2012年09月21日

生きもの田んぼで楽しむ、かき氷

地球日記

こんにちは、伏見です。そろそろ稲刈りの季節を迎えるというのに、まだまだ暑い日が続いていますね。私は毎年、荒川流域の水保全を目的とした無農薬無化学肥料の米作りに取り組む見沼田んぼ(さいたま市見沼区)の「体験!生きもの田んぼ」に、友人たちと参加しています。

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「体験!生きもの田んぼ」は、人手が少なくなってしまった農家の方々を助ける〝援農〟であり、同時に市民の学習・体験・癒しの場となっています。山の水が集まって川になり、川の水が農業用水となって田んぼを流れ、一枚一枚の田んぼに養分を届け、稲を育て、周りの生き物を育てながら浄化され、地域全体を潤して海へと注がれていく...。この循環に欠かせないのが田んぼであり、流域の水ネットワークを次世代に残すためには、田んぼの保全が不可欠なんですね。こうしたことを私たちに教えてくれたのは、「水みち」の研究を20年以上続けてきた藤原さんが代表を務めるNPO法人水のフォルムの皆さんで、私たちの活動は水のフォルムの皆さんにご指導いただきながら進めています。

この活動には、企業の社員さんも参加しています。山から海へと健全に循環する水を次世代に残すために、美味しい米作りに家族で取り組むことはもちろん、田植え、生きもの調査、収穫などを通じて、水循環と生物多様性について考えよう!多様な生きものに出会える田んぼを、みんなでワイワイ楽しみながら守ろう!と、リコージャパン株式会社の有志社員が集まって、継続的な生物多様性保全活動として参加しているのです。

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先日、暦のうえでは秋を迎えたというのに真夏のような日差しがギラギラしている日のこと、草取りで集まった私たちは、昔ながらのかき氷機を用意してくれたリコージャパンの皆さんと一緒に手作りかき氷を楽しみました。青々とした稲に囲まれて食べるかき氷の味は格別でした。かき氷開催情報を聞いて地域の人が来てくれたり、通りすがりの農家の人が食べてくれたり、「かき氷の御礼だよ」と言って畑の無農薬きゅうりを持って来てくれたり...。子どもたちは何杯もおかわりして、大きな氷で遊び、用水路に落ち...。のんびりとかき氷を食べながら、ここに至るまでの道のりを思い出しました。

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はじめて活動に参加したのは2010年、田植え、草取り、稲刈りの他にも、田んぼ周辺の草刈りや用水路の清掃など、田んぼではたくさんのお仕事があって大忙しです。みんな慣れない作業ばかりで、最初の年は何をするにもオロオロと緊張しました。田植え前の水と土をかき混ぜる代掻き(しろかき)では、子どもたちもお手伝い...のはずが、田んぼプールで全身どろんこ!はしゃぎ過ぎて大切な畦を崩しそうになり、農家のかたに叱られてしまったこともありました。初めての田植えでは、苗を手にまごまごした上に、私たちが植えた苗の列はぐにゃぐにゃに曲がってしまいました。生き物調査では、雨降る中を子どもたちが夢中になって小さな水槽を覗いていました。どれもこれも、とても楽しい思い出です。最初の年にみんなで買った田んぼ用の長靴〝みのるくん〟も、日よけ帽も、みんな違和感なく着こなせるように(?)なりました。

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どろんこの風景が、夏には青田になり、秋には黄金色になります。景色や色の変化、生き物の変化、私たち参加者の変化...、いろんな楽しみがてんこ盛りの生きもの田んぼ体験。今年の稲刈りではどんなハプニングが待っていることか、今からとても楽しみです。

(伏見 聡子)

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