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イベント・会議

母乳育児を推奨するためフィリピンで世界記録に挑戦
2006/07/02 22:04 14 (GMT)
平賀緑@京都

5月4日、フィリピン・マニラのサンアンドレ・スポーツセンターに3,738人のお母さんと赤ちゃんが集まり、1分間授乳をするという世界記録に挑戦しました。これだけ大人数が一斉にお乳をあげるというだけで微笑ましい光景ですが、このイベントはマニラ市、保健省、母乳育児を支援する団体、ユニセフなどが主催し、新生児を母乳で育てることをアピールしたものです。
フィリピンでは生まれて6ヶ月は母乳だけで育てることを強く奨励し、1992年には母乳を奨励する法律までできています。それでも、母乳だけで育てられる赤ん坊の数は2005年までの5年間に25%から16%に減少し、また母乳だけで育児する期間も2003年には24日にまで減ってしまいました。
母乳には人工的に作られた粉ミルクなどにはない栄養分や抗生物質が含まれているなど、多くの利点があります。また貧しい地域では、粉ミルクの代金を負担しきれず基準より薄く溶いたミルクで赤ん坊が栄養不良に陥ったり、安全な飲み水を確保することが難しいため下痢などにかかって命を落とす赤ん坊がいて大きな問題になっていました。WHOによると、フィリピンで毎年死亡する赤ん坊の内、1万6千人は母乳で育てていれば救うことができた命と言われています。
子どもの命と健康のために大切な母乳ですが、企業によって粉ミルク育児は近代的というイメージが広められたり、中には粉ミルクで育てると頭が良くなるというような宣伝がされたりして母乳育児を妨げているのが残念な現状。フィリピンのお母さんたちはギネス世界記録への挑戦というイベントを通じて、母乳育児の大切さを世界にアピールできたことと思います。


関連するURL/媒体
http://www.unicef.org/infobycountry/philippines_33982.html





地球ニュース・リポーター

平賀緑
京都在住。
南アフリカ出身のリーダーと地域の自立を促す適正技術を広めるNGO手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」を主宰。有機菜園で自分の食べ物を育てる方法や、エネルギーを自給する手段として天ぷら油から軽油代替燃料 (バイオディーゼル)を家庭で手づくりする方法など、個人と地域が自立し持続可能な社会に近づくためのノウハウをインターネットで世界に発信しています。うちのディーゼルワゴン車は3年間、ガソリンスタンドで給油せず手づく りバイオ燃料と天ぷら油とで走っています。今は京都府・丹波の農村に民家と畑を借り、NGO活動を進めながら自らのトレーニングのため堆肥と畑と鶏を相手に奮闘中。