百年の愚行(ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY)
ポール・ヴィリリオ著/小林正巳訳/青土社

著者は現代の進歩崇拝を一貫して告発する思想家。ツェッペリン飛行船の墜落や巨大客船タイタニックの沈没などを踏まえた「あらゆるテクノロジーの発明は必然的・不可避的に事故の発明でもある」という卓見は、スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発、チェルノブイリ、スリーマイル島、福島第一原発の事故などによって図らずも証し立てられた。YouTube『事故の博物館』も併せてどうぞ。