2011年07月12日

Think the Earth基金の支援先を訪問=PWJ編

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不定期に続けております、Think the Earth基金の寄付先訪問。
今回は、Think the Earth基金の第一期に寄付をさせていただいた、ピースウインズジャパン(PWJ)の東北・一関事務所を訪ねたときのご報告です。(翌日は、PWJが行っている仮設住宅入居者向けの物資提供の荷物運び込みをお手伝いさせていただきました。)

6月23日(木)午前11:00、一関駅近くのPWJ一関事務所に到着。1軒家を借りています。
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対応してくださったのは、広報の佐藤真央さん。

PWJは、震災が起きたその日に現地入りを決定。翌日には、先遣隊がヘリコプターで調査視察に入り、14日から物資配給等の緊急支援をはじめました。

震災直後は、とにかく燃料確保に奔走。ガソリンを確保し、寒さに凍える約2万人の人達に、一刻も早く...と、石油ストーブや燃料、食料に衛生用品を届けてきました。
そして、1ヶ月ほど経ってから、東北に事務所を構えることに。一関に決めたのは、気仙沼、南三陸、大船渡、陸前高田まで、どこへも1時間半で移動できるという利点から、とのことです。

現在は、1)避難所から仮設や内陸部の公営住宅へ移った人への生活用品提供、2)子どもの遊び支援・心のケア、3)経済復興支援の3つのプロジェクトを主に行っています。

陸前高田・大船渡では、地元の商工会議所にOA機器の提供やネット環境の整備支援を行い、南三陸町では、漁協が海の中のガレキ除去に使う備品や機材の提供をするなど、地域の人達が自分たちの力で立ち上がるためのサポートをしています。

一関事務所では15名の常勤スタッフが働いており、うち東京からの派遣スタッフは4名。
震災後に採用したスタッフの中には被災地出身者もいます。気仙沼出身のアートセラピストさんは子どもの心のケアを、漁業復興プロジェクトは南三陸出身のスタッフが担当しています。
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子どもの遊び支援では『ピースおもちゃ箱』も登場。子どもと関わる大人たちへのワークショップも行っています。
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ところで、PWJが迅速な現地入り、燃料の調達などを行えたのは、日頃から日本各地の企業や団体と連携していたことが非常に大きいとのこと。
考えてみれば当たりまえのことですが、震災が起こってから各方面に支援や協力を呼びかけ、一から関係性をつくっていたのでは、調整に時間がかかります。以前からのつながりがあったからこそ、まさに"緊急"の支援ができたのですね。(2004年の新潟・中越地震の経験もありました。)
例えば、震災翌日、道路が寸断され情報もじゅうぶんにない中ヘリコプターで現地入りしたときは、ヘリポート替わりにイオンのスーパーの屋上を借りたそうです。暖を取る燃料やガソリンは、関西方面の支援者も大きな協力をしてくれたとのこと。

●震災発生から3ヶ月のPWJの活動と今後の中長期支援の見通しは、こちらからダウンロードできます。
『東日本大震災被災者支援にかかる3か月報告』
http://www.peace-winds.org/jp/news/archives/110613_1500.html


企業から届く支援物資の箱に、社員の方からのメッセージが。
「企業さんが平日にボランティアを派遣してくれるで、助かっています」と、佐藤さん。
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最後に佐藤さんから、皆さんに伝えたいことをお聞きしました。
「被災地にはまだガレキが残っており、困っている人もたくさんいます。市役所、避難所のリーダー達はずっと気を張って頑張ってきて、疲れています。被災地にボランティアに来られなくても、自分のまわりで東北を応援するイベントに参加したり、企画したり...被災地を応援し続けてください。ツイッターやブログなどで、東北のことを話題にするのでも、いいんです。」

震災から4ヶ月が過ぎ、地域の力で立ち上がるエネルギ−も日増しに大きくなってきているように思います。その火を消さないように、日々、東北のことを話題にする...という小さなことからでも、応援していけたらいいなと思います。


PWJ広報の佐藤さん。
「海外の支援現場との違いは、ガレキの中から私たちと変わらない日常が、生活感が感じられること。湧き上がってくる感情が違うんです。」
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被災地も、頑張っています。PWJに伺った時も話題にのぼった「浜のミサンガ」には、働き者の浜の女性たちの、自分たちで仕事を生み出していこうという気持ちがこもっています。
●三陸に仕事を!プロジェクト
http://www.sanriku-shigoto-project.com/

地震・津波で被害を受け、壁がはがれ落ちていても営業を続けるガソリンスタンドは、地域の人々の命綱のひとつ。被災地のあちこちで見かけました。
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(はらだ まりこ)

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