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考える、それは力になる

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えこよみ|ecoyomi





一般に知られている、「立春」「啓蟄」などといった「二十四節気(にじゅうしせっき)」と言われる暦のほかに、日本には、「とうふう、こおりをとく」「もものはな、わらう」などの美しい言葉で表現される、「七十二候(しちじゅうにこう)」という暦があります。季節の移ろいを鮮やかに切り取った言葉たちは、かつては私たちの暮らしの中で日常的に使われていたのです。

『えこよみ』とは日本人の感性とともに伝えられてきた「七十二候」をもう一度見直すことで、現代に生きる私たちの生活に潤いをもたらし、四季の気配を感じる力を育むための、こよみの絵本シリーズです。

3冊目となる『えこよみ ecoyomi3』は、イラストレーター久村香織さんとのコラボレーション。女性ならではのしなやかな感性で、季節の風景を描いていただきました。また今回は、日本の伝統色を各ページに1色ずつ紹介しています。日本の染め色の美しさ、奥深さの一端を少しでもお伝えできたら幸いです。





久村香織(くむらかおり)
1974年東京生まれ。
ハッピー・バースデイ・カンパニー入社。唐仁原教久氏に師事。
2003年TIS公募展銅賞受賞。
2007年HBファイルコンペ副田高行賞受賞。
共著に作品集『姉妹洋装店』(ピエブックス+ワールドコム)
広告、PR誌、挿画、挿絵など幅広く活躍中。TIS会員。


書家・華雪さんからの推薦の言葉
一年を七十二の季節に分かつ暦がかつてあった。
暦は短い言葉で表される。移ろう時の一瞬を鮮やかな切り口で切り取ったそれらの言葉を読むと、今もなお目を凝らせばこんなにも豊かな景色が目の前にあって、そこにある生き物がその生を生き生きと過ごしているのだと気づかされる。


えこよみ ecoyomi3
久村香織/絵
加藤久人/文
Think the Earthプロジェクト/編

発行:Think the Earthプロジェクト
発売:ブロンズ新社
定価:1500円+税
ISBN978-4-89309-457-5