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大手マイクロファイナンス、不況でも好調

2010.04.04 宮原 桃子

不況が続く2009年、巨大金融機関が経営に苦しむ中、社会的責任投資のパイオニアである大手マイクロファイナンス機関オイコクレジット(本部オランダ)は、昨年の資本流入が6290万ユーロ(約78億円)で総資産が13%増という好結果を発表しました。1975年の創設以来、累計投融資額は10億ユーロ(約1250億円)にも達しています。

オイコクレジットは、主に貧困削減を目的に、世界70カ国790のマイクロファイナンス機関やフェアトレード団体、生産者組合などへの投融資を通じて、1750万人を支援しています。「貧困から脱するために何かを始めたくても、始めるための資金すらない」という貧しい人々にとって、マイクロファイナンスは経済的自立の第一歩となります。

マイクロファイナンスは、グラミン銀行創設者のムハマド・ユヌス博士が2006年にノーベル平和賞を受賞してから近年さらに関心が高まっています。97年以降、毎年マイクロクレジット・サミットも開かれ、この4月にはケニアでアフリカ・中東地域版サミットが行われます。40カ国以上2000人が参加し、技法や事例など多岐に渡るテーマが話し合われる予定です。

ちなみにオイコクレジットの投資家には今回2%の配当が支払われるそうです。個人や企業にとって、社会事業への投資も社会貢献の一つの方法。WIN-WINな社会貢献はサステナブルであり、今後も広がりそうです。



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