8月の暑い中、カメラを片手に、京都の街を流れる水路をたどりながら写真を撮りました。街の中を「水」を意識して歩くと、美しい水のある風景がたくさんあります。京都の街の水の美しさに、夏の暑さも忘れてしまうようなワークショップになりました。
日時:2010年8月7日(土)10:00〜12:00
場所:琵琶湖疎水・高野川など(京都府)
先生:みんなのまち by Camera People
:Think the Earthプロジェクト スタッフ
参加人数:10人
主催:Think the Earthプロジェクト
共催:みんなのまち by Camera People
協力:京都造形芸術大学 / Photoback / 有限会社モノグラム
プログラム:昨年に引き続き、全国のカメラ好きが集うSNSサイト「Camara People」から生まれたプロジェクト、『みんなのまち』とのコラボレーション企画第2弾。今年は京都の街で実施いたしました。撮影後、参加した方が撮った写真とコメントをもとに1冊のミニ写真集をつくりました。
琵琶湖の水を京都に
今回わたしたちが撮影会をおこなった場所は「琵琶湖疎水」。琵琶湖の水を京都に引くためにつくられた水路で、一部は「哲学の道」としても知られています。
この疎水は近代的な土木工事としては、はじめて日本人のみで設計,施工された事業だそうで、明治23年(1890年)に5年の歳月をかけてつくられました。上水道の水源としてだけでなく、市街を走る路面電車の電力源、灌漑用水、防火などさまざまなかたちで利用され、明治維新後、衰退していく京都の産業を復興する重要な工事となりました。現在も京都市の上水道の水源として、また水力発電として使われています。
水辺に生まれる憩いの場
撮影エリアは白川疎水道と高野川。会場の京都造形大学から疎水沿いをそれぞれ南下して、銀閣寺方面に歩くルートと、北上して高野川にぶつかるまでを行くルートの二手に分かれました。




風景を楽しみつつ、思い思いに撮影開始。撮影していて不思議なことに気づきました。京都の地形は北から南にかけて緩やかに下がっているのですが、この疎水は北に向かって流れています。掘削の際にわざわざ地形と逆の勾配をつくったのだろうか、などと想像を巡らしつつ、「京都市上下水道局」に問い合わせたところ、そもそも琵琶湖の方が京都より30メートルほど高い位置にあるから、とのことでした。なるほど。




撮影をしているとランニングコースとして、散歩道として地元の人々に親しまれていることが伺えます。哲学の道の延長線上にあるこの疎水は、人も少なく、地元のひとびとにとっても憩いの場所として親しまれているのだなと感じます。

疎水を辿った先に
疎水沿いを歩きつつ、マンホールや止水栓にもいろいろなデザインや形があることに気づき、思わずパチリ。



やがて時間も正午に近づき、日差しの照りも強くなったころ、疎水が高野川にぶつかります。

疎水の水は高野川沿いを走る大通りを潜り、暗渠(あんきょ)となって少し南下した岸辺から流れ出ていました。

琵琶湖から長旅を経て、ようやく川に出た琵琶湖の水はこれから海へとまた流れていきます。

撮影会を終えて
普段なかなか意識されることのない街をめぐる水の道。ふらりと散歩することはあっても、水を意識して辿る機会はありません。水路の一部を辿ることで、水を切り口にした新しい地図がひとつ増えたように思います。撮影後、参加者のみなさんから集めた写真とコメントをもとに、今年もブックレットが出来上がりました。
※当日撮影した写真で作成した写真集(画像をクリックするとプレビューがみれます。)
写真集のプレビューはこちら
協力:京都市上下水道局広報係 辰巳さん
:関西電力京都支店広報課 坂本さん


