エネルギー兼電力事情のように、水道事情もまた様々な圧力という壁があった為に、急速方式が広まっていったのです。

しかし今回の震災を機に、"エネルギーシフトの必要性"が強く語られ始めました。中本先生のもとを訪れた橋本さんも、環境負荷の低い浄水処理方法を推奨する"水シフト"の動きに、大きな期待を寄せています。
3月末から二ヶ月かけて、橋本さんと共に"水シフト"を取材していきます。5月下旬にはまとまったリポートを執筆いただく予定です。東北地方を中心に、ローカルコミュ二ティの中でエネルギーシフトと水シフト両方が実現されれば、大きなモデルになるはず。
今後も大いに注目していきたいと思っています。
(風間美穂)
2011年04月07日
Think the "Earth Day 2011" を開催します!
こんにちは、曽我です。
都内でもさくらが満開になりつつあり、春を感じる気候になってきましたね。
ニュースからはお花見を自粛するようにという声が聞こえてきますが、一方ではお花見で東北のお酒を飲もう!という声も聞こえてきます。皆さんはお花見に行かれましたか?
私たちThink the Earthプロジェクトは毎年4月22日のアースデイに「Think the Earth Day Party」を開催しています。今年も開催準備を進めていましたが、3月11日に発生した東日本大震災を受け、開催するべきかどうか真剣に悩みました。
今回の震災は被災地の範囲が広く、未だに被害の規模が把握できておらず、行方不明者の捜索も続いています。原発事故もまったく終わりが見えません。その一方、今、日本全国で被災地のため、これからの日本のために「わたしたちできること」「何かしたい」という気持ちが強く芽生えています。
その声を聞き、このような時だからこそ、これからの日本のことを集まっていただいた皆さまと一緒に考え、語る場になれるのではないかと考え、予定通り開催することにしました。
たくさんの方に来て頂き、日本の未来、世界の未来、地球の未来をみんなで一緒に考えてきたいと思います。皆さまのご参加、スタッフ一同心よりお待ちしております。
詳細は下記よりご確認ください。
Think the "Earth Day 2011"開催のお知らせ
▼2010年4月22日「Think the Earth Day Party」の様子

● お問い合せ先 ●
Think the Earthプロジェクト
担当:曽我・笹尾・長谷部
e-mail: event2011★thinktheearth.net
★を@に変えてご連絡ください
(曽我直子)
2010年12月27日
ダイアログ・イン・ザ・ダークに行ってきました!
先日、今年最後の「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」に行ってきました。
Think the Earthプロジェクト・スタッフブログで過去に何度が取り上げたことがありますが、これはまっくらやみのソーシャルエンターテイメントです。

簡単に説明すると、暗闇の中を暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障がい者)のサポートのもと、何人かのグループで1時間ほど一緒に行動します。
噂では聞いたことがあるものの、実際暗闇の中で何をするんだろう・・・?と、不思議と不安と好奇心を抱きつつ参加しました。
本当に全く想像のできなかった暗闇の世界。いざ、その中に入って一番最初に感じたことは、「広い!」でした。それは、その場所が広いのではなく、何も見えないのでどこからどこまで何があるのかわからず、ただ果てしなく暗闇がそこにあったので、「広い」と感じたのでした。
そして、次に感じたのは「におい」でした。そう、葉っぱの香りがしたのです。とても涼しく爽やかな緑の香り。けど、参加者の方々が口々にする言葉はそれぞれ。音を感じる人も入れば、気配を感じる人。人の五感は視覚以外にも、たくさんのことに反応するんだと、今更ながら感じたことでした。
そして、みんなでコミュニケーションを取りながらどんどん先に進んで行きます。本当に何も見えないので、参加者同士コミュニケーションを取り、協力しながら進んで行くことがとても新鮮でした。
あっという間に1時間が過ぎ、光のある世界に戻ります。時間の感覚も失い、暗闇の中に1時間もいたなんて思えないほど、あっという間の出来事でした。
普段当たり前に感じていることを改めて身体と心で感じ、自分が何を感じるかと再発見もできた時間になりました。
今回私が参加したのは通常より少し短いライトバージョン。1月には新春ダイアログ・イン・ザ・ダークとして、暗闇で書き初めをすると聞きました。・・・暗闇で書き初め!とっても興味深いワークショップだと思いました。
2月以降もさまざまなテーマで開催予定ですので、皆さんもぜひ参加してみてください!
(曽我直子)


