百年の愚行(ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY)

飯田哲也
(環境エネルギー政策研究所 所長)

無意識・無自覚の日常の積み重ねが「百年の愚行」となった。千里の道も一歩から。100年後の目指すべきビジョンをしっかりと持ちながら、自ら現実に働きかけ、その現実を「1ミリ」でも変えていくことが必要な時。無自覚の人に気づかせる、気づいた人が発言する、発言 ......

枝廣淳子
(環境ジャーナリスト/幸せ経済社会研究所 所長)

悪党たちが次々と悪いことをやっているわけではない。愚行を繰り返しているのは私たちなのだ。私たちがそうしようと思ってやっているわけではない。正確には「私たちのシステム」が私たちに愚行を繰り返させているのだ。変えるべきは、私たちもその一部であるところのシ ......

大塚玲奈
(株式会社エコトワザ 代表取締役)

自然環境を破壊しながらしか生きられない、人類という生き物について、悶々と不満と不安を抱えていた20代のはじめ。9.11の際、たまたま様々な人種の住む寮で暮らしていました。ある人が言った「憎しみを連鎖させるのは簡単かもしれない。でもここにいる私たちは、 ......

佐藤正弘
(京都大学経済研究所 准教授/地球サミット2012 Japan代表)

写真に写し出された愚行は、人間の無知や傲慢のみならず、我々の知性と情熱が顕現したものでもある。地球温暖化の背後には熱機関の歴史があり、核爆弾の背後には原子力工学の歴史がある。 では、愚行を繰り返さないために、知性や情熱自体を否定すべきなのか。おそらく ......

関根健次
(ユナイテッドピープル 代表)

20世紀は分断の世紀だった。生産者と消費者、資本家と労働者、自然と人間、それぞれが分けて考えてこられた。過ちを繰り返さないためには、私たち自身の意識を深化させ、つながりを意識し、そして取り戻すことが必要ではないか。そのためには一歩先、二歩先のレイヤー ......

渡邊智惠子
(株式会社アヴァンティ 代表)

ダライラマ法王は2012年の郡山での講演で「世界の平和は宗教を超えた倫理観に基づく。その倫理観を養うには愛情いっぱいの慈悲に満ちた母親の心である」と話されました。子供はそれで猜疑心のない平安な心を持って育つからだというのです。「敬天愛人」―天を敬い、 ......