ピースウォーターの現場@アフガニスタン:復興につなぐ水資源調査

  • 授業レポートUP

プログラム:アフガニスタンで水資源調査や、干ばつ時の緊急支援活動をおこなっているピースウィンズ ・ジャパン(PWJ)の児島さんの授業を受けました。執筆:谷口西欧(Think the Earthプロジェクト 推進スタッフ)

授業概要
ピースウォーターの現場@アフガニスタン:復興につなぐ水資源調査
日時:8月29日(土)
場所:東京都・世田谷区 IID世田谷ものづくり学校
主催:Think the Earthプロジェクト
先生:ピースウィンズ・ジャパン 児島 淳さん
参加人数:30人
天気:晴れ

水コミュニケーションという水支援
私はこれまで水支援といえば井戸を掘ったり、水路をつくることが主な活動であり、技術やハードの性能が支援で求められるものだと思っていました。ところが今回児島さんのお話しを聞き、実はその過程である現地の住民とのコミュニケーションこそがもっとも活動の重要な要素であり、またNGOだからでこそ可能な支援の在り方なのだと思うようになりました。

RIMG0049.jpg

RIMG0076.jpg

用水路を改善したものの...
お話の中で、泥土でつくられた用水路をコンクリートに改修したお話しがありました。コンクリートづくりになったことで丈夫さも増し、改善されたはずでしたが住民から「水が公平に分配されていない」と苦情が出てしまいます。

実はこの地域では「長老会」というものごとを決める上で大切な集まりがあります。この集まりは、議題について議論を交わすようなやりとりはなく、一見、世間話にしか見えないかたちで終わるそうです。しかし、問題の核心に触れないこの集まりが、地域のものごとを決める際の重要な役目を果たしているのです。事前に長老会の議題として、用水路を取り上げてもらっておけば、結果は違っていただろうというお話が児島さんからありました。

このように民族や宗教が異なる場所で、地域特有のルールや文化をふまえた支援というものがいかに難しいかという事例のひとつとしてとても印象に残りました。児島さんが最後に口にされた「...だから本当に役に立つって難しい」ということばが忘れられません。

RIMG0052.jpg

RIMG0065.jpg

「いい意味で行き当たりばったり」
そのため支援も途中で修正をしたり、完成後も改善が必要であったりと、試みと修正の連続だと言います。「象徴的なものをひとつだけ取り上げて、変えていくのではリアルが拾い切れない」とか「リアルな所感と構造的な問題を発見し解決していくことが大事」、「"俯瞰の修復"と"地べたのリアル"の連続」など表現が変わりながらも、繰り返し語られる児島さんのことばからその重要さがひしひしと伝わってきました。

RIMG0070.jpg

RIMG0055.jpg

リアルをとらえるアンテナ磨き
講義後、今回の授業についてみなさんに感想を伺いました。多かった答えが「ではわたしたちに一体何が出来るのか」というものでした。この質問を児島さんにぶつけてみると、答えは「日々の暮らしの中でリアルに感じたことを逃さない」といったものでした。そして出来るだけ外に出て、ひとりひとりの問題意識にしていくことが大切と児島さん。「マイボトル」をもつといったような具体的なアクションではなく、終始「リアル」をベースにお話をしてくださった児島さん。「リアル」を捉えるということについて皆さんはどう思われますか?

_0015041.jpg

RIMG0079.jpg