今回デザインハブで開催された授業には、大学生から会社員の方、そしてお子さん連れの方まで!!多くの方々が参加しました。 執筆:長井帆菜(Think the Earth プロジェクト インターン)撮影:長岡泰広さん
授業概要
「世界水旅行」でいろいろな水問題を知ろう
日時:8月18日(火)
場所:東京・東京ミッドタウン デザインハブ
主催:Think the Earthプロジェクト
先生:橋本 淳司さん(水ジャーナリスト)
参加人数:45人 ※定員以上の方に参加いただきました
プログラム:橋本先生による授業の前半は、世界各国の水に関するクイズが出題され、後半は日本の水問題を考える上でポイントになることを教わりました。問題に正解すると、アフガニスタンの家族へ水をとどける活動に寄付できる「ドネーション・クイズ」に、皆さん真剣に挑戦していました。クイズを楽しみながら水のことを学べてしまう一石二鳥の授業でした。
天気:晴れ
自分たちが普段何気なく使っているものが、他の国ではとても貴重なもの
まずは出国審査。成田(日本)での問題からスタートします。
Q: 日本人1人が、1日に使っている水の量は、10リットルのバケツ何杯分?
これは「めざせ!アクアマスター決定戦」でも出題された初級編の問題です。正解は25杯。一日に日本人が使う水の量は250リットル程と言われています。
今度は日本から西アフリカへ!
このように様々な場所に移動し、問題を解いていきます。多くの問題を解いていくうちに日本が一日に使う水の量は250リットル、西アフリカは5リットル、中近東は25リットルと地域によって使われる水の量が全く違うことを教えてもらいました。普段何気なく利用している水ですが、意識をしてみるとこんなにも多くの水を使っていたのか!と驚かされます。
また、それ以外の問題でも、様々な角度で水のことを考えさせられることがありました。例えば、普段食べている野菜や肉ができるまでに、どれくらいの水が使われているのか。また、水の"何でもその中に溶かしてしまう性質"のおかげで、私たちはミネラルがとけ込んだおいしい水が飲めるのと同時に、その性質によりヒ素など有害物質まで溶かしてしまい、汚染された井戸の水を汲み上げて飲んでしまった子どもがヒ素中毒になるなど・・・世界各地で見られる水の良いところ、悪いところも同時に知ることができました。

難しい本や、講義ではなかなか理解しにくいことも、クイズで楽しみながら学ぶことで、今まで見えなかった世界にまで視野が広がりました。それによって、授業後半で問われた「重要だと思う水問題」について、自分の考えを整理することができたと思います。
正解するごとにアフガニスタンの家族を救えます
このクイズの形式は7月26日の授業でも行われたように「ドネーション・クイズ」という方法で行われました。1問正解するごとに"水の女神"にアクアシールを1枚貼ってもらえます。※詳しくはこちらへ
今回はスタッフも参加し、総勢48人で獲得した299アクア×3円=897円を、橋本先生がみずのがっこうを通じて、海外で水支援活動を行っているピースウィンズ・ジャパンに寄付してくださることになりました。
*正解者の多いときは水の女神も大変そうです!!
自分たちは何ができるだろう
水に関するクイズが終わった後、一枚の絵を見ました。橋本先生が"水の問題はどのようなものがあるか" をまとめた水のマインドマップです。アメリカでは農業用水が足らないということで水を求める行進が行われていたり、パキスタンでは下水処理ができておらず、スラムでは汚い水を生活用水として使用しなければならなかったりと・・・果たして自分には何ができるだろうと途方に暮れてしまいます。ですが、自分が普段使用している水を少しでも節水することで、水の無駄遣いは減らすことができます。橋本先生が勧めているのは水のスマートユース。賢く水を使おうということです。これに関しては、9月10日に橋本先生の授業で解説されるので、ぜひ参加してみてください!
参加してみて驚いたこと
水が問題となっていると聞いても、とても複雑でなかなかピンと来る人はいないと思います。私が今回の授業に参加しとても驚いたのは、「水がなぜ今後不足していくのか」という問題。工業化による地下水の汚染や気候変動に伴う水循環の変化、深刻化する干ばつで"使える水が減ってきている"のにも関わらず、都市化により"人々が使う水の量は増えている"という現状です。よって、世界各地では水不足が起こる、というシンプルな構造であることでした。参加者の方々のアンケートを読んでみると、「日本人が一日の食事のために輸入している水の多さに驚きました。」(30代男性)、「海外の現実を見ると急に水の問題が命の問題になります。」(40代女性)、「日本人がこんなにも豊かに水を使用し、世界には使えない人が多いという水の格差問題が印象に残った。」(30代男性)、「国によってこんなにも水との関わりがちがうのかと驚き、知らなかったことを恥ずかしく思いました。」(20代女性)など、率直な感想ばかりでした。
やはり自分たちが危機感をあまり持ったことのない水問題が、世界の国々ではとても大きな問題であるということに驚いた人が多かった授業でした。日々の生活の中で水を使うとき少し世界に思いを巡らしてみたいと思います。








