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1946年から1958年にかけてアメリカが23回もの水爆実験を行った、中部太平洋のマーシャル諸島共和国のビキニ環礁。およそ50年経った今、ここに再びサンゴが繁殖していることがオーストラリアやドイツなど5カ国からなる科学者チームの調査でわかりました。 1954年の実験では広島に落とされた原爆の1000倍もの破壊力を持つ水爆が使用され、ビキニ環礁は直径2キロ、深さ73メートルにわたって損傷を受けました。放射能レベルの上昇、水温の急上昇、海水の富栄養化などにより、海の環境は完全に破壊されたものと思われていました。 しかし、今回の調査で、80%に及ぶ地域がサンゴに覆われていることがわかり、中には高さ8メートルや、直径30センチもの大きさに育った枝サンゴも見られたそうです。サンゴ回復の要因としては、1) 放射能汚染により人間がビキニ環礁に立ち入らなかったこと、2) 被ばくしたものの、水爆実験そのものは行われなかった世界有数の環礁である近隣のロンゲラップから多種多様のサンゴが流れ着いたこと、などが考えられています。 サンゴの力強い生命力が示された一方、サンゴの種類は減っていることも明らかになりました。1950年初めに見られたサンゴのうち、42種はまだ回復しておらず、そのうち28種は完全にこの地域で絶滅したとみられています。
関連するURL/媒体 http://www.sciencedaily.com/releases/2008/04/080415101021.htm
中川 真琴 マニラ・フィリピン在住。 イギリスで開発学を学んだ後、日本ユネスコ協会連盟に 勤務。発展途上国の現場をもっとよく知りたいという思いから、青年海外協力隊に参加し、フィリピンセブ島に派遣されました。フィリピンで夫に知り合い、 任期終了後もマニラに住むことに。現在は大学院で海洋生物学を学ぶために準備 中です。もっと海のことを勉強して、海にも人間にも優しい環境づくりにかかわれれ ばいいなと思っています。