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100年を経て蘇る南極隊のタイムカプセル

2010.02.09 高田 久代

Antarctica: Delta Trip to Cape Evans:Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by elisfanclub

世界初の南極点到達を目指したイギリスの探検家ロバート・ファルコン・スコット大佐が建てた約100年前の南極基地。厳しい気候条件の中でタイムカプセルのように残っている4棟の木造の小屋が雪に埋もれてしまわないよう、専門家たちが保存作業を進めています。 

南極のロス島に立つ小屋のひとつは、奥行き15メートル幅7.6メートルで最大33人を収容。バターやトマトケチャップなどの食品、写真現像の暗室、ランプオイルなど約8000点の遺品に加え、食堂やスコット大佐の寝床も時が止まったかのように当時のまま残されています。

「小屋の中に入ると、探検家たちがつい先ほどまでそこにいたような気がする」と南極歴史遺産トラスト広報担当のレイチェル・モーガン氏。南極探検家が利用した小屋の保存活動をおこなう非営利組織である同団体は、現在年間300から400人が見学に訪れるこの歴史的建物をこのままの姿で未来に残すため、改装ではなく必要最低限の補修をおこなっていくと話しています。



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高田 久代