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2017.11.20 | スタッフブログ

この11年を振り返り、先の選択を考えさせられる。映画『不都合な真実2:放置された地球』

松本 麻美
松本 麻美 スタッフ

2006年に公開され、日本にも大きな衝撃を与えた映画『不都合な真実』。

その2作目が、先週11月17日(金)から公開されています。

映画全編を通して、環境リーダー養成セミナーで後進を育成し、パリ協定(COP21)では190カ国の合意に尽力、気候変動の影響を受ける現場を訪れるなど、気候変動について言及し続ける、アル・ゴア元副大統領の姿が描かれています。

『不都合な真実2 放置された地球』
11月17日(金)から公開 配給:東和ピクチャーズ
http://futsugou2.jp/

この11年で地球に起こってきたこと

映画の冒頭では、気候変動という考え方への批判と、現在も氷の溶け出しているグリーンランドの状況や、高潮の被害にみまわれるアメリカ・マイアミの様子が映されます。さらに、世界中で起こる干ばつ、山火事などの様子も次々と映し出されていきます。

2006年の前作の公開時、地球温暖化(気候変動)は、日本でもみんなが気にする問題でした。当時は気温の上昇や、それに伴う海面の上昇が頻繁に話題に上っていましたね。近頃は海面温度の上昇による台風の巨大化、蚊を媒介とした感染症が問題となっています。

衝撃を受けた時から11年。地球温暖化(気候変動)という言葉も、だんだんと聞かなくなりました。偶然知り合った人からは「気候変動は本当にあるの?」と聞かれる始末。ゆっくり(それでも地球からすると急激のようですが)な変化は、感じ取るのが難しいものです。

人々がだんだんと気にしなくなるなかで活動を続け、「未来に希望を与え、ひとを残すのが正しい選択である」と、より良い変化を求め続けているアル・ゴア氏の姿は、とても格好良いものでした。

気候変動に対する人間の取り組みは、悪い面だけではありません。再生可能エネルギー普及率の上昇、それに伴う電気料金の値下げなどが可能になった国もある、とアル・ゴア氏は映画のなかで説いています。それでもまだ、余談は許さない状況なのも事実。

気候変動については未だ、さまざまな議論がありますが、「未来に希望を与える」。この言葉を頼りにしていけば良いのだ、と感じます。

〜〜〜

余談ですが、干し芋をつくっていた家庭で、だんだんと芋が乾燥しづらくなってきていると聞きました。加えて、昔は長袖で過ごせた季節が半袖でも暑く感じるようになってきた、という話もよく聞くようになりました。

四季の豊かさが魅力の日本、とよく言いますが、その魅力は言うだけでは後世まで残せません。貴重な財産を壊さないために、行動する必要があります。私の好きな干し芋を日本で食べ続けるためにも。

理事・上田がコメントを寄せさせていただきました!

松本 麻美
松本 麻美(まつもと あさみ) スタッフ

子どものころに楽器を習うも、石川県の美術大学へ進学し彫刻を勉強。卒業後の1年を、ロンドンへの語学留学、派遣社員としての勤務などをして過ごす。編集未経験で勤務した編集プロダクションでは、移住専門雑誌や書籍などの編集、ライティングを2年間担当。そろそろやりたいと思ってきたことをしたい、と退社したところにThink the Earthと出会う。関心は映画、音楽、美術、谷戸など。新しいことを知るたびにワクワクします!