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都市部で電車が十分に整備されていないフィリピンでは、タクシーやバス、乗り合いジープ、乗り合いワゴン車などが主な公共輸送機関です。外国からの中古車も多く、排ガス規制の基準を満たさないような車がたくさん走っています。 そんな中、フィリピン政府は、現在使われているディーゼルエンジンを、環境負担の少ないLPガスや圧縮天然ガスを利用したエンジンに換える際の資金として、これらバスやタクシーなどの所有者に総額10億ペソ(約24億円)を貸し出す方針を示しました。 環境に配慮したこの方針は、世界的な原油高や食料高で経済的に苦しんでいる人々への救済案でもあります。国民の3分の1(約9千万人)もの人々が1日1ドル以下の生活費で暮らす中、ディーゼル油1リットルの値段は約49ペソ(約120円)。一方LPガスは1リットル31ペソ(約75円)で、燃費もよいとされています。原油高はインフレ加速にもつながっており、輸入に頼らざるを得ない燃料を減らすことで、環境にも経済にもよい影響が現れることが期待されます。 写真:朝のマニラ中心部。車からの排気ガスで、澄み渡った青空が灰色に汚染されていくのがわかります。
関連するURL/媒体 http://www.reuters.com/article/environmentNews/idUSMAN2626320080616
中川 真琴 マニラ・フィリピン在住。 イギリスで開発学を学んだ後、日本ユネスコ協会連盟に 勤務。発展途上国の現場をもっとよく知りたいという思いから、青年海外協力隊に参加し、フィリピンセブ島に派遣されました。フィリピンで夫に知り合い、 任期終了後もマニラに住むことに。現在は大学院で海洋生物学を学ぶために準備 中です。もっと海のことを勉強して、海にも人間にも優しい環境づくりにかかわれれ ばいいなと思っています。