「プロジェクトWET & WILD」のアクティビティを通じて、水や地球・環境問題について身体と心を使って学びました! 執筆:朝香バースリー(Think the Earthプロジェクトスタッフ)
授業概要
橋本淳司先生の授業「めざせ!アクアマスター決定戦」
日時:7月26日(日)
場所:東京・浜松町 港区立エコプラザ
主催:Think the Earthプロジェクト
先生:橋本 淳司さん・打ち水大作戦本部・プロジェクトWET・プロジェクトWILD
参加人数:39人 (見学参加の方は除く)
プログラム:橋本淳司先生の授業「めざせ!アクアマスター決定戦」がまず行われ、子どもも大人も一緒に水にまつわるクイズに参加。休憩時間中には、港区立エコプラザの雨水タンクを見学した後、雨水を使ってみんなで打ち水。続いて、プロジェクトWETとプロジェクトWILDのファシリテーターが先生となってアクティビティを行い、身体も心も頭も使って水について学ぶ休日となりました。本レポートは「打ち水大作戦」と「プロジェクトWET & WILD」のアクティビティについて。アクアマスター決定戦については、こちらから
天気:晴れ
打ち水を行って、ぼくも私も、地球もクールダウン!


プロジェクトWETとWILDのアクティビティがはじまるまえに、打ち水大作戦本部の池田先生、港区立エコプラザの沼上先生が参加者のみなさんを屋上の雨水タンクへ案内してくれました。池田先生が教えてくれます。「打ち水は、二次利用水を使うこと。水道水をわざわざ使うのは御法度ですよ」。ということで、本日はエコプラザに貯まった雨水をいかして、みんなで打ち水を行いました。数日前に行われた桶作り教室で作った「マイ桶」を持った家族や、小さな子どもたちもお父さんお母さんもみんなでバシャバシャ。さーっと風が吹き、涼しさを運んでくれました。昔から行われてきた打ち水は、ヒートアイランド対策として注目されています。自宅でもチャレンジしてみてくださいね。さぁ、クールダウンしたところで、次のプログラムへ移動しましょう!
地球に水はどのくらいあるの?

「地球にある水のうち、97.4%が海の水。2.6%が淡水。でも私たちが生活で使える水は、全ての水の0.01%だけ」「北半球の陸と海の比率は約4:6」...と言葉で聞いても実感としてどのくらいのことなのかわかりにくいですよね。プロジェクトWET(Water Education for Teachers)は、水や水資源に対する認識・知識・理解を深め、責任感を促すことを目標として開発された「水」に関する教育プログラム。世界28カ国で実施され20年以上の歴史があります。今回は、3つのアクティビティが行われました。ひとつ目は、海水と、人が使用できる淡水の量を1枚の紙から知る!というもの。

A4の紙を32分割し、その1辺をさらに折ってちぎって折って...繰り返すとゴマ粒くらいの大きさになります。それが海(A4)に対する、人が使用できる淡水の量!「えー、こんなに小さいの?」と小学生の女の子が目を大きくしていたことが印象的でした。
続いて、陸と海の比率を実感するアクティビティ。

子どもたちがみんなで大きな輪をつくり、地球儀型の風船をお互いに投げあっこ。受け取ったときの右手の親指がさわっている場所を大きな声で言います。「うみ」「りく」「うみ」「うみ」...約25回終えてみると、海が陸よりも多いことが実感できました。
頭だけではなく身体も心も使うから、水や地球のことへの関心が高まる、深まるんだ
子どもたちが一斉にさいころをふり、目に描かれた場所へと走っていきます。例えば、小学校2年生の男の子。雲コーナーでさいころをふったら土の目が出ました。土コーナーについたら、手元の紙に土シールをはり、またさいころをふります。次は、地下水だ!こんな風に10回繰り返すことで、氷河、川、海、雲、湖、土、地下水、動物、植物など水の循環が実感できるのです。さいころを何回ふっても雲コーナーから移動できない女の子がいました。「どうして?」と先生に聞いたら、水は大気中に滞在する時間も長いんだよという答えが。以下、『みずものがたり』より引用。《「1年間に、雨や雪として降ってくる水の量と、蒸発していく水の量は必ずプラスマイナスゼロ」、「水が地中を進むスピードはとってものんびり。1年で数百m。1年かかっても数cmということもある」、「地球上を循環している水は、水全体のたった3,000分の1で、あとは海や氷河や地下水としてその場に留まっている」...》なんとなく本や誰かの言葉を通じて知っていたことが、身体に記憶としても刻まれたアクティビティでした。

シロクマとアザラシになって、温暖化と水辺に暮らす生き物について考えよう
港区立エコプラザにシロクマ3匹、アザラシ約20匹が登場?! こちらは、野生生物と自然資源に対し、責任ある行動をとれるようになることを目指したプロジェクトWILDのアクティビティ。クイズをおり混ぜながら、シロクマとアザラシの生態について知ったうえで、子どもたちと、思わず仲間入りした大人たちが、シロクマ・アザラシチームの二手に分かれることに。シロクマは氷や水を泳ぎながら、猟場へ向うアザラシを狙います。アザラシは海を泳ぎながら、猟場から魚を3回とってくることがミッション。このゲームを3回ほど繰り返す間に、あれ、アザラシのホームベースも、シロクマの氷も小さくなっていると気がつきます。3回目は、無事にシロクマを逃れたのに家に入りきれずにアウトになってしまったアザラシも。ゲームを終えて、「何で氷は解けているのだろう?」「どういうことを私たちはしたらいいのだろう?」と、子どもたちはそれぞれ学校で学んだ環境についての知識や、自由な発想で意見を述べていましたが、大人の私たちこそ"子どもたちに自然と生き物が安心して暮らせる環境を残していかなくてはいけない"という思いが強まる時間でした。


なお、プロジェクトWETとプロジェクトWILDのファシリテーター・エデュケーターになる講習会は、随時開催されています。自分の子どもと環境について学びたい、もっと水や自然・生き物について知りたい方は、サイトをご覧ください。








