2009年7月の暑い土曜日に、緑豊かな高尾を訪れました。「五感で清流を感じるトレッキング・ツアー」の様子をお届けいたします。
授業概要
五感で清流を感じるトレッキング・ツアー
日時:2009年7月11日(土)
場所:東京・高尾 小下沢(こげさわ)
先生:Think the Earthプロジェクト/アルパインツアーサービス
参加人数:22人
主催:THE NORTH FACE/HELLY HANSEN
プログラム:JR・京王線「高尾」駅からバスで「日影バス停」へ移動し、裏高尾の小下沢を上流へ向かって3kmほどじゃぶじゃぶとトレッキング。途中、腰のあたりまで深さがある場所もあり、昼食を挟んで最後は二段の滝越えにもチャレンジしました。水と森の恵みを五感で体感しながら、環境問題や水問題を考えるきっかけとなる授業になりました。
天気:曇り 最高気温27℃ 最低気温23℃ 湿度15%

私たちが目にする川の水は、地球上にある水のわずか0.0001%
地球にある水のうち、97%が海水で、淡水はおよそ3%。しかもそのほとんどが氷河や南極の氷のため、私たちがよく目にする川の水は、淡水全体の0.0001%しかありません。その貴重な水を五感で体験するために、みんなで裏高尾の小下沢(こげさわ)へやってきました。
「ちょうど今は梅雨の時期。日本は雨が多く降るけれど、人口も多いので、一人あたりの降水量は世界平均の1/3もないのです。それから、東京の水道水源のほとんどは川の水です。この小下沢も多摩川につながっているので、普段使う水がどこからきているのかを知ってもらえればと思います」と、沢に入る前に、先生のThink the Earthスタッフの佐々木さんが簡単に水について解説。そしていざ、小下沢林道から沢に入水! 「冷たい!」「結構深い!」など、最初は靴や服が水に濡れるのに抵抗があったようですが、じゃぶじゃぶと歩き始めるうちに、「気持ちいい」「楽しい」という声に変わっていきました。

水の中を歩くことで、新しい発見がある
上流に向かって歩いていくうちに、いろいろなことに気がつきます。すこし濁っているだけで、足場が全く見えなくなること、流れのない場所にある岩のほうが、絶えず水の流れる場所にある岩より滑りやすいこと、水の温度に違いがあること、「さらさら」「ぱしゃんぱしゃん」「ザーザー」などさまざまな水の声があること。ツアー中は、アルパインツアーサービスの北島先生が「沢のある岩に群生するイワタバコは、この時期ピンク色の花を咲かせます」「山椒のような香りのするミカン科のコクサギです」など、水生植物や水生生物について教えてくれました。注意深くまわりを見ていると、サワトンボやサワガニ、カエルなどの生き物にも出会えます。途中昼食を挟み、腰や胸の深さまであるちいさな淵や、二段の滝のぼりにもチャレンジし、授業は終了。「砂防ダムははぜ作られるの?」「川にとっては、どんな森がいいのだろう?」といった声もあがっていました。
限りある水は、たいせつな地球の資源
「カレーや油っぽい料理の皿は、ふき取ってから洗うようにしています」(大田区・ご家族)など、普段から水に対する意識が比較的高かった参加者の方々。授業の感想をたずねると、「立ち止まったときに森のにおいや清流の音が心地よく、気持ちが落ち着いた」(武蔵野市・男性)、「魚がもっといるかと思ったが、今回はあまり出会えなかった。いろいろ話を聞いて、地球には水はたくさんあるけれど、うまく利用できている量が少ないと思った」(横浜市・男性)、「普段は水場を避けて歩くけれど、思い切って入ると気持ちいいし楽しい。エコっていうと"燃料"や"CO2削減"のイメージがあるけれど、水も大切な資源ですよね」(調布市・女性)など、自分と水との関係を改めて考えるきっかけとなったようです。





