
第2話「絵本: しずくのぼうけん」

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理科の副読本に推薦したい一冊
絵本『しずくのぼうけん』
福音館書店刊
マリア・テルリコフスカ 作
ボフダン・ブテンコ 絵
うちだ りさこ 訳 |
2004/5/21 |
むかし、「蛇口をひねると出てくる水は、どこから来てどこへ行くんだろう。それを映像でたどってみたらおもしろいだろうなぁ」と、考えたことがありました。それを絵本で実現しているのが『しずくのぼうけん』。一滴の“しずく”がたどる大冒険のお話です。
村のおばさんのバケツから飛び出したしずくは、蒸発して空に上って雲になり、雨となって地上にもどり、氷のまま岩陰で冬を越して春の雪解けとともに川に流れこみ、水道の取水管に取り込まれて蛇口からポトン・・・。
難しい説明はひとつもないけれど、蛇口の水と空から降ってくる雨、川を流れる水…がどれも同じ循環の中にあり、水は地球をめぐっているのだなぁということがわかってしまう、科学の入門書にもなっています。「読んであげるなら4才から」という目安が示す通り、小さな子どもでも楽しめる内容でありつつ、科学が苦手な大人にもおすすめ。しずくが岩の割れ目で氷になって、その力で岩を粉々にしてしまうシーンでは、「液体/気体/固体」の状態の違いで体積が変化することを教えてくれます。小学校の理科の授業で使えば、理科好きの子どもが増えると思うのですが…。
1965年にポーランドで描かれたこの絵本。今から40年近くも前に創られたお話ですが、今でもまったく古さを感じさせない絵と、テンポの良い日本語訳がロングセラーの秘密ではないでしょうか。
絵本を読んだ後に雨の街を眺めたら、排水溝に流れこむ“しずく”、地面にしみこむ“しずく”、子どもの肩にピチョンと落ちた“しずく”、車の屋根に乗って運ばれていく“しずく”の行方を想像して、地球を何周も旅してしまいそうです。
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★ Present ★
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【申込〆切 2004年6月15日(火)】
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| 文:Think the Earthプロジェクト 原田 麻里子
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