2013年10月16日

卒業のご報告&世界一周の旅に出ます!

地球日記

こんにちは! インターンの木村 俊介です。
約半年間、こちらでインターンとしてお世話になってきましたが、今月で卒業させていただくことになりました(...とはいえ、これからも、イベントのお手伝いや地球リポーターとして活動させていただきます!)。

今年の春、色々な偶然が重なって、私はこちらでインターンをさせていただくことになったわけですが、今振り返ると、全ては最初から決まっていたことのように思えます。そこに運命を感じずにはいられません。

Think the Earthで過ごした期間は、私の人生において間違いなく大きな転機となりました。素晴らしいスタッフのみなさんから、たくさんの出会いとチャンスをいただいたことに深く感謝しています。
いつもわいわい楽しく、たくさん笑わせていただきました。この場所が大好きでした。本当にありがとうございました。

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最後に、今後の私の活動について紹介させてください。
私は10月16日より、「オーガニック」「自然と調和した暮らし方」をテーマに、奥さんとふたり世界一周の旅に出ます(期間は一時帰国を含め約1年間です)。
世界各地の農場やエコヴィレッジへの訪問を主に、これからの暮らし方を考える旅にしたいと考えています。

また旅の間は、Think the Earthも参加している「いただきますの日」プロジェクトにも「いただきます夫婦」として、参加させていただきます。
いただきます夫婦のワールドレポート」として、世界各地の食のリポートや動画のアップなどをさせていただく予定です。

いただきます夫婦のワールドレポートはコチラ
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その他、旅行中に様々な情報を発信していくつもりですので、そちらのチェックも是非よろしくお願いします!

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世界各地で、 Think the Earth してきます!


(木村俊介)

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2013年10月09日

アースコミュニケーターインタビューVol.2 安斉紗織さん

地球日記お知らせアースコミュニケーター

こんにちは、インターンの木村です。
アースコミュニケーターの方へのインタビュー第二弾をお届けします。
今回はIsland Gallery(アイランドギャラリー)店長の安斉紗織さんです。

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安斉 紗織(あんざい さおり)
Island Gallery店長
http://islandgallery.jp/

1983年生まれ。女子美術大学卒。
大学在学中にドキュメンタリー映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』に魅了され、学園祭で同作の自主上映会を開催する。卒業制作「自然をまとう」では、優秀賞を受賞。卒業後、しばらくは旅をしたり、西表島で制作活動をしたりして過ごす。さまざまな巡り合わせを経て、現職。ブログ「さおたんのしっぽ」http://saotan.jp/
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----まず、Think the Earthとの出会いや、これまでの交流について教えて下さい。

もともと、当店Island Galleryのオーナーである石島英雄がThink the Earth理事の上田さんと知り合いだったんです。石島はかねてから、上田さんの活動に注目していたようです。ある時、石島と上田さんが、都内の地下鉄でばったりと会う機会があり、ギャラリーに帰ってきた石島が私にそのことを話してくれました。「今日は、さおりの好きそうなことをしている人に会ったよ」と言われて。当時から私は、地球のことを考えるのが好きだったので、すごく興味をもちました。上田さんのことを知ったのが、Think the Earthのことを知るきっかけにもなりました。

それから少し経った2008年に、私たちは、明治神宮文化館で名嘉睦稔(なかぼくねん)の展覧会を行ったのですが、その時に上田さんをゲストとしてお呼びし、名嘉睦稔やThink the Earthの活動について、話していただきました。このとき、私ははじめて上田さんに直接お会いしました。イベント当日は会場で『百年の愚行』や『世界を変えるお金の使い方』、『地球時計』の販売も行いました。私もそこで、本を読ませていただいて、「こういうことを知りたかった!」と感銘を受けました。Think the Earthの具体的な活動を知ったのは、このときだったと思います。

その後も、みずのがっこうを一緒にやらせてもらったり、震災後、Think the Earth基金へ展覧会の売り上げの10%を寄付させてもらったりと、Think the Earthと交流を続けてきました。

----次にアースコミュニケーターになられた経緯を教えて下さい。

私はもともと地球のことに関心があり、大学時代は学園祭で『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』の自主上映をやったり、自然に還る素材で作品を作ったりしていました。漠然と、地球の事を考える活動をしたいな、と思っていたんです。でも、いざ社会へ出て仕事をはじめてみると、日々の業務に追われ、なかなかそういう活動をできずにいました。すごく葛藤がありましたね。そんなとき、2009年くらいだったと思いますが、上田さんとお食事をさせていただく機会があったんです。その席で、上田さんから地球への熱い想いを伺いました。上田さんはちょうどボルネオから帰国されたばかりで、そこで見てきた厳しい現実と、未来への明るい展望をそれぞれ話してくださいました。お話を聞いて、自分も地球のためになにかできることがあるかもしれない、と改めて感じ、家に帰ってすぐに上田さんのお話をブログに書いたんです(http://saotan.jp/148)。

ブログを書いた後、もっとなにかできないかな、と思いました。すぐに行動しないと、この問題意識もいずれ忘れてしまうと思ったんです。そこで目に留まったのがアースコミュニケーターでした。地球のことを考え活動している人たちを応援するThink the Earthを応援する。遠回りではありますが、この方法でなら、地球のために私も活動できると思いました。気づいたら、会員登録のボタンをぽちっとしていましたね。

----続いて、安斉さんご自身のことについて伺います。先ほど大学時代に『地球交響曲』の自主上映会を開催されたとおっしゃっていましたが、その経緯をお聞かせ下さい。

きっかけは、大学一年生の時にたまたま『地球交響曲』を見たことでした。すごくハマってしまって。

----『地球交響曲』の第三番には、Think the Earth理事の上田が助監督として携わっていますが、それは当時ご存知でしたか?

当時は知らなかったです。後々知って、驚きました。すごい偶然ですよね。『地球交響曲』には本当に縁を感じているんです。自主上映会を開催するまでにも、不思議な偶然がたくさんありました。

大学四年生の春、私は『地球交響曲』の第四番を学園祭で上映したいと考えていました。理由は、純粋に『地球交響曲』のファンだったから、そしてその中でも特に第四番が好きだったからです。第四番には名嘉睦稔(なかぼくねん)という沖縄のアーティストが出てきます。私は彼のことがすごく好きでした。この方のことを少しでも多くの人に知ってもらいたいと思っていたんです。

自主上映会の開催に向け準備を進めていた頃、たまたま祖父の家へ行く機会がありました。そしたら、なんと祖父の家の前の駐車場に『地球交響曲』の監督がいらっしゃったんです! こんなことがあるだろうかと思いました。お話を聞いたら、祖父と同じマンションに住んでいらして。すぐに『地球交響曲』のファンであること、自主上映会をやろうとしていることを伝えました。すると監督が「今、第五番を作っていて、それがすごくいいから、楽しみにしていてね」とおっしゃって。家に帰ってすぐに、第五番のことを調べました。そしたら、第五番に、私の通う女子美術大学を卒業された方が出ているとわかったんです。染織作家の石垣昭子さんという方なんですけど。先輩ということで、すごく縁を感じて、急遽上映するのを第四番から第五番に変更することにしました。本当に色々なものが繋がっていくのを感じました。上映会当日は、石垣さんにゲストとしてきていただき、お話していただきました。その時の石垣さんとの出会いは、私の卒業制作、ひいては卒業後の活動にまで良い影響を与えてくれたと思っています。

私の卒業制作「自然をまとう」は、石垣さんの創作で出たゴミから作りました。ゴミといっても、自然にかえる素材で、美しいものでした。はじめて見たとき、これは使えそうだなと思いました。私は、後々ゴミになるようなものは作りたくなかったんです。私のゼミの先生が、植物からアートをつくる人だったことにも影響されています。私はずっとフラダンスをやってきたんですが、作品はフラの衣装からインスピレーションを得て作りました。

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----Island Galleryとの出会いについてお話いただけますか

ここには、学生時代にも何度か来ていました。その頃は、まだ店の名称が『ボクネンズアート東京』でしたね。名嘉睦稔が好きだった私にとって、すごく気になる場所だったんです。『地球交響曲』の自主上映会のチラシをここで扱ってもらったこともあります。当時からすごく居心地がよくて「いつかここで仕事ができたらな」と思っていました。ここで仕事をする自分の姿がすごくリアルにイメージできたんです。一度、スタッフを募集しているか問い合わせたことがあったのですが、その時はだめで、就職活動も途中でやめてしまっていた私は、卒業後、しばらくふらふらしていました。

けれど程なくして、私のブログにIsland Galleryからメッセージが入ったんです。新しいスタッフを募集しているので、やってみないか、というお誘いでした。Island Galleryのオーナーである石島と私は学生の頃から面識があり、ギャラリーで働きたいと直接伝えたこともありました。それを彼が覚えていてくれたみたいで。また、不思議と同じタイミングで石垣昭子さんからも、西表島で創作活動をしてみませんかとお誘いをいただき、悩んだ末、結局西表島に3ヶ月間滞在した後、Island Galleryのスタッフになりました。

----最近のIsland Galleryの活動について教えてください

お店の名称が変わったことからもわかるように、最近は名嘉睦稔以外の作家さんも扱うようになりました。動物写真家の高砂淳二さんや、サーファー写真家の芝田満之さん、沖縄を拠点に活動されているchojiさんなどの写真を扱っています。どの作家さんの作品も素敵ですよ。是非一度ギャラリーにお越しいただき、実際にご覧いただきたいですね。

また、先日ソーシャルネットワークのGoogle+を活用した展覧会も行いました。Google+上で、人気と実力があるアマチュアの方を3名選んで、その方たちの写真展をここでひらいたんです。すごく好評でした。普段、ネット上で、彼らの写真にコメントをしているファンの人たちが実際に顔をだしてくれる一幕もありました。是非今後もやっていけたらな、と思っています。ご期待ください!

----最後に、安斉さんがブログ上で度々使われてきた「アートのチカラ」という言葉について、お聞きします。安斉さんにとって「アートのチカラ」とは、どのようなものですか?

このギャラリーへ来てくださるお客様を見ていると、つくづく、アートは非日常に連れて行ってくれるものだなと思います。疲れていたり、悲しいことがあったりしても、ここへ来て、一枚の絵を見るだけで、一時それから離れることができる。励まされ、元気が湧いてくる。私にとって、「アートのチカラ」とは人を癒やす不思議な力のことだと思います。


----ありがとうございました!

*Island Gallery 展覧会のお知らせ*

10月21日より、名嘉睦稔さんの写真展が行われます。
11月2日、3日には、サイン会も開催されます。是非足をお運び下さい!

名嘉睦稔木版画展『太陽の花 星の花』
http://islandgallery.jp

会 期 10月21日(月)~11月4日(月・祝)
時 間 11:00-19:00
会 場 Island Gallery
    東京都中央区京橋1-5-5 B1
    tel / 03-3517-2125
※会期中無休・入場無料・11月2日(土)17:00まで

*Island GalleryのThink the Earthな商品*

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『究極の自然音 出羽三山〜神さまの通り道〜』
『究極の自然音 八重山〜神々が集う場所〜』

バイノーラル方式でレコーディングされた自然音のCDです。
コンテンツには音楽やナレーションは一切入っていません。
都会にいながらにして、奥深い自然の様子を感じることができます。
是非これを聞きながら、Think the Earthしてみてください!
究極の自然音シリーズ / IslandSound

Think the Earthでは引き続き、アースコミュニケーターを募集しております。
ご興味のある方は是非こちらをご覧ください。


関連記事:アースコミュニケーターインタビューvol.1 山阪佳彦さん

(インターン木村俊介)

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2013年10月07日

「未来の自分への手紙」in choroko秋まつり

地球日記プロジェクト裏話

こんにちは
インターンの高木彩香です。

先週10月5日(土)ルミネ北千住店屋上で<choroko秋まつり>が開催され、私たちThink the Earthも「未来の自分への手紙」を出展しました。

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当日はあいにくの雨...
しかし寒い中、たくさんの人が遊びに来てくれました!

「未来の自分への手紙」は会場でお好きなポストカードを選んでもらい、半年後の自分へ向けて手紙をかくというもの。

参加費100円のうち50円は切手代、50円は東日本大震災の復興支援活動の支援として「忘れない基金」に寄付されます。

みなさん真剣な目でポストカードを選んでいます!

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このたくさんのポストカードは、以前このスタッフブログで募集し、みなさんからご家庭で余ったカードを寄付していただいたものです。
本当にたくさん種類があって迷ってしまいます。

ポストカードには消しゴムはんこを押したり、絵を書いたり、シールを貼ったり...自分へのメッセージを書いて、オリジナルのポストカードのできあがりです!

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素敵なデザインのポストカードばかりで嬉しく思いました。
特に「未来の自分への手紙」ではお母さんと子供さん一緒に来てくださる方が多かったように思います。
現在頑張っていることの目標や、半年後誕生日を迎えるパパへのサプライズメッセージ、今ちょうど年長さんで、半年後が卒園の頃...ということで自分への「おめでとう」カードを書くお子さんなどなど...
たくさんの方に、心のこもったポストカード作りを楽しんでもらえました!

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ご自分宛の方、ご家族に書かれる方...色々な想いのつまったお手紙を魔法のポストに投函すると、半年後忘れた頃に届きます。
今回書いていただいたお手紙は、来年の春分頃(3月21日)届く予定です。
楽しみに待っていて下さいね!

<choroko秋まつり>では、「未来の自分への手紙」以外にも、様々なワークショップを体験することができました。
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ボタニカルキャンドルやメッセージがいれられるバスボム、土だんご作りや靴磨き教室などなど!
スティールパンの生演奏の音楽が流れて、とても楽しく温かい雰囲気でした。

子供たちは元気いっぱいで、雨の中芝生の上を走り回っていました!
(風邪をひかないようにしてくださいね!)
雨で残念でしたが、きらきらした笑顔をたくさん見ることができて本当によかったです!
ご来場くださったみなさん、ありがとうございました!

(高木彩香)

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2013年09月27日

リニアが通る大地〜岐阜・中津川にて

地球日記

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自分が小学校の頃から耳にしてきた「夢の超伝導リニア」。先日その停車駅が発表されました。周囲を山に囲まれ、木曽川がキラキラと流れるここ、中津川はその一つだそうです。

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「景色はずいぶん変わるだろうね」そうつぶやくのは、この山に囲まれた土地で鉱泉宿を営む松井さん。

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松井さんが営む宿の裏山には、国定史跡となっている「苗木城」があります。最初の写真の景色は木曽川から170m高いその城跡からの風景です。

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苗木城が築かれたのは戦国時代。岩山の上の狭いエリアのなかで、天然の巨岩を利用して石垣などが組まれている全国でも珍しいタイプのお城なのだとか。

江戸時代、城の主だった遠山氏は、参勤交代の際には、木曽川をくだって、この城山を登ったそうです。松井さんのお話をたよりに、美濃や尾張、甲斐に囲まれた土地を見下ろしながら武将たちへしばし想いを馳せました。

さて、かつて計画された頃とはずいぶん社会や世界、地球の状況は変わってきていて、リニアの開通には意見が分かれているようです。

私自身も、たまたまこの風景に出会って以降、やはり気になっています。

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自然の力を上手に利用したお城のふもと、かつての城下町では、ちょうどお米の収穫が行われたばかり。前夜の雨に、田んぼの風景がキラキラと光っていました。

偶然の旅人の私たちにはとても豊かな暮らしに写ったけれど、きっとそこで暮らす人にはそれぞれが描くイメージもあるのかもしれません。

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ちなみに、中津川を訪れたのは、佐藤タイジさんがプロデュースした100%自然エネルギーによるロックフェス「中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2013」に参戦するため。

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太陽光パネルがずらり並んだ会場では、気持ちのよい音が鳴り響き、いろんな世代の人がそれぞれに楽しんでいましたよ♪

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その日の午後、宿の裏の棚田の稲刈りをするという松井さんと、「来年は稲刈りお手伝いにきますね」と約束し、中津川を後にしました。
(鳥谷美幸)


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2013年09月05日

適応策へ

地球日記理事からのメッセージ

大丈夫か、地球。と思っている人は多いのではないでしょうか。
今年の夏、日本はひどい豪雨や竜巻といった極端な気象現象に悩まされ続けています。
ツイッターのまとめや記事を振り返ってみただけでも、こんな感じ↓

7月23日 ゲリラ豪雨で東京がやばい
8月9日 北海道・東北で猛烈な雨
8月24日 島根豪雨
8月25日 梅田駅冠水
9月2日 埼玉で竜巻
9月4日 名古屋駅冠水
9月4日 栃木で竜巻

7年前の2006年に『気候変動+2℃』という本を編集しました。
タイトルが「地球温暖化」ではなく「気候変動」というところがミソです。

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この本を出した後、アル・ゴアの「不都合な真実」という映画のヒットをきっかけに、地球温暖化という言葉はメディアでも幾度となく取り上げられることになりました。
でも、平均気温の測定から地球が温暖化しているのは確実ですが、原因については諸説あり、メディアがその議論(喧嘩)ばかりを強調したために、世の中に混乱が生じてしまいました。

環境問題について学校で教わってきた世代である、今の学生たちと話すと「よくわかんないから、もう、その話はいいや」という気分だそうで、これは悪影響としか言いようがありません。

でも、どうなんでしょう。「その話はいいや」と横に置いておけるような状況ではなくなってきているように思います。

2006年に今年のような気象が続いていたとしたら、もっと違う本を編集していただろうと思います。つまり、あの時、僕たちはもっと穏やかな気象のなかで、もっとノーテンキに生きていました。

そのことを、ちゃんと思い出したい。

僕たちは茹でガエル状態で、徐々に変化していることには、なかなか気づかないし、危機感を感じません。もし2006年の夏から、2013年にタイムスリップしたら、今もっとオロオロしているんじゃないでしょうか。実際に、年ごとに激しくなっていて、予測困難になってきており、来年はどうなる? という問いに明確に答えられる専門家もいません。

温暖化に対して、その原因物質と言われる温暖化効果ガス(二酸化炭素やメタンガスなど)を減らそうという政策を「緩和策」と言います。
気候変動条約の国際会議では、どこまで減らすかを、先進国と途上国が、それぞれの国益を背負いながら交渉するという構図です。国が行うチームマイナス6%とか、チャレンジ25とか、そういう数字が入った啓発キャンペーンも、基本的には「緩和策」に根ざした施策です。

一方、どんな原因であれ、現実の事象として「気候変動」、もしくは「極端な気象現象」が頻発してきている事実の方を直視し、それにどうやって対応するかを考える「適応策」の大切さが議論されるようになってきています。来年3月に横浜で行われるIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の会議の議題も「適応策」です。

具体的には気候変動によって引き起こされる水害や渇水などの災害に対して柔軟な(レジリエントな)社会を構築しようという考え方で、遊水池のように、洪水になったら、いったん溢れさせ、文字通り水を遊ばせるエリアをつくる治水対策などは、従来から行われてきた適応策の典型例です。
(適応策万歳と言っているわけではなく、ジオエンジニアリングという、地球を改造しちゃおうというようなオソロシイ適応策もあるので要注意)

『気候変動+2℃』の中で、この適応策に触れている箇所があるので、引用します。横浜国大の伊藤公紀教授のコラムです。
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社会や生態系の中で気候変動に弱いところを見つけて強化する「脆弱性アプローチ」や、柔軟性を持たせ、回復力を増やしてやる「レジリエンス(回復力)アプローチ」のような、適応策をとるのが良いでしょう。これらのアプローチでは無駄なエネルギー消費を減らすといった、二酸化炭素削減と共通の対策に加え、もっときめの細かい、地域や文化に合った政策をとることになります。基本的には「温暖化」であろうと「寒冷化」であろうと「どう転んでも良い」ようにします。社会のなかの強すぎるつながりを弱め、新しいつながりをつくることが効果的です。
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Think the Earth Paper Vol.11で、インタビューさせていただいた岸由二さん(慶應義塾大学名誉教授)が唱える「流域思考」は、この適応策の先進的思想だと思います。対処療法的になりがちな「適応策」を、根本的な社会システムの変革の話へと発想を広げてくれます。

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問題の核心が都市であることは間違いがない。地球温暖化によって、やがて大きな海面上昇が現実となり、豪雨傾向が強まれば、海辺の都市群は巨大水災害に見舞われてゆく。だからこそ先進国の先端都市の真ん中から変えていくしかない。その時、「流域で考える」ことが現実的なベストの地図戦略になり得ると思っているんです。
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じっくり学びたいけど、その時間はないかもしれません、
次々と迫り来る事態のなかで、家族を守ることに必死になるような状況がやってきてしまう前に、いま何ができるんだろう、ということを考えなくてはならなくなりつつあります。

環境問題という言葉のイメージは、自然を守ることよりも、自然の脅威から自分たちの生命を守る、暮らしを守る、そのために自然と人間が共生する社会をつくる、というイメージに変わっていくでしょう。共生するという言葉には「美しく豊かな自然とともに生きる」ことと「激しく荒々しい自然の脅威とともに生きる」という二つの側面があるのです。

こうなってくると、国で言えば環境省だけでは手に負えない話で、国土交通省、経済産業省、農林水産省、などなど、さまざまな領域が手を取り合って取り組まなければならないテーマです(逆に言えば、縦割りの行政が取り組むのはとっても苦手な領域かも)。
ビジョンが決まれば、新しい街作りや、家造り、暮らし作りがテーマなので、産業界にとっては大きなビジネスチャンスとも言えます。経済活動と環境保全が無理なく両立する道が開ける領域です。

さて、どうしたものか、、、
強い雨の中を、ずぶ濡れになりながら仕事場に急ぎつつ、今朝はこんなことを考えていました。
(上田壮一)

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