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その日、私たちは屋久島の山中にある、使われなくなった林道を歩いていた。30人ほどの島民とメディア関係者と連れ立って、林野庁が屋久島で最後の原生林伐採を計画する森への「見学ハイク」だ。まだ電子メールのない時代で、国内外から営林署に伐採中止要求を集中させるファクス作戦と抱き合わせだった。2週間後、林野庁は計画断念を発表し、翌年の世界自然遺産登録にもその森が含まれた。みんなの頭と手足で世界を変えた日──。
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